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サバイバル登山家・服部文祥さんの「地震に負けない日常生活術」。

災害に動じない生活習慣が大事!

「防災グッズってとくにないんだよね。家が潰れない限り、湧き水と薪ストーブがあればなんとか生きていけるし。シュラフも家族分ある」と話すのは、自給自足のサバイバル登山を提唱する、服部文祥さん。

震災がきたらどうしよう、と身構えて対策しても、実際に役立たなければ意味がない。道具を揃えたことで安心してしまうのも変だし、かえって疲れてしまうとも。

「自分の身ひとつで何ができるか。当たり前のことひとつひとつを生活の中に織り込んで、体験してみることが大切」という。

シュラフ家族分を用意し、湿気のない高い場所に保管している。玄関先には常に米30sを備蓄している。家族で年間300s消費するそう。

たとえば、魚料理を作るのも、切り身を買うか、1匹買って自分でおろすかで、身に付くスキルは全然違ってくる。

「東日本大震災のとき、都内の会社から横浜の自宅に帰るのに、走って3時間ぐらいかかったんだよね。そういうときを想定して、1回は会社まで自転車で行ってみたり、自分が1日何時間歩けるのか、何sの荷物を持てるのか。いろんなことを自分でやってみるといいよね」

野外体験こそが防災対策になる!道具に頼りすぎないシンプルなキャンプ体験も、震災時には生きてくる。

「電源があるオートキャンプとかじゃなくてさ、火おこしから水汲みまで自分でやるキャンプ。水汲むなら容器はどうしよう、汲んだ水を沸かすのに火はどうしよう、薪はどうやって集めよう。そういうことを考えることで、判断力や行動力が鍛えられていくんだよ」

家族が食べた鹿肉の残りの骨を、鉈で削り、鶏に与える。「災害時は、おまえらも非常食。 あ、カメもいけるよ(笑)」

7羽の鶏と共同生活。普段は卵の生み手だが、災害時には…。何げに拾った木の枝は薪ストーブの燃料に。服部家には無駄がない。キャンプ同様、そんな シンプルな暮らしには、恐いものはないのかもしれない。

「近所に災害時用の井戸があるから見に行ってみる?」

近所の井戸や湧き水は、場所を覚えておくことも大切だ。

服部さんの後を追うと、ここは個人の敷地内、もうひとつは寺にあるよ、とスタスタと歩きながら案内してくれる。家の周りを散歩しながら、地域の情報を集めておくのも重要な防災対策だ。地域の防災マップを見れば、井戸は必ず出ているとも。

「これノビル。食べられるよ」道すがら、近所の公園で野草見分。何かのために何かをする、これは意外に難しいことで、普段の生活のなかで、いろんなカラクリに気づくことが大切だと、服部さんは教えてくれた。

【プロフィール】サバイバル登山家 服部文祥さん正統派登山(K2など)を経た後、1999年から自給自足で山に登るサバイバル登山を実践。冬は猟、夏は漁へと野山を駆け回り、年間100日以上自然界で過ごす。妻と3人の子供の5人家族。

◎構成/大石裕美 ◎撮影/小倉雄一郎 安藤 眞

提供元:BE-PAL

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