話題の実写化『ジョジョの奇妙な冒険』、作品力を伝えられていたか
ネガティブな声があふれるも鑑賞者の評判は良い
『ジョジョ』と同じく『少年ジャンプ』からの実写化である『銀魂』は、公開4週目で興収27億円を突破する大ヒット中。キャストの好演のほか、劇中にちりばめられたパロディや小ネタが原作ファンをはじめ幅広い層にウケている。一方、歴史が深くコアファンの想い入れが強い『ジョジョ』は、実写のアクの強いキャラクタービジュアルなどのネガティブな評判が公開前から絶えず、『銀魂』とは対照的に入口を狭めてしまっていた。
漫画実写化作品の恒例になってはいるが、とくに『ジョジョ』はネガティブな声が大勢を占める状況になっていた。そんな状況に対してイベント実施のほか、本編映像などの情報出しは公開直前まで積極的に行われていたようだが、初週の結果を見ると効果はあまり得られなかったようだ。
しかしその一方で、映画が公開されてみると、ツイッターなどネットではポジティブなコメントのほうが圧倒的に多く、原作ファンと思われる鑑賞した人の評判は悪くない。作品として評価する声が目立っているのだ。
作品力を伝えきれなかった?この先の評価への期待
今作は物語全体のなかの序章の作りであり、続編がないことはないだろう。ハリウッドの大作シリーズでは、作品ごとに監督が変わるのが一般的だが、日本でもそういうケースが増えてもいいのではないだろうか。今作を受けて、次は誰がどんな作品を作るのか。そんな楽しみもあるビッグタイトルならではのエンタテインメント作品として、シーンをより盛り上げて欲しい。
『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』
全国公開中 【公式サイト】(外部サイト)
(C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
全国公開中 【公式サイト】(外部サイト)
(C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社