LISA、15年ぶり復帰をファンに謝罪 m-flo3人の決意とは
2年くらい前から“いつかリユニオンしたい”と思っていた
「ステージからファンのみなさんが泣いているのが見えたんですよね。私は02年にm-fl oから離れましたが、ソロになってからも“m-floで歌ってください”という声はずっと聞こえていて。J-WAVEのイベントのときに“こんなにも待ってくれているんだな”という喜びと“ごめんね”という気持ちを改めて感じたし、これはもう一度3人でm-floをやらないといけないと決意したんです」(LISA)
「僕も2年くらい前から“いつかリユニオンしたい”と思っていたんですよね。その後LISAと共演して、VERVAL の事故(2016年12月23日)を受けて、もともとm-floとして出演するはずだったUSJの年末のイベント『ユニバーサル・カウントダウン・パーティ』にもLISAが参加してくれて。いろんな流れがあるんですが、タイミングを計っていたわけではなく、3人の感情やフィーリングが合ってリユニオンに至ったということだと思います」(☆ Taku Takahashi)
今の自分たちがやりたいことを融合させてみた
「僕はもともと過去の作品を否定する傾向があって、m-floの2ndアルバム『EXPO EXPO』(2001年)もまったく聴いてなかったんです。ところがここ数年、昔の自分たちの音源がおもしろいなと感じるようになって。ロスに行くと80’sをテーマにしたクラブに若い子がたくさん集まっていて、当時の曲を自然に楽しんでいる。それと同じように、以前のm-floのサウンドと今の自分たちがやりたいことを融合させてみたかったんです」(☆ Taku Takahashi)
「スタジオでの作業も懐かしさと新しさが混ざってますね。“そうそう、こういう感じだった”とシックリくる部分と、☆Takuの作業の進め方やLISAのメロディの乗せ方など、以前とは違うところもあって。この3人で制作していると良い意味で何が起きるかわからないし、いつも新鮮なんですよ。それは今回の「the tripod.e.p.2」にも反映されていると思います」(VERBAL)
ゼロ年代前半のJポップに最先端のクラブミュージックを持ち込み、新たな潮流を生み出したm-flo。幅広いジャンルのシンガーとのコラボレーション、クラブの雰囲気を取り入れたライブパフォーマンスなど、3人が提示したスタイルは、下の世代のアーティストにも大きな影響を与えている。現在はニューアルバムの制作中。15年ぶりに復帰したm-floが2018年のシーンにどんな刺激を与えてくれるのか、ぜひ注視していきたいと思う。
「ノスタルジーと未来を同時に感じられる「No Question」、強いメッセージ性があるバラード「never」、“作って壊して、新しいものを創造する”というテーマの「MAKE IT BREAK IT」。今回のEPに収録した楽曲で、これからの方向性は示せたかなと。いまのリスナーがどんな反応するかは未知数ですが、いまの自分たちにできることはあるんじゃないかなと思っています」(☆ Taku Takahashi)
(文:森朋之/写真:ウチダアキヤ)
「No Question (EDIT Ver)」ミュージックビデオ
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