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時間の歪みが観測できる!日本発「光格子時計」の衝撃


香取秀俊(東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻教授)Photo by Yoshihisa Wada

香取秀俊は「光格子時計」の発明者である。光格子時計とは、特別な波長のレーザー光で作ったごく小さな格子の入れ物に、100万個ものストロンチウム原子を入れ、それぞれの原子の振り子の振動数を同時に観測することで、驚異的な精度を実現する時計だ。

私たちの生活を支える「秒」の単位には基準がある。かつては地球の自転速度から決められたが、1967年に英国でセシウム原子時計が発明されてからは、これが物差しとなった。

セシウム原子の精度は、発明当時に10桁(10のマイナス10乗)、その後の進歩で15桁という精度となっている。6000万年に1秒ずれる計算になる。

これでも十分な精度に思えるが、光格子時計が刻むものはレベルが違う。精度は18桁、ずれは300億年に1秒という、まさに超が付く高精度なのである。

この時計という道具の革新は、さまざまな分野で、大きなインパクトをもたらす。...

提供元:ダイヤモンド・オンライン

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