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名湯なのに温泉じゃない?寄居町「鉱泉民宿かやの湯」で喧騒を忘れてリフレッシュ


埼玉県の秩父地方は、東京近郊にありながら風光明媚な自然が多く残る人気観光スポット。東京からの交通の便の良さもあって、行楽シーズンともなると道も観光地も大混雑必至ですが、今回ご紹介するのは秩父の喧騒を離れた寄居町にある「鉱泉民宿かやの湯」。温泉には満たない鉱泉の沸かし湯が、なぜか絶品なのです。

人気観光地から離れた山中に佇む一軒宿「かやの湯」

かやの湯は、東秩父の山間部を通って寄居町と小川町を結ぶ県道294号線沿いにあります。どの幹線道路からもすんなり行ける道がなく、周囲は鉢形城という史跡がある他は温泉地でも観光地でもないので、案内の標識などもほとんどありません。
八高線折原駅周辺の住宅街から秩父方面に向かって進むと、突如峠道に入ります。峠道の途中の森の中にポツンと「鉱泉民宿かやの湯」と書かれた古びた看板が立っています。

写真:フジイ サナエ

車道からは全く建物の姿は見えないのですが、看板の脇からダートを数十メートル進むと、生い茂った木立に囲まれた小さな木造の建物の前に出ます。

写真:フジイ サナエ

開湯は何と戦国時代。建物も渋い!

写真:フジイ サナエ

玄関をくぐると、これまたレトロな造りの受付が。鴨居に掲げられた木製看板に年代を感じます。かやの湯の歴史は天正年間(戦国時代後期)までさかのぼり、鉢形城の城主北条氏邦の家臣である萩原勘左衛門という人が、登城の折に発見したと言われています。

写真:フジイ サナエ

お風呂は玄関のある建物の裏から一旦外に出た離れにあります。
入口からだと小さな平屋に見えた建物は、奥は谷に向かって下に伸びており、受付の脇の階段を下ると、今は使われていない内湯のあるフロアに裏口の扉が。

建物裏の離れにある浴室は、入り口からは想像できないぐらい立派

外に出ると、正面に住居、その隣に浴室の建物の屋根が見えます。

写真:フジイ サナエ
写真:フジイ サナエ

浴室は男女別の内湯がそれぞれ一つずつ。入口が外で別れているので、男湯は向かって左側の扉、女性は右側の扉から入ります。

雰囲気バツグンの岩風呂!しかし泉質は何と…

写真:フジイ サナエ

湯船は人の背丈ほどもあろうかという巨岩が使われた岩風呂で、壁の存在がちょっと不自然に感じてしまうぐらいワイルドな造り。

写真:フジイ サナエ

浴室は、内湯だけとは言っても壁一面に大きな窓が取られており、まるで露天風呂のような開放感です。周囲は何もない山の中なので、人目を気にすることなく四季折々の風景を湯船から眺めることができます。

写真:フジイ サナエ

しかしこのお風呂、泉質は…何と水!日本で温泉というと、地熱で温められた地下水か、低温でも国に定められた成分を含んでいれば温泉を名乗ってOKなのですが、かやの湯はこの条件のどれにも当てはまらないため、成分表にも「水1種」と明記されています。
しかし一度このお風呂に浸かれば、国の規定成分を含んでいないだけで、ただの水ではないことが実感していただけるかと思います。ツルツルとした湯ざわりは、温泉じゃないと予め聞いて知っていても信じられないぐらいです。
また、加熱にかかるコストや衛生面からお湯は循環されてるのですが、不思議なほど泉質の劣化を全く感じません。やはり古くから地道に営業されている旅館なので、お湯に対する気配りが絶妙であること、さらに人に知られていないマイナーな宿のため、入浴客が少ないというのもその理由でしょう。

最後に

珍しい「お湯自慢の真水を沸かした入浴施設」かやの湯、いかがだったでしょうか?宿の建物内には、お風呂に使われている水の成分分析表があるので、ぜひチェックしてみて下さい。
日帰り入浴の時間は10〜20時。料金は500円です。

【トラベルjpナビゲーター】
フジイ サナエ

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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