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流行りモノ調査隊 流行りモノ調査隊
#073 今週の急上昇キーワード(更新日:2008/12/16)
ゲーム映画
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急上昇の理由
 サバイバルホラーゲーム『バイオハザード』シリーズで、初のフルCG長編アニメーション作品『バイオハザード ディジェネレーション』のDVD&Blu-rayが12月26日に発売される(12月17日発売予定が延期)。過去に、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演で3度実写映画化され、これが4度目。人気の背景には、ゲームのファンとゲームをプレイしない映画ファンの両方からの支持がある。
 こうした、人気ゲームが繰り返し映画化されるケースが増えている。ハリウッドでは、格闘ゲーム「ストリートファイター」が、20世紀フォックスによって再映画化され、来年2月に公開予定。同人ゲーム『ひぐらしのなく頃に』実写映画も今年ヒットしたが、続編『ひぐらしのなく頃に 誓』の公開が早々に決定している(2009年G・W公開予定)。
 そこで今回は、クロスカルチャーとしてのゲーム映画を調査しました。
今回の調査内容
『バイオハザード ディジェネレーション』神谷誠監督インタビュー
ゲームが映画化される理由
映画「ストリートファイター」最新情報
『バイオハザード ディジェネレーション』神谷誠監督インタビュー
神谷誠監督

  1996年に発売されて以来、世界中で記録的大ヒットを飛ばしているゲーム「バイオハザード」が4度目の劇場映画化。過去に3回、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の実写映画が製作されたが、今度はシリーズ初のフルCG長編作品として登場。

 『バイオハザード ディジェネレーション』は、ゲームの世界観そのままに、シリーズに登場するキャラクターであるレオンとクレアの2人を主人公として、ラクーンシティ消滅から7年後の世界を描く。10月に2週間限定劇場公開され、DVDは日本をはじめ世界約60ヶ国での発売が決定している。ゲームの面白さを映画に持ち込みながら、映画には映画の表現、というものにもこだわったエンターテインメント作品に仕上がっている。


  監督を務めたのは、『日本沈没』(2006年)の特撮監督で知られる神谷誠。まずは「ゲームの『バイオハザード』が大好き」という神谷監督の製作秘話をどうぞ。

神谷誠監督――シリーズ初となるフルCG長編作品の監督に抜擢されていかがでしたか?

 神谷  エンターテインメントとしてのアクション映画を純粋に作りたかったので、今回、監督を務めることができて、本当に嬉しかったですね。実写だとこの手の企画は通りにくいけど、CGなら、いや『バイオハザード』だからこそ実現した。人気ゲームのおかげです。

  『バイオハザード ディジェネレーション』は、ミラ・ジョヴォヴィッチ主演の実写版を配給しているソニー・ピクチャーズとカプコンの共同作業で、いままでにないフルCG作品を製作しようということで立ち上がった企画。『バイオハザード4』(2005年)を手がけたカプコンの小林裕幸さんがプロデューサーを務めたことで、ゲームファンはよりいっそう楽しめると思います。

  一方で、いままでゲームをやったことがない人にも、一本の映画として楽しめる作品にしよう、というのが、プロデューサーも脚本家も監督の僕も、スタッフ一同、目指したところでもありました。映画を見てから“ゲームもやってみようかな〜”と興味を持つ人がいたら、うれしいです。

――ゲームの『バイオハザード』は?

 神谷  僕は、ファミコン世代より少し年上で、30歳を超えてからゲームに目覚めたんですよ(笑)。そのきっかけとなったゲームが『バイオハザード』でした。実は、子供の頃はモデルガンに夢中で。それと、中学生の時に見たジョージ・A・ロメロ監督のB級ホラー映画『ゾンビ』(原題は『ドーン・オブ・ザ・デッド』)が大好きだったんですよ。ゾンビを銃で倒すゲームなんて、僕の好きなもの2つの要素が揃っている、これは面白そうだと思って(笑)。

  そもそも『バイオハザード』は、『ゾンビ』からアイディアをもらって、そこから、謎解き要素を加えて作ったという話だし。アクションゲームと謎解きのバランスが、ちょうどよくて、ハマってしまったんですね。

  今回の映画の話が来る前に、カプコンから別のゲームムービーの仕事をいただいて、「実は僕、バイオハザードが大好きなんです」という話をけっこうしたんですね。そのことが、『バイオハザード ディジェネレーション』につながったと思う。好きなものはとりあえず“好き”とアピールしておいたほうがいい。

神谷誠監督――作品づくりで一番難しかった点は?

 神谷  今、フルCGの映画は珍しくないけれど、リアルな人間のキャラクターが登場する映画は少ない。そこにあえて、挑戦しました。ゲームの中のムービーのレベルが今、ものすごく上がっているので、それ以下のモノは作れないし。上を目指してやり過ぎると莫大なお金がかかってしまう。肌がつるんとしていると、お人形さんみたいになってしまうし。顔の毛穴のリアルに再現し過ぎると、やっぱりCGだと汚くみえて、ゲームとイメージが違ってくるし。どこまでのリアルさを追求したらCG映画として自然か、ちょうどいい具合のところを探るのが難しかったですね。

  今回は、登場人物のほとんどがアメリカ人だったので、アメリカで役者を集めてオーディションをしたんですよ。その役者陣を日本へ呼び寄せて、実際に演技をしてもらったんです。その動きをCGに流し込む(モーションキャプチャー)という作り方をしています。

  僕はずっと特撮の仕事をしていたので、人間の芝居を撮った経験があまりなかったのですが、今回は、役者が芝居する映画を長尺で作るという経験ができて、いい勉強になりました。

――登場人物で好きなキャラクターはいますか?

 神谷  みんな好きなんですけど。レオンとクレアは声優もゲームと一緒ですし。あえて選ぶなら、上院議員のおじさんかな(笑)。今回の映画のためだけに作ったキャラクターで、格好よくしろとか、特に要望もなかったので、自由に作らせていただきました。

――ゲーム作品の映画化が増えていることについては?

 神谷  かつては、小説、漫画、戯曲を映画にしていたところに、ゲームという新しい選択肢が増えた、ということだと思う。映画のテーマは、常に時代を反映して、現実を鏡としているところがあるので、人気のあるゲームにその要素があれば、映画化されていくだろうと思いますよ。


『バイオハザードディジェネレーション』
発売日:2008年12月26日
ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
公式サイト:http://www.biohazardcg.com/
DVD コレクターズ・エディション Blu-ray Disc フィギュア付Blu-ray BOX
DVD
コレクターズ・エディション

品番:JDD-55777
価格:4,980円(税込)
Blu-ray Disc
品番:BJS-55777
価格:5,980円(税込)
フィギュア付Blu-ray BOX
品番:BP-473
価格:12,800円(税込)
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<ストーリー>

バイオハザードラクーンシティで起きた「アンブレラ事件」。最大手製薬会社アンブレラ社が生み出したt-ウィルスには生物を凶暴化させる効果があった。しかし、このウィルスが感染拡大したことにより住民らがゾンビ化したため、米国政府はミサイル攻撃による<滅菌作戦> を実行し、ラクーンシティは消滅することになった。

  この忌まわしい事件から7年。惨劇は再びアメリカ中西部興行都市の空港で起ころうとしていた。バイオテロや薬害被害者救済を行うべく、NGOに所属していたクレア・レッドフィールドは空港利用客の中にゾンビを発見。警備員が噛まれたことを発端に次々と一般客や空港職員が感染していき空港内は大パニックとなる。

  時同じくして、空でも旅客機内でウィルス感染者が出たことで緊急着陸するべく空港に向かったが、パニックになっているロビーへ激突してしまう。さらに機内から降りてきた乗組員や乗客らは皆ゾンビ化していた。

  合衆国大統領は直轄のエージェント、レオン・S・ケネディに任務を授け、事態鎮圧の特別指揮官として空港へ向かわせた・・・。

バイオハザード バイオハザード バイオハザード バイオハザード
(C)2008 カプコン/バイオハザードCG 製作委員会
<関連リンク>
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