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BUMP OF CHICKEN×山崎貴監督×AR三兄弟『スペシャル対談★7thアルバム『RAY』で世界初の試みに挑戦!』

BUMP OF CHICKEN、『ALWAYS三丁目の夕日』シリーズや『永遠の0』など数々の話題映画を手掛けてきた山崎貴監督、そして※AR(拡張現実)の第一人者、AR三兄弟。この三者による夢のコラボレーションが実現した。BUMP OF CHICKENの7thアルバム『RAY』のブックレットで展開されているのは、音楽と映像とARが一体になって物語を描き出すという、世界初の試みだ。メンバー自身のアイディアを元に、最先端の技術とクリエイティビティを駆使して実現した今回の企画について、全員に語り合ってもらった。

初めてARを見たメンバーが、「面白い!」って喜んでくれて(AR三兄弟・川田)

――BUMP OF CHICKENは、昨年のベスト盤リリースの際に、AR三兄弟と『BOC-AR』というアプリを共同プロデュースされていますよね。みなさんがARに興味を持ったきっかけは?
藤原基央(Vo&G)最初、プロモーションの一環としてこういう技術を使って何かやってみたらどうだろうかというスタッフ側からの提案があって。面白そうだと思ってAR三兄弟さんと初めてお会いさせてもらったんですけど、その時に初めて目の前で「あんなこともできる、こんなこともできる」って見せてもらったんです。
川田十夢(AR三兄弟)まず、AR上でビームを出して、そのビームが当たったお菓子がパンッと破裂するっていうのを見せたんですよ。そしたらみんな「面白い!」って喜んでくれて。それこそ、チャマ(BUMP OF CHICKEN・直井由文)は「すげえ! でもくだらねー!」って言っていて(笑)。でも藤くん(藤原)だけは黙って見ていたんです。
藤原「もっと見せて、もっと見せて」っていうワクワクドキドキする感じでしたね。現実にはないものが画面の中に現れるというのがカルチャーショックでした。
川田その時から「こういうことできない?」っていろいろ言ってきてくれましたね。そもそも最初からメンバーのみなさんの中にARを使ってやりたいことがたくさんあった。そのほんの一部が、ベスト盤の時に『BOC-AR』でやったことだったんです。

――新作のブックレットの世界観は『GOOD GLIDER TOUR』(2012年)や『TOUR WILLPOLIS』(2013年)のオープニングムービーから繋がっています。そのアイディアは?
藤原まずARで何かを表現していきたいということになって。そこから、ツアーの時に山崎監督に作っていただいたオープニングムービーの世界で何かのストーリーが作れたらいいねということになりました。
山崎貴監督そこから一緒に「あれができる」「これができる」というアイディアを重ねていった。ワクワクしましたね。でも、思い返すと大変な日々でした(笑)
直井由文(B)監督にオファーしたのが大作中の大作を撮影されている最中で、(『RAY』のブックレットを)作っている時は次の映画の準備の真っ最中でしたからね。しかも、やっていただかないといけないことが、ストーリーを作り、ARの中に使われるムービーを作り、そしてブックレットの中の漫画を描く。この3つがありましたらから。

今作にこのARが付属している意義のあるアルバムになった(藤原)

――山崎監督は、映像だけでなく、ブックレットの中のコミック漫画風のイラストも手掛けられたわけですね。
山崎監督もともと絵を描く仕事ではないんですけどね(笑)。でも、内々のものなんですけど、映画を撮るときにいつも絵コンテは描いていて。
直井僕ら、その絵が大好きなんですよ。だからお願いしたんです。そうしたら、最初は本当にお忙しいから、監督は下絵だけでほかのイラストレーターに描いてもらうかもしれないという話になって。でも結局、監督に描いていただいたんです。
山崎監督その時は映画のロケハン中だったんで無理だと思ったんですけど、結局ホテルに絵を描く道具一式を持っていって、自分で描きました。無茶ぶりだったんですけど、本当にオファーの内容が魅力的なんですよ。ブックレットが旅の物語を描いた長い漫画の一部みたいで、さらにフランス地域の漫画“バンド・デシネ”のような感じになっている。めちゃくちゃ格好いいプランなんです。
藤原ストーリーも何度かやり取りをして作っていきましたね。
山崎監督基本的にはメンバーのみなさんがストーリーを考えてくれて、僕はそこにアイディアを提供したりしたんですが、考えてくれたストーリーがまた素晴らしいわけです。

――ブックレットにアプリをかざすと、ARの空間の中で何かが起きるわけですね。
川田そうですね。まずはブックレット自体が読んで楽しめるものになっていて。
山崎監督そこにアプリをかざすと、いろんなムービーが始まったり、立体物が出てきたりするわけなんです。

――その展開はどういう風に決めていったんでしょうか?
直井全員で会議して作っていきましたね。
藤原どこのページでどういうことが起こるのか、「こうなったら面白い」ってみんなで意見を出し合って決めていきました。
増川弘明(G)僕らの話し合いで出たのは、ARであることの必然性があるということですね。「YouTubeで見ればいいんじゃない?」みたいなものが出てきても意味がない。絵があって、そこから先にARがあることの楽しさが大事で。
藤原ストーリーもそうですね。何でもいい、ただ入っていれば良いわけじゃない。このアルバムにこのストーリーが付属している意義がやっぱり欲しかった。このストーリーあってこそのアルバムなんだって思えなきゃいけない。そういうものになったと思います。

音楽に技術や映像をプラスしたことで、表現が上の次元に達している(山崎監督)

――単に新しい技術を使って面白いことをやるというだけではなく、バンドの音楽、伝えたいことと密接にリンクしているのが大事なことだったんですね。
山崎監督そこが重要なところですね。伝えようとしているストーリー自体が、アルバムで伝えようとしていることと上手く一緒になっている。こういう技術とか映像とかって、単なるオマケになってしまいがちなんだけれども、これはそうじゃないんです。実は彼らの表現の一部になっている。ストーリー自体がアルバムを伝える力のブースター(エンジンのようなもの)になっているし、音楽に技術や映像がプラスされることで、表現として上の次元に達している。そういう作品なんですね。

――ARという新しい技術を使って表現の未来を切り拓くことができたという、そんな手応えもあったんじゃないでしょうか。
升秀夫(Dr)そうですね。僕らは技術を作る側ではないですけれども、今回僕らが伝えたいことというのは、技術があってこそ表現できたものだったんで。
増川それに、まだまだ僕らのやりたいことはほかにもたくさんありますからね。このチームで出来ることには本当にワクワクしています。
山崎監督ARというのはまだ始まったばかりの最新の技術で、今の世の中では「そんなこともできるんだ」って面白がられている段階だと思うんです。でも、今回BUMP OF CHICKENがARという世界に踏み込んだことで、ARという技術でしか語れない物語が生まれた。それがすごく画期的なことだと思いますね。

『BOC-AR』の入手方法など、詳細はBUMP OF CHICKENスペシャルサイト(http://bump.mu/)で。

※AR(拡張現実感)とは?
コンピューターまたは携帯端末を利用し、現実にデジタル情報を付加提示する技術。または、情報を付加提示された環境そのもののこと。英語表記は“Augumented Reality”。
(取材・文=柴那典、インタビュー撮影=古渓一道)

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