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世界遺産・厳島神社で干潮時のみのスポット!神秘「鏡の池」


広島県廿日市市宮島町の厳島にある世界遺産「厳島神社」は、世界から観光客が訪れる日本有数の場所。特にこの神社を象徴するような海の大鳥居は有名です。大鳥居は満潮時には海面に映る鳥居の色合いを楽しめます。しかしながら厳島神社には、干潮時にしか見ることが出来ない名所があり、それが「鏡の池」です。
「鏡の池」の他に、これまたあまり知られていない石燈籠のカラスを含め、厳島神社をご紹介します。

厳島神社とカラス

写真:大里 康正

厳島は「安芸の宮島」とも言われますが、日本三景に数えられます。日本国内に約500社あると言われる厳島神社の総本社であり、宗像三女神を祀る歴史ある神社です。祭神は宗像三女神であり、市杵島姫命・田心姫命・湍津姫命です。
社伝によると創建は推古天皇元年(593年)で、この地の豪族佐伯鞍職が御神託を受けたことが始まりとされます。
もともと厳島は神が宿る島とされていました。厳という字があてられていますが、これは「いつく」が「尽くす、仕える」のように神の為という意味がありそこから転じた漢字とも言われます。
大鳥居を正面に見える場所から左折すると、東回廊からの神社への入口となります。そこにある石燈籠の上にカラスがいることをご存じですか?
石燈籠は左右それぞれにありますが、ブロンズ製のカラスもそれぞれとまっています。なぜカラスがいるのでしょう。そこには神鳥伝説があるのです。
先にこの地の豪族である佐伯鞍職が御神託を受けたと書きましたが、それを伝えたのは宗像三女神の市杵島姫命とされます。その御神託の中に「高天原の神鳥が案内する場所に神社を作りなさい」との命があったのです。佐伯鞍職が適した場所を探していると、そこにやってきたのが烏。その烏を神鳥であるとし、その導きによりこの地が選ばれたというのが神鳥伝説です。
石燈籠とブロンズのカラスは明治34年(1901年)となりますが、このような意味があることを忘れず、見落とさないようにして下さい。
なお、厳島神社の末社に「養父崎神社」があり、そこでは「御鳥喰式」という神事が執り行われています。

干潮時のみ現れる「鏡の池」

写真:大里 康正

東回廊を進むと「干潮時」のみ見ることが出来る池があります。それが鏡の池。厳島八景の一つですが、丸い水たまりのように見えるこの場所は厳島神社の見どころの一つなのです。中心部から真水が湧き出ていると言われ、手鏡のような丸い様子とその水の美しさ。特に満月の夜に水に映し出される月は神秘的な美しさとして、和歌や俳句でも多く詠まれています。
潮の満ち引きはネットで検索すると分かりますので、干潮時の神秘の池を眺めてみてはいかがでしょうか。また、干潮時であればこそ、大鳥居の下まで歩いて行くことが出来るのです。

正殿付近から見える五重塔

写真:大里 康正

正殿での参拝を終えたら、周囲を見渡してみましょう。東回廊側に五重塔が見えます。これは厳島神社からは遠くない場所にある豊国神社(創建:天正15年(1587年)のものですが、厳島神社内からきれいに見ることが出来ますので写真撮影にはお勧めです。また、宮島散策ではぜひとも足を運んでみましょう。

回廊を歩く

写真:大里 康正

厳島神社を現在の形に整えたのは、有名な平清盛です。社殿は現在のところ本殿、拝殿、回廊等6棟が国宝となっており、他に14棟が重要文化財。歩いているその場所は、国宝かも知れません!

潮が満ちて来て

写真:大里 康正

潮が満ちて来ると大鳥居が見どころとなります。海上の大鳥居は不思議な魅力があると言えます。ところでこの高さ約16mの大鳥居は水面下で、基礎に固定されているのではありません。笠木の下の島木の中に大量の玉石があり、その重さで自立しているのです。昔の人たちの知恵は素晴らしいものがあります。

最後に

世界遺産の厳島神社は、やはり一生に一度は訪れておきたい神社です。その際に気になる潮の満ち引き。干潮時、満潮時、どちらが良かったですかというアンケートでは満潮時という意見が多くあります。しかしながら干潮時にしか見ることが出来ない「鏡の池」もあり、その時こそ美しいと古(いにしえ)人たちは言ったのです。
この際、干潮時も満潮時も満喫してみてはいかがでしょうか。これが時間の関係で難しいのであれば、事前に潮の満ち引きを調べて、自分にあった楽しみ方を見つけて下さい。

■関連MEMO
厳島神社
http://www.itsukushimajinja.jp/index.html

【トラベルjpナビゲーター】
大里 康正

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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