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家入レオ『2ndアルバム『a boy』完成! 大嫌いだった“大人”になろうと決意したワケ』

2ndアルバム『a boy』には、19歳の家入レオの“今”が詰め込まれています。自分が大嫌いだった大人になろうと心に決めた彼女が、しっかりと自分と向き合い、そしてみなさんに語りかける、嘘のないアルバムです。

大切なモノを守るために、大嫌いだった“大人”になる

――相変わらず真実を求め続けていますね。でも1stアルバム『LEO』(2012年10月24日発売)から変わったなと思うのは、自分自身に向けた叫びではなく、目の前の誰かであったり、外に向けて語りかけるものに変わってきたのかな? という印象を受けたことです。
家入レオ私自身もすごく変化を感じています。1stの時は比較的、自分のためだけに歌っていたんですけど、その後に初めてのツアーを回ってからは、外に向くようになっていったというか。そして、大嫌いな“大人”に自分がなろうと心を決めて作った1枚であるということが、一番大きいと思います。

――どんな大人になろうとしているの?
家入まだまだ未熟だなと思うところはたくさんあるんですけど、いずれなりたいと思うのは、人の目の前に落とし穴があった時にそれを埋め立てて、誰にも言わずそっと去っていけるような人。私は何かをした時に、人一倍「気づいてほしい」という気持ちが大きくて。例えば、今こんなに寂しいとか苦しいとか、黙っていられないんですよね。かと言って、直接伝えるという純粋さもなくて。どうにか気づいてもらおうとして、音楽に辿りついたところがあるんです。だから、そういう愛を持っていて、実行できる人ってすごいなぁって思うんです。

――簡単そうに見えてなかなか難しいことですよね。今の話を聞いて気がつきましたけど、レオさんの“気づいて”、“見抜いて”という気持ちが歌詞に散りばめられていますよね。
家入そうですね。やっぱり私は嘘がつけないので、思ったことをそのまま伝えていきたいし、その方が私らしくいられるんです。1stアルバムを制作していた頃は本当に大人が大嫌いで、その想いをぶつけた作品を出してツアーを回ったんですけど、最初はステージに立つのがすごく怖くて。

――逃げられない場所ですよね。
家入そう。しかもフィルターを通さず、すぐに反応が返ってくるし。すごく怖かったけど、1曲目を歌った時にステージの向こうに笑顔とか涙を流してくださっている方たちがいて。それを見た時に、純粋にその景色を守っていきたいって思ったんです。子どものままでいると結局、大人の環境に左右されて大切なモノを守れなかったり、失くしてしまったり……っていうことが私の経験上多かったんですね。だから大切なモノを守るために、嫌いだった大人になって、ちょっとでも守られる側から守る側になっていけたら良いなという覚悟を込めた1枚になりました。だからこそ、さっきおっしゃってくださったように、曲が外に向けて作れるようになったんだと思います。

――アルバムの構成が、ちょうど真ん中でレコードのA面からB面に行くような変わりようですね。「チョコレート(Album ver.)」のメルティサウンドからの「Free」ってすごい(笑)。サウンドがガラリと変わって冒険的になりますよね。前半のサウンドは基本、穏やかでシンプル。そして今おっしゃっていたような、失ってしまったモノに対する想いが感じ取れる。
家入構成にはすごくこだわりましたね。前半は、大切な人たちに向かっての想いが出ているんじゃないかな。1曲目の「Lay it down」は償いの気持ちを込めました。東京に出てくる時、大切だった人たちを傷つけてしまったことは拭いきれない事実で、その人たちに“忘れていないからね”という誠意を込めて最初に持ってきました。そして「太陽の女神」で、でも私はそこに囚われずに“ちゃんと生きているからね”という姿を見せたくて2曲目に持ってきたんです。

キレイな曲ばかり入れていたら、絶対に説得力がなくなる

  • 『a boy』(通常盤)

    『a boy』(通常盤)

  • 『a boy』(初回限定盤)

    『a boy』(初回限定盤)

――そうだったんですね。そして、アルバムのタイトル名にもなっている「a boy」という曲は、もっとも穏やかさを感じた曲です。
家入これは子どもだった頃の自分に対しての曲なんです。大人になろうと思った時に、初めて過去の自分を達観的に見られるようになって。昔は欲しいモノが手に入らない時って、自分の努力が足りないんじゃなくて、周りの大人がいけないんだと思っていたんですよ。でも、それって子どもだなぁと思うんです。過去の自分と同じように苦しんでいる人たちってたくさんいると思うので、そういう人たちに向かってこの歌を届けていけたらなって思ったんです。

――今、目の前がすごくクリアになった気がします。
家入だから「a boy」というタイトルをつけたし、アルバムタイトルにもしたんです。大人になろうと決意した瞬間を、何と呼んだらいいんだろう? と思って。子どもでもないし大人にもなりきれてないし。と考えた時に“声変わり”とすごくリンクしたんですよ。男の子って声変わりの時期を選べなくて、それは明日かもしれないし、3ヶ月後、1年後かもしれない。その横顔の切なさだったり憂いだったり美しさだったり、何よりも覚悟を決めていることがすごくカッコ良いなと思って。今までは大人になることから逃げていたんですけど、これからはいつでもちゃんと“大人の扉”を開けていますよという思いを込めて、このアルバムタイトルにしました。

――そういう狭間にいる時って一番、大人と子どもを意識するかもしれない。レオさんは今、ちょうどそのタイミングにいるんですね。
家入そうなんだと思います。

――そしてさっきも言いましたが、やっぱり「チョコレート(Album ver.)」からの「Free」っていう振り幅がすごい(笑)
家入(笑)。なんかね、差別化したかったんですよ。家入レオの楽曲の中で「Free」と「Kiss Me」はすごく刺激的で今までのイメージとは違うから、本当は「このアルバムには入れないでほしい」って言われていたんです。でも私は、「絶対に入れる!」と押し切って入れたんですけど。私、キレイな楽曲ばかりを入れていたら、絶対に説得力がなくなると思うんです。大切な人たちを守っていきたいと思うなら、いろんな面をどんどん見せていかなくちゃいけないと思うから、ヘビーな楽曲も入れていこうと決めたんです。

――でもこういう曲、すごく似合っていますよ。洋楽っぽくて新鮮です。
家入ありがとうございます。よかった(笑)。曲も歌詞も、この表現で間違っていないと思っています。

――そういう意味で言うと「Papa & Mama」もソウルだし、洋楽っぽいですよね。
家入そうですね。コード進行などは完全に洋楽を意識しました。転調をすごく繰り返すんですけど、それは大人と子ども、それぞれの立場に立った時の“気持ちの揺れ動き”を表現できたら良いなと思ったんです。ハタチを目前にした今、「もう大人だから」という言葉を使われることがすごく多くなって。しっかり責任をとらなくちゃという想いと、まだそんなこと言わないでよっていう想いが交差して……そんな中でできた曲です。

――「希望の地球」は収録曲の中でも特にわかりやすい表現で綴っていますね。
家入これはライブを知ったからこそ作れた歌です。自分の想いが言葉に宿っていれば、小さい子がわかるような言葉でもちゃんと思いは届くんだって。言葉の力と音楽の力を最大限に信じて作りました。

――強い想いが伝わります。間奏のギターが好きです。
家入この演奏がすっごく難しくて。ライブで弾けるかな? と今からドキドキしています(笑)

――そして「君に届け」をラストソングにしましたね。
家入これは、私が大人になろうが子どものままでいようが、1人ひとりに想いを届けたいという気持ちは変わらない……という想いを込めて、最後に伝えたいと思いました。

家入レオ、人生における“大切な”3ヶ条

――このアルバム自体がレオさんの生き方を表していると思うのですが、最後に生きていく中で大切にしていることを3つ教えてください。
家入そうですねー、まずあいさつは必ずする。それは、自分の伝えたいことをちゃんと伝えたいからなんです。

――武道に“礼に始まり礼に終わる”という言葉がありますよね。
家入本当、そういうことだと思います。もうひとつは、常に感情を隠さないこと。感情を隠すと、どんどん鈍くなっていくような気がするんですよね。私はそうじゃいけないと思うので、嫌われてもいいし生意気だと思われてもいいから、自分の意見を発信していきたいしごまかしたくない。たぶんね、性格が細かすぎるんでしょうね。

――繊細なんですよ。
家入そうなんですかね? 昨日も結構ヘビーな本を2冊読んだせいか、心がすごく重くて。昔、ヘビーな本を読んだ後、心が重たすぎて翌日学校を休んだこともありました(笑)

――もしかして、今日もちょっと重めな気分?
家入そうなんですよ〜(笑)

――ではもうひとつ。
家入もらったモノは、ちゃんと自分で返そうとすること。与えてもらっている時点で、その人たちには叶わないと思っているんですけどね。自分なりにがんばって、ちょっとした気持ちを伝えることで返していきたいなって思うんです。

――レオさん、絶対に悪い大人にはならないと思う。
家入いやぁ、ハタチ越えたらわからないですよ(笑)
(文:三沢千晶)

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