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横浜ブランド“浜なし”は農林水産省も認める「長谷川果樹園」で欲張り買い!


みなさん、幻の梨といわれるほど入手困難な「浜なし」をご存知ですか?糖度の高さと大きさが自慢の横浜ブランド、浜なし。横浜市泉区に梨農園を構える「長谷川果樹園」は、多数の受賞歴を持つ浜なしづくりの名手です。果樹園の直売所では、絶品の浜なしを正規品とB級品に分けて販売しています。一度食べればハマる美味しさの浜なしと、長谷川樹園の魅力について紹介していきます!

幻の梨「浜なし」とは?

写真:熊乃 久間

浜なしは、梨の品種でも非公式キャラクターの仲間でもなく、横浜市で作られた梨の総称です。では、横浜で生産された梨ならすべて「浜なし」と名乗れるのかというと、そうではありません。JA横浜では、果樹部の講習会を受け、認定された果樹生産者がつくった梨のみを「浜なし」と認可しています。写真ののぼりが立っていれば、正真正銘の横浜ブランド「浜なし」です。

写真:熊乃 久間

次に、浜なしはなぜ幻の梨と呼ばれているのかという疑問。それは、流通ルートがないため市場に出回らないからです。現在、認可されている160人の浜なし生産者の直売所、もしくはJA横浜「ハマッ子直売所」でしか購入できません。
また、浜なしを作る工程上、量産ができないことや、浜なしを買い求める人が年々増えていることもあり、直売所に並べられてもすぐに売り切れてしまいます。出向いても購入できる機会が少ないことも、幻の梨といわれる所以かもしれません。

写真:熊乃 久間

「浜なし」の主な品種は、豊水、幸水などスーパーなどで見かける一般的なものです。では、市場の梨と何が違うのかというと、見た目と味にはっきりとした違いがあります。
梨は、キウイやメロンのように追熟しない果物ですが、市場に並ぶ梨は完熟前に収穫して出荷します。その点、浜なしは流通に乗せない分、樹上で実が熟すまで育てることができます。食べごろの時期に収穫された完熟梨は、糖度が高くみずみずしい、梨の味もしっかりと感じられるものとなります。また、受粉作業後の摘果でほとんどの実を落とし、顔くらいのサイズまで大きく育てるのも特徴です。
写真:5L玉の浜なし(左)と市場に出回っている標準サイズの梨(右)

浜なしと「長谷川果樹園」の歩み

写真:熊乃 久間

今でこそ幻の梨としてメディアで取り上げられ、有名百貨店と商品開発をしたりと、それなりに知名度も上がってきている「浜なし」ですが、梨づくりが本格的に始まった1965〜1975年時点では横浜市民ですら知られていない存在でした。
1981年から始まった観光農業推進事業をきっかけに、梨づくりに転業する人が増え、梨園は市内全域で広がっていきました。長谷川果樹園の長谷川勝行さんも、この事業をきっかけに、ご両親が30年間営んできた養豚場から果樹園へと転業した一人です。現在は泉区に9反の梨園を持ち、その他の農地では横浜ブランドの果物や野菜などを生産しています。※1反は300ヘクタール。

写真:熊乃 久間

JA横浜では、浜なしの品質と栽培技術を競う「持寄品評会」を8月に幸水、9月に豊水と2回に分けて、毎年開催しています。10玉一口として出品された浜なしは、大きさ、色、品質、糖度など、10玉がバランスよく生産されているかなどを審査し、賞を授与しています。長谷川さんは、この品評会でもっとも美味しい浜なしを作る生産者として何年も連続受賞し、2007年には農林水産賞も受けた、浜なし栽培の第一人者のひとりです。
品評会の日は、出品された浜なしの販売も行われるので、長谷川果樹園やほかの農家の浜なしがいろいろ購入できるチャンスでもあります。気になる人は、JA横浜のサイトで開催日時をチェックしてみてください。

浜なし解禁!「長谷川果樹園」の夏の風物詩が始まる

写真:熊乃 久間

8月に入ると、各直売所や JA横浜「ハマッ子直売所」で浜なしの販売がはじまります。長谷川果樹園でも、毎年8月上旬から直売所での販売と配送の予約が始まります。
配送は、豊水と幸水の浜なしをそれぞれの収穫時期に、5キロもしくは10キロ詰めにして、指定された送り先に届けてくれるサービスです。長谷川果樹園の場合、直売所に直接出向いて予約の申し込みをするのですが、毎年すぐに完売してしまいます。

写真:熊乃 久間

直売所は横浜市泉区、泉郵便局の隣にあります。梨の収穫状況にもよりますが、基本、火・木・土曜日の9時半から販売開始。お客さんは徒歩や車で早々に駆けつけ、直売所が開く30分以上前から列を作り、果樹園側では親族も駆り出されて対応に追われます。この光景は、梨の販売が終わる9月下旬あたりまで続くのだから驚きです。地元民にとって、直売所から伸びる長蛇の列がはじまると、夏本番が来たな〜と感じます。
直売所の列は、浜なしを買い求める2つの列があります。ひとつは正規品を購入したい人の列、もうひとつはB級品を購入したい人の列。正規品は、浜なしの基準を満たしたビッグサイズの梨なので、親戚や知人などへの贈答用として購入される方が多いです。一方、B級品は、自宅用や気の置ける人へのお裾分けとして、みなさん、大量に購入していきます。
9反で育てられた浜なしは1日何トンという量が収穫され、直売所にもたくさんの浜なしが並びますが、それでも午前中で完売してしまいます。朝は苦手という人も、遅くても10時には列に並んでおくといいでしょう。

写真:熊乃 久間

サイズ、形、傷など見た目が既定外になっただけのB級品は、気軽に浜なしが食べられるとあって大人気です。そんなB級品には、購入ルールがあります。順番が来たらビニール袋が渡されるので、好きな梨を品種関係なく、好きなだけ袋の中に入れていきます。ただし、袋の口がしっかりと結べる状態でなければいけません。それ以上欲しい場合は、最後尾に並び直し、購入の順番が来るのを待ちます。B級品はグラムで換算され、価格は梨の品種によって変動。

一度食べたら毎年食べたくなる「浜なし」

写真:熊乃 久間

長谷川果樹園では、早生種の築水や新水からはじまり、人気の幸水や豊水、遅生種の新高や王秋など約15品種ほどの梨が、8月上旬から10月まで販売されるので、長い期間においてさまざまな品種の食べ比べができます。
梨は前述したように追熟しない果物なので、購入したら冷蔵庫で軽く冷やして、早めにいただくのがベスト。特に完熟させた状態で収穫する浜なしは、直売所が開く日に合わせて食べ切り、また購入するのが理想です。

写真:熊乃 久間

浜なしは実が大きいゆえ、市場に出回る梨と比べると、どうしても価格が上がってしまいます。その点、長谷川果樹園のB級品は、絶品の浜なしの味はそのままに、価格は抑えられるので、デイリーで食べたい人にとってはありがたい存在です。

秋の終わりまで楽しめる浜なしを味わい尽くそう!

JA横浜の果樹生産者団体の統一ブランド名として、2014年に商標登録された「浜なし」。日本の梨を代表する幸水は8月中下旬、「梨の王様」といわれる豊水も8月下旬から収穫が始まるので、梨の季節はまだ始まったばかり。早起きして、とびきり美味しい浜なしを求めてお出かけしましょう。

【トラベルjpナビゲーター】
熊乃 久間

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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