役職定年で平社員に降格、年収が大きくダウンしたAは、妻から家計が大変なのでバイトをしてほしいと口うるさく言われる。造園業を営むB社長宅で仕事の内容に興味を持ったAは、週末、乙社の顧客先で仕事をすることに。ところが8月上旬の日曜日、ある現場で骨折したため入院する。B社長の会社から労災は下りるのだろうか?(社会保険労務士 木村政美)
赤字続きの家計に
妻がバイトを提案する
「ああ、今月も赤字だわ…」
6月中旬のある日、家計簿をつけていたAの妻は大きなため息をついた。4月から夫の月給が大幅ダウンし、夏の賞与もガタ減り。自分のパート勤めの給料を足しても課長時代の年収には到底及ばず、妻の不満は止まらない。...
木村政美