流行りモノ調査隊 ♯81 『うちの3姉妹～子育てブログ～』

ホーム
特集
流行りモノ調査隊 ♯81 『うちの3姉妹～子育てブログ～』

PAGE： 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6

　シリーズ合計で137万部を突破している人気コミック『うちの3姉妹』。1日20万件のアクセス数を誇る、同名ブログを書籍化した作品で、今ではテレビアニメも放送中だ。最新刊として、2月20日に特別編としてハワイ旅行記が発売される。全編書き下ろしという今作だが、発売を前にして著者の松本ぷりっつさんと、担当編集者の方に話を伺うことができた。

――まず、ブログを始めたきっかけを教えてください。
松本：始めた当時はまだブログが今ほど一般的ではなかったんですが、簡単にできるという話は聞いていました。それで実際やってみたら本当に簡単に画像や文章を上げることができたので、その形を生かして何かできないかなと思ってこのブログを始めました。

――書籍化されることなど考えていましたか？
松本：いいえ、正直まったく考えていませんでした（笑）。最初は、子どもが面白いことをしたらアップして、会社で見ているだんなを笑わせようと、その程度で考えていました。身内向けの絵日記に近い感覚ですかね。

――本もベストセラーになっていますし、ブログも大人気です。これだけ反響を受けていることについてどう思いますか？
松本：もともと身内向けに描いていましたし、長く続けようという気はなかったので、正直びっくりしています。

（編）：ぷりっつさんがブログを書く基準はおもしろいかおもしろくないかなので、おもしろさのパワーがある限りは続けて欲しい。もちろんやめるやめないはぷりっつさんの判断なので、無理に描いてくれとはいえませんが（笑）

――ブログを描く上で心がけていることは何かありますか？
松本：先ほども言いましたが、最初は身内向けにやっていたので、何も考えずにやっていました。でも今はたくさんの方に見ていただいているので、前向きなもの（笑えるもの）を描くように心がけています。実際、自分の中でも育児の悩みなど沢山ありますが、そんなことを描いてもおもしろくないので、日常であった笑えることを拾って描くようにしています。
おもしろいことをやった時だけではなく、表情などで「これをマンガにしたらおもしろいな」というものなど、自分がおもしろいな、おもしろくできるなと思ったものを描くようにしています。
読者の方からは、旅行に行った時のことや、習い事（バレエ）などのことをもっと描いてくれという要望をいただくんですが、自分の中で笑えると思ったことだけしか書かないというポリシーがあるので、笑えることがなければ基本的には描きません。

――読者にはどのような方が多いのですか？
松本：最初の頃は、おもしろいと言ってくれるのは主婦の方など同年代が多かったんですが、今は小中学生が多くなってきてますね。お手紙なども沢山もらうんですが、そのくらいのコたちは、気持ちをものすごくストレートにぶつけてくるので、「大好きです。絶対やめないでください！！」など言われると、頑張らなきゃなと思いますね。

（編）：（小中学生のファンが増えている要因として）アニメの視聴者が書籍に移行しているというのが大きいでしょう。アニメを見ているのは、時間帯的にやはり子どもが多いですから。それにつられてお母さんも本を見ているという感じでしょうか。アニメの視聴者は、同年代である「3姉妹」の側に立って見ていることが多いので、本来この作品は母親の立場から見ているおもしろさがメインだったので、アニメから入った方と最初から本やブログから入った方とでは微妙に見方が違いますかね。
でも最初から小中学生などの読者を想定して描いてしまうと、あのおもしろさのパワーはなくなってしまうのではないかと思っています。

――最新刊はどんな内容に仕上がっているんでしょうか？
（編）：今までは一度ブログで発表したものを再編集するという形でしたが、今回はすべてが書き下ろしです。ぷりっつさんは、家の中で起きた出来事だけで“オリジナルの世界”を十分に表現できるのですが、たとえばサイン会などで家の外に出たトピックスがあると、またいつもとは違った世界が出てくるんですよ。そういう外の世界のものを見たら、それだけで何かができるんじゃないかということは前々から考えていました。「思い切って外国にいったらどうなるかな？」なんて。場所はどこでもよかったのですが、ぷりっつさんが以前「ハワイに行きたい」と言っていたので、じゃあ是非ということでお願いしました。最初は10日間くらい滞在する予定だったんですが、ぷりっつさんもお忙しいので結局4泊6日ということになりました。
今までは「おもしろいことがあれば描く」というスタンスだったんですが、今回は「おもしろいものを探して描く」というような感じだったので大変だったと思いますよ。

――実際「ハワイに行って書き下ろしを描いてくれ」と言われた時はどう思いましたか？
松本：本当のところは不安だったし「マジかよ」とも思いました（笑）。最初にもいいましたが、旅行に行ったとしても、それだけでは描かないんです。自分がおもしろいと思わないと。なので、ただ単に旅行記という感じにはしたくなかった。なるべく笑える話・場面をメモしたり、意図して探すように気をつけていました。
違った環境に行くと子どもたちの行動がいつもと違ったりもしますが、でも“いつもと変わらない”という部分も大事にしたかったんです。今回は特別編ですが、旅行記と言う感じにはしないで、ハワイでも今までどおりの「3姉妹」という流れでやりたかったので。

――ブログはいつまで続ける予定ですか？
松本：決めていませんが、無理してまで続けていこうとは思っていません。自分で笑えなくなったらそこが潮時だなと思っています。

（編）：こちらとしては永久連載だと考えています。「こち亀」を抜くぐらいまで単行本が出せればいいなと（笑）
ただ、今とは別の目線でブログを出して欲しいということも考えています。最初は半分アマチュア・半分プロみたいな形でしたが、今では多くの読者も獲得しているし、表現者としてはもう違うステップに行っていると思うので、別な形のものにもトライしていって欲しいですね。
ぷりっつさんにはまだ秘密にしていますが、今後も特別バージョンをいくつか考えていますよ（笑）

　なるほど、今後の展開にも期待大である。なお、ブログでは3姉妹の最新情報が毎日に近いかたちで更新されているので、そちらも要チェック！！

ブログ：うちの3姉妹～マンガで見る今日の出来事～


（左）次女・スー自由人（中央）長女・フーおっぺけぺ（右）三女・チー社長		父サラリーマン		母（ぷりっつさん）漫画家

ぷりっつ一家のハワイ珍道中。人気3姉妹のおっぺけ劇場ハワイ編。
うちの3姉妹特別編ハワイでおっぺけぺ (単行本（ソフトカバー）)
松本ぷりっつ (著)
価格：998円（税込）
発売日：2月20日
発売元：主婦の友社


続きを見る＞＞	続きを見る＞＞	続きを見る＞＞	続きを見る＞＞

PAGE： 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6

＜＜前の特集　#080『～今からでも間に合う！？～駆け込みバレンタイン！！』

次の特集
#082『新生活を楽しくさせる“エコ”アイテム』＞＞

1	大谷翔平、貴重なオフの姿を披露
2	『学習まんが世界の歴史』全面一新
3	55歳・森高千里、超ミニ太もも美脚
4	きゃりーぱみゅぱみゅ、第1子妊娠
5	藤森慎吾、兄が新マネに！2Sで説明

6	鈴木おさむ、大島美幸＆長男と3S
7	55歳・中村江里子、超ミニスカ美脚
8	寺田心の急成長が話題
9	長谷川理恵、ベリーショート披露
10	小澤征悦、別荘を5つ所持

11位以下を見る