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知床のヒグマ猟師が10年愛するクルマ「トヨタ/ランドクルーザー80VX ’97年式」

【アウトドアの達人が10年愛するクルマを拝見】

◎ヒグマ猟師・久保俊治さん日本でただひとりのヒグマの単独猟のスペシャリスト。半生を綴った「羆撃ち」(小学館)は、自然図書としては異例の売れ行きを記録。現在、第2弾を執筆中。
◎トヨタ/ランドクルーザー80VX ’97年式【溺愛する理由】(1)圧倒的な悪路走破性能。スピードはそんなに出なくてもいい。しかし、悪路でも無理が利くことは絶対にゆずれない条件。

(2)クマもシカも載る積載力。よほど大きくなければ、後部座席を倒して荷台に積んで帰る。命を奪った相手は大切に扱いたい。

(3)故障が少ないこと。山に入るときは、少しでもリスクを減らしたい。バキッ! ゴリゴリ、ガツッ! 知床半島の山中深く、車幅よりも狭い林道を進むのは、ヒグマ猟師・久保俊治さんのランドクルーザー。「だってランクルだもの。これくらいなんでもないべさ」と笑う久保さんの愛車はひっかき傷だらけ。ラジオのアンテナは「買ってすぐに折れて無くなった」という。
道東は北海道でも雪は少ない土地だが、ときに積雪は2m以上に。深い雪への強さは必須。

「おっ、まだ新しいな」道端に何かを見つけた久保さんが、車を降りて手に取ったのはホヤホヤのヒグマの糞。「堆肥の草が混じってる。牧草地で、堆肥と一緒に捨てられた飼料を食ったんだべな」ヤマブドウやサルナシなど、餌場を確認しながら進んでいくと、林道は湿地で行きどまりに。すると久保さん、ぬかるみでヒラリと車を切り返すともと来た道を戻りだした。

車で押しのけられない倒木が出てきたら、鉈でって取り除く。

「昔は2駆で来たんだもの。普通の車が入る道なら、ランクルで行けないことはない」ときにマイナス30度Cを下回り、2m以上も雪が積もることもある知床の山。ここでは「車には絶対の信頼感が必要だ」と久保さんはいう。

「獲物には敬意を表したいから、できるだけ荷台に積む」ものの、庭先で獲れた大物は草地を引いて運ぶ。

「冬には吹き溜まりを越えるため、何度も車を突っ込んで雪をどけることもある。だから、バンパーが丈夫で鉄板の厚いランクルがいいのさ」

現在使っているランクルは2台目で、すでに走行距離は33万qを超えている。「北海道じゃ、ちょっと出かけても往復1000qが当たり前。それでも、猟をするには狭すぎる。いつか猟をしながらカムチャッカなんか旅したら、楽しいだろうなぁ!」

「大雪のときは、降りこめられるのに備えて厚手の寝袋とスコップを用意しておく。車を部屋のように思ってはだめ」と久保さん。

【おまけ:達人の道具拝見】

秋田の阿仁マタギに特注した両刃のフクロナガサと小刀。
ライフル。サコー社のフィンベアー338マグナム。

◎構成/藤原祥弘 ◎撮影/知床ネイチャーオフィス藤川友敬、田村憲夫(草原)、高橋宗正(エゾシカ猟)

提供元:BE-PAL

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