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世界が認めた隠岐島!ジオパークで人と大地のつながりを知る旅へ

島根県沖合に浮かぶ隠岐島。ここは、かつて天皇や高貴な身分の人々が島流しにされた流刑の地としても有名ですよね。なぜ皇族らがこの地に配流されたのか。それは、この島の成り立ちや自然に深く関わっています。
「大地」「生態系」「人の営み」…これらのつながりを紐解くことで隠岐島がいかに特別な存在であったかを知ることができます。世界も認めた隠岐ユネスコ世界ジオパーク、その概要と見どころをご紹介します。

世界に認められた隠岐ユネスコ世界ジオパークとは

写真:かわい まゆみ

島根半島の北東約60kmの沖合に浮かぶ隠岐島。正確には、島前(どうぜん)と呼ばれる西ノ島、中之島、知夫里(ちぶり)島の3島と、島後(どうご)の1島の計4つの有人島と約180の小島からなる隠岐諸島です。
およそ600万年前、火山活動によって誕生した隠岐諸島は、氷河期の海面低下で本土と陸続きになり、やがて温暖化で海面が上昇すると再び本土と切り離され、現在のかたちに至りました。
こうした特殊な島の成り立ちや海流などの影響を受け、他に類を見ない多様な植生や生態系を有する隠岐。そこからつながる「人の営み(歴史文化)」も含め、その価値が認められユネスコ世界ジオパークに認定されています。

写真:かわい まゆみ

山の上でも地下水が湧き出るという、きわめて珍しい島構造を持つ隠岐。その水源を活かして島では稲作や放牧が盛んに行われ、島の周囲は海産物の宝庫、とにかく食には事欠かない豊かさを備えていました。
さらに、隠岐では宮廷貴族に好まれたアワビが採れたこと、隠岐の位置が陰陽道でいう吉兆を示す北西の方角にあったこと、さらに、古代から良質な黒曜石が採掘されたことですでに高い文化が築かれていたなどの条件が揃っていたため、皇族や貴人らの遠流の地として選ばれたと考えられています。
そんな独特の地形や風土から生まれた隠岐のふしぎと絶景スポットを紹介していきましょう。

大地の絶景:日本離れしたダイナミックな断崖や奇岩の数々

写真:かわい まゆみ

火山活動による誕生以来、日本海の荒波にもまれてきた隠岐。気の遠くなるような年月をかけて波風が生み出した自然の彫刻はまさに日本離れした景観の連続!
こちらは西ノ島の国賀海岸にある摩天崖(まてんがい)。257mという日本屈指の高さを誇る断崖絶壁の上には緑の牧草地が広がり、牛や馬がのどかに草を食む光景が眺められます。切り立った崖のダイナミックさと牧歌的な風景のコントラストが楽しめる絶景スポットです。
<摩天崖の基本情報>
住所:島根県隠岐郡西ノ島町浦郷
アクセス:別府港から車で約25分

写真:かわい まゆみ

こちらは摩天崖と同じ沿岸にある通天橋。もともと洞窟だったところが海蝕作用で周辺が崩落し、アーチ状に残った天然の架け橋です。摩天崖から通天橋までの遊歩道は、一生に一度は訪れたい「遊歩百選」の認定も受けたほど。隠岐随一のフォトジェニックな絶景です。
<通天橋の基本情報>
住所:島根県隠岐郡西ノ島町浦郷
アクセス:別府港より車で約25分

写真:かわい まゆみ

こちらは知夫里島にある「赤壁(せきへき)」。断崖を覆う赤茶の色は、火山噴火の際、溶岩のしぶきに含まれていた鉄分が高温のまま空気に触れて酸化したものです。この荒々しい赤壁と海と空の青、緑の大地が織りなす絶妙なコントラストが息を呑む絶景です。
<赤壁の基本情報>
住所:島根県隠岐郡知夫村仁夫
アクセス:来居港から車で約25分

水の絶景:豊富な湧き水がもたらす神秘の滝や田園風景

写真:かわい まゆみ

雨水による地下水に恵まれた隠岐。水が織りなす神秘の絶景をご紹介。
こちらは島後にある壇鏡(だんぎょう)の滝。高さ40mにおよぶ屏風のような断崖からは雌滝・雄滝の双滝が流れ落ち、特に雄滝は滝の裏側から眺められることから「裏見の滝」としても知られています。この神秘的な空間は必見!
環境省選定「全国の名水百選」にも選ばれた滝の名水は、勝負運にご利益があると評判です。
なお、訪問の際は落石の恐れ等があるため、十分注意してくださいね。
<壇鏡の滝の基本情報>
住所:島根県隠岐の島町那久
アクセス:西郷港から車で約50分

写真:かわい まゆみ

こちらは知夫里島にある「河井の地蔵の湧水」。「島根の名水百選」にも選ばれたこの湧き水は、古くから健康に良いとされ、島民の生活には欠かせない存在です。地域を見守るお地蔵様らとともにこの愛嬌のあるタヌキが目印です。
<河井の地蔵の湧水の基本情報>
住所:島根県隠岐郡知夫村
アクセス:来居(くりい)港から車で約3分

写真:かわい まゆみ

こちらは知夫里島の赤ハゲ山山頂。
通常火山性の土壌は保水力に乏しく土地がやせて耕作には不向きなのですが、隠岐の場合、山の上でも地下水が噴き出ることから大地は緑の牧草地に包まれ牛や馬が放牧されています。まるでヨーロッパに来たかのような素晴らしい眺望を味わえます。
<赤ハゲ山の基本情報>
住所:島根県隠岐郡知夫村古海
アクセス:来居港から車で約20分

植物の絶景:北と南の植生が交差するミステリー

写真:かわい まゆみ

特殊な島の成り立ちを経て、標高や気候帯を超えた、北と南の植生が共存する隠岐。
こちらは隠岐の島町にある岩倉の乳房(ちち)杉。樹高30m、幹回り11m、樹齢800年を超える巨大杉は御神木として祀られ、社を持たない「岩倉神社」の名で親しまれています。
このコブだらけの異形な姿は雪の多い寒冷地の杉の特徴で氷河期に隠岐で生き残った植物の一つと考えられています
<乳房杉の基本情報>
住所:島根県隠岐の島町布施
アクセス:西郷港から車で約50分

写真:かわい まゆみ

隠岐の島町の絶景スポット「白島展望台」では、雪降る冬シーズンまで色づくあじさいを鑑賞することができます。あじさいといえば梅雨の風物詩ですが、その地形と対馬暖流の影響で一年を通して比較的温暖かつ湿気が多い隠岐だからこそ、こんなふしぎな現象を見ることができるんですね。
<白島展望台の基本情報>
住所:島根県隠岐の島町西村
アクセス:西郷港から車で約40分

写真:かわい まゆみ

道端に生えている何気ない草花にも隠岐の植生のふしぎが詰まっています。
たとえば、こちらの島後で見かける「ヨコグラノキ」。この木は高知県横倉山で発見された植物で、主に四国や九州に分布しています。高知の植物が本州をまたいで隠岐に自生しているなんてちょっとミステリーですね。
こんな風に「なんでこれが隠岐に?!」という植物のふしぎが島のあちこちに隠れています。できれば、隠岐の自然に詳しい現地ガイドがいるとより楽しめますよ。

島全体がパワースポット?皇族ゆかりの特別な隠岐

写真:かわい まゆみ

日本に8万以上も存在するという神社。古代文献「延喜式」によると、出雲大社級の“名神大社”の社格を有する神社は全国に230余り、そのうちの4社がこの小さな隠岐に存在しているのです。このことからも、古代から隠岐の存在が一目置かれていた様子が伺えます。
さらに、隠岐には大小含めて150以上もの神社が存在するといわれています。これは文句なしのパワースポットですね。

写真:かわい まゆみ

西ノ島の最高峰・焼火(たくひ)山。その中腹に建てられた焼火神社には、かつて後鳥羽上皇が隠岐へ航海中に遭難しかけた際、焼火山から現れた火の玉(御神火)に導かれ助かったという伝説が残されています。そこから、船乗りたちにとって海上安全の神として現在も厚く信仰されています。
大岩窟に呑み込まれ、あたかも岩と一体化したような社殿からは何か凄まじい気を感じます。まさに聖域ですね。
<焼火神社の基本情報>
住所:島根県隠岐郡西ノ島町大字美田 焼火山
アクセス:別府港から車で約20分

写真:かわい まゆみ

かつて後鳥羽上皇、後醍醐天皇が配流された隠岐には、その名残を示す遺跡が島の各所に点在しています。
後鳥羽上皇崩御700年の節目に建てられた隠岐神社もその一つ。天皇家ゆかりの神社として、皇室の方々が参詣された当時の資料が展示されるとともに、社務所では後鳥羽上皇御来島800年記念の限定クリアファイル「御歴代天皇陛下之系図」も入手可能。皇室ファンならずとも一見の価値ありです。
<隠岐神社の基本情報>
住所:島根県隠岐郡海士町大字海士1784
アクセス:菱浦港から車で約10分

日本の魅力がギュッと詰まった絶景の宝庫・隠岐へ行こう

大地のなりたち、独自の生態系、そこから生まれた神々への信仰、伝統文化、人々の営み…日本の魅力が凝縮した宝箱のような隠岐は、絶景好きも歴史好きも、スピリチュアル好きも、もちろんグルメ好きも満足させる魅力の宝庫です。
さまざまな魅力にあふれた隠岐へぜひ今度遊びに来てみませんか。
取材協力:島根県
2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
隠岐ユネスコ世界ジオパーク
http://www.oki-geopark.jp/
隠岐観光協会 「隠岐の島旅」
https://www.e-oki.net/

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
かわい まゆみ

提供元:LINEトラベルjp 旅行ガイド

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