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日光の洋館を巡ろう!国際避暑地日光が生んだレトロな近代建築文化財

世界遺産の地・日光は、日光の社寺に代表される和の文化と共に、明治期より西洋の避暑地文化も花開いた地。中禅寺湖畔には各国の大使館別荘が建ち並び「夏は外務省が日光に移る」と言われたほどに、各国の要人が集いました。日光には、その避暑地文化華やかかりし頃に建てられた近代建築物や、洋の文化が現代にも息づいています。今回は二度目の日光にお勧めの日光の西洋風近代建築物や、そこで体験できる洋の文化をご紹介します。

日光避暑地文化の源泉「日光金谷ホテル」

写真:日光金谷ホテル

日光の避暑地文化を生み、牽引してきたのは、明治6年に誕生した日本最古のクラッシックホテル「日光金谷ホテル」。世界史を彩るアインシュタイン、リンドバーグ、ヘレンケラーなど、多くの著名人も宿泊した由緒あるホテルです。
金谷ホテルの発祥は、さらに明治4年頃に遡ります。ヘボン博士が日光を訪れたものの、外国人を泊めてくれる宿がなく困っていたところ、当時、日光東照宮の雅楽師をしていた青年・金谷善一郎がヘボン博士を自宅に招き入れました。博士は善一郎の温かなもてなしに感動。その後、善一郎はヘボン博士の勧めで外国人専用の民宿「カッテージ・イン」を開き、これが「金谷ホテル」開業へと繋がっていきました。

写真:フルリーナ YOC

日光金谷ホテル本館は、開業当初から昭和10年までは2階建てでした。その後、増築が必要になり、地下を掘り下げて現在の1階部分を増築しました。写真は現在2階にあるメインダイニングルームですが、開業当初は、ここが一階のロビーだったのです。
当時の金谷ホテルの写真や、ホテルで使われていた様々なものは、ホテル隣接の「金谷の時間」の展示室で見ることができますので、宿泊やランチの際に、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

写真:フルリーナ YOC

日光金谷ホテルにはビリヤードやプールなどの娯楽施設、また大正5年に造られたスケート場、大正10年に造られた「観覧亭・展望閣」(国の登録有形文化財)も残されています。紳士淑女が集い楽しんだスケートリンク、華やかな社交が繰り広げられた観覧亭や展望閣。これらの施設は、今も現役で使われていますので、夏や冬に宿泊する際には、ぜひプールやスケートも楽しんでみては?
<日光金谷ホテルの基本情報>
住所:栃木県日光市上鉢石町1300
電話番号:0288-54-0001
アクセス:東武またはJR日光駅よりバスにて「神橋」下車、徒歩約2分

「英国大使館別荘記念公園」由緒正しきアフタヌーンティーも!

写真:フルリーナ YOC

明治の中ごろから昭和初期まで、中禅寺湖畔には欧米各国の大使館や外交官の別荘が建ち並んでいました。その先駆けとなったのは、明治29年、駐日英国公使アーネスト・サトウによって建てられたこの別荘。
サトウは明治4年頃、武田兼を内縁の妻とし子どもたちにも恵まれましたが、当時は正式に結婚することは叶わず生涯独身を貫きました。彼は日本を離れた後も兼に生活費を送り続け、また500通もの手紙をも兼と子ども達に送りました。そんなサトウと兼と子ども達との物語も、展示の中で見ることができます。

写真:フルリーナ YOC

アーネスト・サトウが建てたこの別荘は、その後イギリス大使館所有となり、2010年に栃木県に寄贈されました。庭の三段テラスや別荘の広縁からは、詩情豊かな中禅寺湖のパノラマを望みます。

写真:フルリーナ YOC

2階に併設されている「Tea Room 南4番Classic」では由緒正しいアフタヌーンティーを楽しめます。イギリス大使館エグゼクティブ・シェフのレシピで作られたスコーンは、ぜひ食べて頂きたい美味しさ!
<英国大使館別荘記念公園の基本情報>
住所:日光市中宮祠2482
電話:0288-55-0880 (日光自然博物館)
アクセス:中禅寺温泉よりバス歌ヶ浜遊覧船発着所行きで約5分「歌ヶ浜遊覧船発着所」下車徒歩約10分、または中禅寺遊覧船「大使館別荘記念公園」下船すぐ

レーモンド設計の美しき舘「イタリア大使館別荘記念公園」

写真:フルリーナ YOC

イタリア大使館別荘記念公園は、昭和3年に建造され平成9年まで歴代の大使に使用されていました。アントニン・レーモンド設計のこの舘は、杉皮や木材を薄くはいだものを多彩に組み合わせ、見事なパッチワークに仕上げています。

写真:フルリーナ YOC

北イタリアのコモ湖に似ていると言われる中禅寺湖の美しい風景は、遠く祖国を離れた大使たちの心をも慰めたことでしょう。

写真:フルリーナ YOC

館内の壁の装飾や家具・調度品も美しく、レーモンドの設計の見事さと、イタリア人の美へのこだわりが随所に見られます。2019年より遊覧船も停まるようになり、アクセスも便利に!
<イタリア大使館別荘記念公園の基本情報>
※英国大使館別荘記念公園と同じ

白亜の駅舎!JR日光駅&旧ホーン邸別荘だった「西洋料理 明治の館」

写真:フルリーナ YOC

青空をバックに建つ白亜の駅舎・JR日光駅(国の近代化産業遺産に認定)は、人気のフォトスポット。日光駅は明治23年に日本鉄道が開業し、その後、鉄道の国有化の後、大正元年に2代目の駅舎となる現在の駅舎が建てられました。ハーフティンバー様式を用いたこの美しい駅舎の設計者は、当時、鉄道院技手であった無名の建築家・明石虎雄。虎雄はこの駅舎の完成後、わずか30歳前後でこの世を去りました。
無料公開されている2階のホワイトルームは、かつて一等客の特別待合所として使用されていた部屋。華やかなシャンデリアが輝くゴージャスな空間です。
<JR日光駅の基本情報>
住所:栃木県日光市相生町115

写真:西洋料理 明治の館

日光の人気レストラン「西洋料理 明治の館」。国・登録文化財に登録されているこの瀟洒な舘は、日本蓄音機商会(日本コロムビアの前身)を創設した米国人F.Wホーンの別荘として明治末期に建てられました。外壁は地元・日光稲荷川の日光石を用いた乱石積み。乱石積みは石工の技量が問われる難しい工法で、地元の名工・相ヶ瀬森次氏が施工しました。

写真:フルリーナ YOC

現在のレストラン1Fはリビングルームとして使われていた場所。当時から使われていた暖炉は今でも現役です!2Fはホーン夫妻の寝室だった部屋(写真)と客間だった部屋があり、こちらもレストランとして使われています(客間はレストランの個室として使用)。文化財の美しい建物の中で、日光伝統の洋食や、美味しいチーズケーキ「日瑠華(ニールバーナ)」を、ぜひ楽しんでくださいね。
<明治の館の館の基本情報>
住所:栃木県日光市山内2339-1
電話番号:0288-53-3751
アクセス:世界遺産バス「清晃苑」下車すぐ

J・M・ガーディナー晩年の作品「日光真光教会」

写真:フルリーナ YOC

日光・西参道入口バス停近くに建つ趣のある教会は、栃木県指定有形文化財の「日光真光教会」。立教大学・清里清泉寮などの施設を持つ、英国国教会系の日本聖公会の教会です。ロマネスクに近いゴシック様式の聖堂の外壁には、地元、大谷川と稲荷川から採取した安山岩が用いられ、重厚かつ温かな色合い。

写真:フルリーナ YOC

この教会を設計したのは著名な建築家、J・M・ガーディナー。彼は米国聖公会から派遣された宣教師でもあり、立教学校(現・立教大学)の校長を務めた教育者でもありました。
聖堂の内部は地元産の板橋石が使われ、屋根を支えるシザーストラスの梁と内陣スクリーンが印象的。聖檀上部の丸いステンドグラスは、バチカン美術館蔵のラファエロの絵画「キリストの変容」をモチーフにしています。

写真:フルリーナ YOC

聖堂後方(西側)のステンドグラスは中段が4人の福音記者、上段と下段はキリスト教諸聖人のシンボルが描かれています。この教会を設計したガーディナーは、後に愛妻となるフローレンスと共に日光を訪れ、結婚の約束をし、生涯フローレンスと共に日光の地を愛しました。ガーディナー夫妻の遺骨は、遺言により、礼拝堂の聖書朗読架前の床下に並んで納骨されています。
教会では礼拝の他にコンサートや結婚式(信徒以外も可)も行われています。
<日本聖公会 日光真光教会の基本情報>
住所:栃木県日光市本町1-6
電話番号:0288-54-3464
アクセス:JR日光駅・東武日光駅からバス「西参道入口」下車すぐ
※礼拝時・結婚式時は見学不可(礼拝時間は、関連メモ参照)。ただし礼拝参加は信徒以外も可

日光の避暑地文化を巡る旅を

日光は、世界遺産の「日光山輪王寺」「日光二荒山神社」「日光東照宮」を有する日光山内、雄大な自然の「日光国立公園」、ラムサール条約登録の湿原、避暑地日光が生んだ洋の文化、温泉、食の文化と、多彩な観光スポットを有する地。何度訪れても、飽きることがありません。
日光には他にも「中禅寺湖畔ボートハウス」、トーマス・グラバーやハンス・ハンターの別荘があった「西六番園地」、欧米人が夏に楽しんだフライフィッシングの聖地・湯川など、避暑地文化が生んだ観光スポットがありますので、2度目の日光、3度目の日光では、ぜひ、日光と欧米人と日本人が出会い生み出された避暑地文化を、ゆっくり巡ってみてくださいね。
2019年10月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
日光金谷ホテル
https://www.kanayahotel.co.jp/nkh/
英国・イタリア大使館別荘記念公園(奥日光自然博物館)
https://www.nikko-nsm.co.jp/british.html
明治の館
https://www.meiji-yakata.com/ja/meiji/
日光真光教会
http://nskk-kitakanto.org/facilities/hitachi-shinkou-christ.html
日光旅ナビ
http://www.nikko-kankou.org/

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
フルリーナ YOC

提供元:トラベルジェイピー 旅行ガイド

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