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隈研吾デザイン「明治神宮ミュージアム」誕生。皇室の世界を間近で!


明治神宮は、“日本最大の初詣スポット”として人気がある一方で、意外と知られていない歴史がたくさん眠っています。
その歴史を読み解くなら、2019年10月26日に開館した、明治神宮ミュージアムへ!建物を手掛けたのは、有名建築家・隈研吾さん。ミュージアムでは、圧倒的存在感を放つご祭神ゆかりの品々や、息をのむ映像コンテンツが楽しめます。いつもの参拝から一歩先へ。明治神宮を知る旅に出かけてみませんか?

明治神宮の森にひっそり佇む、原宿の新名所

写真:安藤 美紀

アクセスはJR山手線・原宿駅「表参道口」から、徒歩5分ほど。1つ目の鳥居を超えて、本殿へ向かう参道のシンボル「神橋」を渡った右手に「明治神宮ミュージアム」はあります。
ミュージアムは、カフェやレストランが入った「フォレストテラス明治神宮」にも隣接。参拝客だけでなく、テラス利用者も立ち寄りやすい好立地です。

写真:安藤 美紀

明治天皇と皇后の昭憲皇太后を祀る「明治神宮」が造営されたのは、大正初期のこと。「明治神宮ミュージアム」は、2020年の鎮座100年を記念して、明治神宮の森に溶け込むように建てられました。
建物は地上2F建て。フロアの構成は、1Fが明治神宮の基本的な情報を学べるエリア。2Fが華やかな皇室ゆかりの品々を鑑賞できるエリアになっています。
1Fのみだと入館料は300円、2Fも併せて楽しみたい方は入館料が1000円に。少し高くはなりますが、初めての方はぜひディープな2Fもお楽みください。

写真:安藤 美紀

ロゴは、無印良品のアートディレクションも担当する、日本デザインセンター代表の原研哉さんがデザイン。「明」の文字の「日」と「月」をあえてバラバラに分解して、再構築したのだとか。シンプルだけど、想像力をかきたてられますよね!

森が主役のミュージアム!?

写真:安藤 美紀

メインロビーでは、ゆっくり森を見ながらリラックスしましょう。
隈研吾さんが手掛けたこの建物は、室内にいながら、森の息吹を感じられる設計になっています。屋根の形も自然と調和するように作られていて、森と溶け込むよう。ベンチに腰掛けると、視線の先は森が主役。鬱蒼とした森のシルエットと相まって、異次元の迫力を帯びています。

写真:安藤 美紀

そして、エントランスカウンターやベンチ、受付などは、明治神宮で役割を終えた木が再利用されています。
「明治神宮ミュージアム」に漂う空気がどこかほっとするのは、大きな森を支えてきた“木々の息吹”を感じられるからなのかもしれませんね。

写真:安藤 美紀

2Fの休憩スペースは、目からウロコの癒しスポット。あまり知られていませんが、窓に近づくと参道を見下ろすことができます。

【1F】知られざる明治神宮の歴史を学ぶ

写真:安藤 美紀

さてみなさんは、ご存知でしたか?
東京ドーム約15個分の明治神宮の森が、今から約100年前に作られた人工の森だということを。まるで原生林のような豊かな森が、人の手によって作られたとは驚きですよね。
1F「社の展示室」では、森作りを含めた明治神宮の誕生秘話を、映像でわかりやすく紹介しています。他にも、明治神宮に宿る時間軸を4つ(百年・1年・1日・1刻)に分けて展示。「あ、そうだったんだ!」と、ワクワク感でいっぱいになりますよ!

写真:安藤 美紀

明治神宮といえば、初詣のイメージが強く、お祭りを連想する人は少ないのではないでしょうか。
実は毎月1日と15日に、明治神宮では定例のお祭りを開催。それとは別に、季節ごとや明治天皇にちなんだ日には、何かしらお祭りが行われているんですよ。
写真の仮面は、1964年開催の「東京オリンピック」で使われた、非常にレアな舞楽の面です。歴史を感じさせる味わいがありますよね!
ほかにも1Fは、わたしたちが普段見ることができない、神職の方の日常を垣間見たり、お参りの仕方をおさらいできる贅沢な空間になっています。

写真:安藤 美紀

さらに、このミュージアムを訪れないと見られない、貴重な映像も必見です。
画面に映っているのは、昭和50年前後の第2鳥居を作っているときの映像。普段、くぐっている鳥居がどのように作られたのか、ここでじっくり鑑賞できます。

【2F】明治天皇のリアルが、ここにあり!

写真:安藤 美紀

「明治神宮ミュージアム」の魅力は、2Fなくしては語れません。エリアは「宝物展示室」と「企画展示室」の2つに分かれており、閉館中の宝物殿で収蔵されていた皇室の美術品などが並びます。
なかでも、圧巻は、明治22年に明治天皇と昭憲皇太后が実際に乗られたイギリス製の馬車「六頭曳儀装車」。この馬車は、青山練兵場の観兵式に使われたもので、当時、馬6頭で走っていました。
なんと今回、ミュージアム展示に併せてクリーニングされ、当時の輝きに近づいたんですよ!露出展示なので、360度いろんな角度で楽しめます。時を経て蘇った美しく荘厳な装飾を、全方位からお楽しみください。

写真:安藤 美紀

2Fでは、教科書にのっているような有名な御尊影(肖像画)も間近で眺められます。描かれているのは、30歳代の明治天皇と昭憲皇太后。日本に呼ばれていた、イタリア人の絵画家キヨッソーネが描いたものです。
洋装を奨励していた皇后なので、当時は率先してドレスを着ていました。御尊影も洋装です!

写真:安藤 美紀

そして、机、文鎮、竹の硯箱、煙草の箱、呼び鈴など、明治天皇が実際に使っていた「御机」も見逃せません。
この展示のスゴイところは、ぐるっと椅子の後ろ側に回れること。明治天皇目線で見渡してみましょう。

【2F】驚きの没入体験ができる映像ルーム

写真:安藤 美紀

歩き疲れたら、映像ルームでゆっくり休みましょう。
ここは、明治神宮の四季折々の風景や、大晦日から元旦に変わるシーン、森の手入れをする林苑職員さんのシーンなど、普段見られないレアな映像の宝庫です。
3面の巨大スクリーンに囲まれると、自分が映像の中に入り込んだよう!臨場感あふれる没入体験ができますよ。
ちなみに、画面いっぱいに映る花菖蒲は、皇后が好きだった花。明治神宮の人気スポット「御苑」には、明治天皇が皇后のために植えさせた花菖蒲が、今もなお残っています。

それでは、自分が映像の中に入り込む“ドキドキの快感”を動画でお楽しみください!

写真:安藤 美紀

最後に、1Fのミュージアムショップをチェック。ここに置かれているものは、すべて「明治神宮ミュージアム」オリジナル。通販も行っていないため、ここに来ないと手に入りません。
一番人気は、明治天皇がお持ちだった御玩具「毛植の犬」モチーフのてぬぐい。ポップなデザインなので、東京土産にぴったりです。
鑑賞時間の目安は、1F2F併せて2時間ほどみておきましょう。カワイイの聖地・原宿で、インスタ映えスイーツやショッピングを楽しむのもいいけれど、ときには明治神宮がどのような場所なのか、秘密めいた歴史をたどる旅もおすすめですよ!

明治神宮ミュージアムの基本情報

住所:東京都渋谷区代々木神園町1-1 明治神宮内
電話:03-3379ー5875
開館時間:10時〜16時30分(最終入館は16時)
閉館日:木曜(祝日の場合は開館)
料金:一般1000円(1Fのみの場合は300円)
※展示室内の写真撮影は禁止となります。ご注意ください。
2019年12月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

■関連MEMO
明治神宮ミュージアム
http://www.meijijingu.or.jp/homotsuden/

【LINEトラベルjp・ナビゲーター】
安藤 美紀

提供元:トラベルjp 旅行ガイド

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