流行りモノ調査隊 流行りモノ調査隊
#011 今週の急上昇キーワード(更新日:2007/10/09)
『塩スイーツ』
PAGE: 1 | 2 | 3
急上昇の理由
 「塩」を使ったスイーツが注目されている。「塩キャラメル」に「塩チョコレート」、「塩アイスクリーム」など・・・。
 しょっぱい「塩」と甘い「スイーツ」。この対照的な組み合わせが話題を呼び、試しに食べてみたら「意外と、おいしい」と評判だ。
 もともと和菓子では、塩味をきかせることで甘さをひきたてる手法はよく使われてきた。「塩スイーツ」も日本人の口に合うのかもしれない。一過性のブームを超えて、定番の味になりそうだ。
コンビニ菓子に「塩スイーツ」の波
チロルチョコ『塩バニラ』と『沖縄塩チョコ』
チロルチョコ『塩バニラ』と『沖縄塩チョコ』
東ハト『ソルティサブレ・キャラメル』
東ハト『ソルティサブレ・キャラメル』
ロッテ『塩キャラメル』
ロッテ『塩キャラメル』
昨年あたりから、スーパーやコンビニエンスストアの菓子売り場で、「塩」の文字をよく見かけるようになった。

  この夏は、チロルチョコの『塩バニラ』が大ヒット。ソフトクリームをモチーフにした一口サイズのチョコレート菓子で、ちょっぴり塩が効いたホイップバニラチョコの中にマシュマロが入っていた。また、同社ではセブンイレブンで、『沖縄塩チョコ』も販売。こちらは沖縄北谷産の塩をベルギー産ビターチョコにほどよく混ぜ込み、ココアマシュマロを入れた(季節限定商品につき生産終了)。

 秋冬の新商品にも塩味系の菓子が並ぶ。

  東ハトは『ソルティサブレ・キャラメル』を発売。フランス・ブルターニュ産の自然海塩「ゲランドの塩」を使った焼き菓子『ソルティ・サブレ』(2006年9月発売)の新フレーバーで、ほろ苦くて甘いキャラメルの風味を塩味が引き立てる。
 
 ロッテからは、『塩キャラメル』が登場。フランスの北東部に位置するロレーヌ地方の岩塩を使用し、焦がしキャラメルの風味に、塩のスパイシーな旨みをプラスしたちょっと大人向きな味わい。同社によると主なターゲットは舌の肥えた「20代〜30代の女性やスイーツ好き」と、“高級スイーツの味わい”に自信をみせる。

 明治製菓の少量設計の高品質チョコレート『ショコライフ』には、「塩プラリネ」が仲間入り。香ばしいアーモンドペーストとサクサク焼き菓子を練りこんだミルクチョコレートに、やわらかな粗塩をプラスした。『ショコライフ』は2006年9月の発売以来、サザンオールスターズの桑田佳祐をCMキャラクターに起用し、チョコレートをあまり食べない50代にもアピールした商品。塩味の効いたチョコレートという“ギャップ”で、大人世代の味覚を刺激する。
塩の輸入自由化と健康志向が後押し
タリーズコーヒー『ソルティ キャラメルラテ』
タリーズコーヒー『ソルティ キャラメルラテ』
塩味系はコーヒーショップにも拡大。

  タリーズコーヒーでは季節限定ドリンクとして、9月6日より『ソルティ キャラメルラテ』とフローズンドリンク『ソルティ キャラメルスワークル(R)』を全店で発売中(11月上旬までの予定)。
  『ソルティ キャラメルラテ』はキャラメルベースのラテに、塩キャラメルソースをトッピング。口に含むとほどよい塩味を感じ、キャラメルの風味と甘さを引き立てる。『ソルティ キャラメルスワークル(R)』にも使われる塩キャラメルソースには、ボリビアのアンデス山脈で採れる天然岩塩「ローズソルト」を使用。鉄分を多く含むため淡いピンク色をしている、豊富なミネラル含有が特徴だという。

 ドトールコーヒーでは6月に『塩とあずきのマフィン』を発売。こちらはフランス産「ゲランドの塩」を使用している。

 そう、「塩スイーツ」に、こだわりの「塩」は欠かせない。

 日本で一般的に「塩」といえば、「食塩」だった。
 ちょうど10年前の1997年に塩の専売法が廃止され、海水をそのまま結晶化させるなどした「自然塩」が市場に出回るようになる。

塩 従来の「食塩」が塩化ナトリウム99%以上であるのに対し、「自然塩」は味がまろやかで、「にがり」と呼ばれるマグネシウムやカルシウムなどのミネラル分を多く含んでいるのが特徴。「塩」は健康や美容にいいというイメージが広がったところで、2002年4月に塩の製造と輸入販売が完全に自由化されると、一気に拡大。輸入品も増え、ヨーロッパ産の岩塩などの人気が高まった。

 もともと日本には塩大福など、塩を使った和菓子があり、汁粉を作るときなども塩味をきかせることで甘さをひきたてる手法はよく使われてきた。しかし、洋菓子では隠し味的な存在として「塩」を使うことはあっても、「塩」を前面に出したものは珍しい。

 「塩スイーツ」のルーツはどこにあるのか?
NEXT
PAGE: 1 | 2 | 3