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光が織りなす大地の彫刻!雲南省・元陽棚田は異次元並みの超絶景


中国雲南省元陽県。2013年、世界遺産に登録された1300年以上の歴史を誇る世界最大の元陽棚田が存在します。ベトナム、フィリピン、バリ島など世界各地に素晴らしい棚田は存在しますが、元陽棚田のスケールはもはや次元を超えた神の域。
田が水を張る春の季節、空へと続く5,000段もの水田を朝日や夕日が照らし出す光景はまさに「大地の彫刻」!この息を呑む圧巻の絶景をご紹介します。

中国雲南省の世界遺産「元陽棚田」とは

写真:かわい まゆみ

中国雲南省昆明市から南へ約350km、ベトナムとの国境にほど近い山岳部に位置する元陽県。最大傾斜75度、標高1,500m〜2,000m級の険しい山肌を1300年以上かけて少数民族ハニ族が切り拓いた棚田の総面積は約1.6万ha。東京ドーム約3,500個分の広さに相当し、5,000段とも言われるその姿は「雲の梯子」とも言われています。

写真:かわい まゆみ

ハニ族が築き上げた独自の灌漑技術や水稲耕作農法は1300年を経た今なお受け継がれ、人と自然環境の共生と調和を象徴する美しい棚田景観を維持しているとして、2013年、UNESCO世界文化遺産に登録されました。
元陽へのアクセスが不便なことから、かつては知る人ぞ知るカメラ愛好家らの聖地として知られていた場所が、今や世界中から注目される一大観光スポットとなっています。

朝日鑑賞の名所「多依樹棚田」

写真:かわい まゆみ

元陽には多くの棚田観賞スポットがありますが、中でもフォトジェニックでカメラ好きが押し寄せる朝日・夕景観賞の名所は「多依樹(Duoyishu)棚田」、「バ達(Bada)棚田」、「老虎嘴(Laohuzui)棚田」です。
棚田の景観は四季折々に美しく変化しますが、もっとも人気なのが水田に水を張る2〜4月上旬。温暖湿潤な気候のため霧や雲海が発生しやすく、鏡張りになった水田に朝日や夕日の光が差し込むと、そこはまさに「大地の彫刻」と言われるにふさわしい息を呑む絶景となります。

写真:かわい まゆみ

朝日鑑賞の名所「多依樹棚田」には、巨大な展望台が設置されているほか目の前という絶好の立地にホテルが建てられています。また、徒歩圏内にも宿泊施設が数多くあり、アクセスのしやすさから日の出予想時刻7時前後にはものすごい数の観光客であふれかえります。
三脚を立ててベストショットを狙いたい場合は、夜明け前の早朝から気合を入れて場所取りの確保が重要です。

夕景鑑賞の名所「バ達棚田」

写真:かわい まゆみ

西日の落日夕照が美しい名所は「バ達棚田」です。観光拠点となる元陽県新街鎮のまちから南へ約16km、海抜2,000m級の山の斜面を覆う3,700枚もの棚田にゆっくりと日が落ちていく情景はあまりの美しさにただ息を呑むばかりです。

写真:かわい まゆみ

入口から展望台までの遊歩道はきれいに整備されアクセスがしやすくなっています。ただし、二つ用意された展望台はいずれも狭く、夕景の時間帯は観光客であふれかえっています。ベストショットを狙うなら早めの場所取りが重要です。

元陽最大にして夕景鑑賞の名所「老虎嘴棚田」

写真:Miltos Gikas via flickr

新街鎮から南へ約20km、元陽最大級の棚田群が「老虎嘴棚田」です。そびえ立つ二つの山のかたちが虎の咆哮に似ていることからこの名がついたとされ、その展望台からの眺めが段差が消えた幾何学模様の大地に見えることから「大地の彫刻」とも言われています。日が沈むその瞬間まで銀、金、赤へと変化する情景はもはや次元の超えた神の領域のような美しさです。

元陽までのアクセス

写真:かわい まゆみ

雲南省昆明市からは昆明南バスターミナルから元陽(新街鎮)行き直通バスが1日3便(10:20、12:30、18:30)、所要6〜7時間で出ています。昆明南バスターミナルまでは市内から地下鉄2号線が通じたのでアクセスがとても便利になりました。

写真:かわい まゆみ

元陽新街鎮に到着したら「ハニ棚田文化展示センター」を訪れ入場チケットを購入します。大人100元で主な棚田を全部周ることができます(入場各1回限り)。エリア内を個人で周る場合はタクシーチャーターが一般的で、1日貸切で約300元前後、半日で150〜200元前後(要交渉)が相場となっています。

写真:Jaliang Gao via Wikimedia

日本を含めて世界中に美しい棚田は数多く存在しますが、これほどの規模と景観美を誇る棚田は見たことがありません。気が遠くなるような年月をかけて人の手だけで築き上げた珠玉の絶景。鏡張り以外にも田を覆う緑や赤藻が織り成す抽象画のような世界を目にすることもできます。交通の不便さをカバーして余りあるほどのこの次元を超えた美しさを放つ絶景を見に、是非元陽を訪れてみてはいかがでしょうか。

元陽棚田に関する基本情報

住所:中国雲南省元陽県新街鎮
電話:+86-873-5620163(元陽ハニ棚田文化旅行開発センター直通)
開放時間:6:00〜20:00
アクセス:昆明南部バスターミナルから元陽(新街鎮)まで1日3便、所要約6〜7時間(140元)。個人の場合、エリア内の移動はタクシーチャーターが便利(要交渉)。
2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
中国元陽ハニ棚田公式サイト(中国語)
http://www.yyhntt.com/home.html

【トラベルジェイピー・ナビゲーター】
かわい まゆみ

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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