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【子どもと旅するアジア】ベトナムの真っ白い砂丘で、絶叫必至の砂滑りを満喫

今年1月に息子(当時5歳)とベトナム縦断の旅をした。 帰国後、「何がいちばん面白かった?」とたびたび聞かれたが、しばらくは旅の興奮冷めやらぬといった状況が続き、どれかひとつに絞ることができなかった。 以前紹介したニャチャン郊外の泥風呂と温水プールもよかったし、ホイアン名物である夜の街を照らすランタンもキレイだったし……。

でも、息子がベトナムの旅を語るとき、よく話題にしているのは、どこまでも広がる真っ白い砂丘をバギーで駆け抜けたこと、だった。

ベトナム南部、南シナ海に面したムイネーは、世界各国の観光客、とくにロシア人に人気のビーチリゾートの街。ツーリストに人気のグエンディンチウ通りにはホテルやバンガロー、レストランに土産物屋が立ち並ぶ。12〜5月のベストシーズン真っ只中だというのに、日中は皆ビーチで過ごすからか、人の姿をあまり見かけない。

翌朝、ビーチへは行かずに、ちょっと出かけることにした。私たちが目指すのは、30キロ離れた先にある「ホワイト・サンデューン」。その名の通り、真っ白い砂丘が広がる場所で、車やバイクで40分ほどの距離にある。

目的地までの道すがら、たくさんの漁船が浮かぶ海が見えたので、ちょっと寄り道をすることに。64段の階段を降りたら、ちょうど漁から戻ってきたばかりの船あり、網を直す人あり、竹を編んで作ったお椀型の船に乗らない?と勧誘してくる人ありで、とても賑やかだ。息子は波打ち際で楽しそうに水遊びを始めたし、もう少しこの漁村らしい風景を眺めていたかったが、あまり時間を食うと砂丘に着くのがいちばん暑い時間帯になってしまうため、後ろ髪を引かれる思いでここを後にする。

プラスチック板で砂滑りが楽しめるイエロー・サンデューンを横目にひた走り、目的のホワイト・サンデューンにようやく到着。1万ドン(約50円)という格安の入場料を払って中に入り、いよいよ一面の白砂が目の前に……と思いきや、4輪バギーやジープに乗って砂丘を回らないか?との勧誘に捕まった。30分で80万ドン(約4,000円)。砂丘をドライブするだけでこの価格は高いのでは、と思い、断って歩き始める。 しかし、歩いても歩いても大した距離を進めないことに気づき、引き返してお願いするハメに。返却時にチップを要求されるという話を聞いていたので、トータルの価格を確認して、バギーに乗り込みいざ砂丘へ!

バギーはサラサラした砂の上をぐんぐん進み、あっという間に360度見渡す限り真っ白い砂の世界に到達。ああ、バギーってすごい。

「あそこの坂、行ってみる?」 ドライバーが目の前の急斜面を指差し、バギーで登り降りしないかと誘ってくる。見た感じそんなに怖そうじゃないし、と軽い気持ちで乗ってみたら……。 滑るというより落下するような感じで下っていき、そのまま目の前に立ちはだかる壁を猛スピードで登り、またまた滑降し、ようやく戻ってきた。所要時間2〜3分の超絶スリリング体験は、振り落とされないようしがみつくので必死だった。

「ボクも乗ってみたい」と息子が言う。 真ん中に息子を乗せ、ドライバーとサンドイッチにしてふたたび出発。 戻ってきた彼に感想を聞いたところ「すっごく楽しかった!!」とニコニコ話していた。親よりもタフだ。

急坂ライディングを終えると、ドライバーが絶景ポイントに連れていってくれた。白い砂と青い湖のコントラストが眩しい。

一通りの仕事を終えたドライバー、何度も「さあ帰ろう」と促すが、到着してからまだ20分。もっと自分たちのペースで砂丘を楽しみたいので、バギーとはここで別れる。 山を作ってもすぐに崩れてしまうほどのサラサラした砂の感触は、幼稚園の砂場では味わえない。「あー、また崩れたー!」と言いながら、ベトナムの砂と格闘する息子の姿が微笑ましい。

せっせと砂山作りに勤しんでいた息子が、突然「もう帰りたい」と言い出した。見れば顔が真っ赤になっている。日陰はなく、地面からの照り返しもあるので、暑さはかなりのもの。慌てて持っていた水を飲ませて、砂丘を後にした。 砂の上に柱と屋根があるだけの、簡素なお店で買ったジュースで喉を潤す。ほっと一息ついてから、吊るしてあったハンモックにゴロン。はるか向こうに広がる、まぶしく光り輝くホワイトサンデューンをしばらく眺めていた。

◎文=旅音(たびおと) カメラマン(林澄里)、ライター(林加奈子)のふたりによる、旅にまつわるさまざまな仕事を手がける夫婦ユニット。単行本や雑誌の撮影・執筆、トークイベント出演など、活動は多岐にわたる。近年は息子といっしょに海外へ出かけるのが恒例行事に。著書に『インドホリック』(SPACE SHOWER BOOKS)、『中南米スイッチ』(新紀元社)。 http://tabioto.com

提供元:BE-PAL

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