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竹野内豊『自分にとって何よりも大切にしたいこと』

竹野内豊が豪華女優陣と共演し、稀代のモテ男を演じた『ニシノユキヒコの恋と冒険』。真実の愛を探してさまようニシノの生き様を見つめてきた竹野内が、わが身をふと振り返る――!? 40代男性としての結婚観も語ってくれた。

気持ちが自然と役柄に近づいていくー

──ニシノユキヒコ。女性の会話のなかで「こういう男性、いるよね」と言われそうな、「あの人、ニシノっぽいよね」と流行りそうな、あんなに格好いいのに恋にさまよう何とも不思議なキャラクターでした。
竹野内(笑)自分がやっている作品に対しての取材を受けていると、自然と自分の気持ちもキャラクターに近い感じになってくるんです。前に戦争映画をやっていたときは、当たり前かもしれないけれど、かたい感じになっていました。

──いまはニシノっぽくなっている?
竹野内ニシノっぽいものが見え隠れしているところはあるかもしれないです(笑)。

──それは、竹野内さん的に心地いいものですか?
竹野内心地いいかもしれないなって思ったりもするんですけど、一方で、そこに引っぱられそうになっている自分に納得していないところもあります。以前、チャラ男を演じたことがあって、そのときいっそのことこのキャラに自分自身も乗っかった方がもっとラクに生きられる、もっと楽しく生きられるかもしれない、それもありかなって思いましたけど……無理でした(笑)。

──ということは、本来はそういうタイプじゃないということですね。
竹野内どうなんでしょうね……。真面目と不真面目さ、どっちもあるけど基本は真面目だと思います(笑)。

──(笑)そんな今回のニシノ役。まず、全身真っ白のあのスタイリングを着こなしちゃう竹野内さんが素敵です。
竹野内そこからもう違うんですよ(苦笑)。ふだん着で上下シロって着ないですし、そもそも私服でホワイトジーンズは持っていない(笑)。だから、最初にこの衣装を見たときは「えっ、ウソだろ」って思ったんです。でも、ニシノのキャラクター設定を考えると「なるほどな」と。衣装さんのこだわりが素晴らしいなと思いました。

──そういう意味も含まれているんですね。実際に着た感想は?
竹野内帽子までくると恥ずかしいですね(笑)。照れくさかったです。

間違っても自分の人生であってはいけない(笑)

──でも、似合っていました! そんなニシノに女性たちはドキドキさせられるわけですが、竹野内さん的にドキドキしたシーンは?
竹野内いろいろあるんですけど、カノコとマナミがニシノの家ではちあうシーンはドキドキしましたね。カノコが来てマナミもやって来て修羅場となるシーンです。本番前はけっこう空気が緊迫していました。マナミがニシノにビンタをするというのは台本上にあったんですが、あとは本編を観ていただいて、これぞ修羅場というものを感じていただければと。ニシノはそういう場に居合わせるけれど、間違っても自分の人生であってはいけないことだなぁと(笑)。

──(笑)けれど、ニシノはそのシーンをはじめ、誰に対してもどんな状況でも断らないし、追い返さないですよね。
竹野内そうなんですよね。マナミが先に来ていてもカノコを家に入れるんだろうし、マナミを好きでもカノコと温泉に行っちゃいますからね。

──そうでした(笑)。
竹野内こういう話をしていると、撮影現場でもそうだったんですけど「なんでニシノって許されちゃうんだろう……」って女性スタッフはいうわけで、男性スタッフも「こんな(中身の)男なのにモテるっていうんだから、ニシノって……」となるんです。ただ、同性として友だちになったらおもしろいかもしれない。ニシノと一緒にいるといろんなことが新鮮に感じられるかも。

──いろんな意見が飛び交うことからも、いい現場だったんだなぁと想像できます。そもそも、ニシノユキヒコを演じてみたいと思った、オファーを受けた決め手は何だったんですか?
竹野内井口(監督)さんの『人のセックスを笑うな』を拝見していて、自分もそこに引き込まれているような、ドキュメンタリーじゃないけれど現実的というか、役者さんたちが演じているけど演じているように見えないリアルさ、生々しさがあるじゃないですか。それを監督した井口さんのことがすごく印象に残っていたんです。

──自分もそういう作品に出てみたいと?
竹野内そうですね。ただ、自分はこういう方とお仕事をする機会はないんだろうなって勝手に思っていて。だから、声をかけていただいたことが嬉しくて、二つ返事で「やります!」と伝えました。で、フタを開けてみたらニシノユキヒコという役。そのとき頭のなかは「???」でした(笑)。なかなかニシノという男を理解できませんでしたね。でも、井口さんが監督するからこそ、そこに飛びこんでみたいと思ったんです。

今さら声を大にしてはいえないけど…

──いい出会いですね。ニシノもたくさんの女性と出会い、そのなかには結婚したいと思える女性も現れます。竹野内さん自身は? 40代男性としての結婚観も聞かせてください。
竹野内結婚したくないわけじゃないんですよ(笑)。ただ、気づいたらこんな年(43歳)になっていたので、今さら「結婚したいです!」と声を大にしてはいえないし、ご縁があったらだと思っています。自分にとっては何よりも大切にしたいこと、自分が穏やかな気持ちで居られる場所、帰る場所になるので……。この年齢までひとりでいる時間もあったからこそ、そう感じるのかもしれないですね。でも、結婚を口にしながらも結婚しなかったニシノと自分とはまた違うんです(笑)。

──そこ、もう少し詳しく聞きたいです!
竹野内ニシノって、結婚しようとはいうけれど、本心ではそう思っていないんじゃないかって思うんですよね。マナミにプロポーズしたときも、ニシノ自身がしたくてということじゃなく、マナミが求めていることに対して応えた、そんな気がします。

──たしかに、その捉え方は大きく違いますね。
竹野内自分の場合は、この人と結婚するかもしれないなって思う人もいたけれど、タイミングが合わなかったんですよね。自分が結婚したいと思ったときに相手がすごく忙しかったり、何かしらのアクシデントが起きたり、相手がすごく結婚したいと思ったときに今度は自分がそういう状況ではなかったり……。結婚も人生もすべてタイミングのような気がします(笑)。
(文:新谷里映/撮り下ろし写真:逢坂 聡)

ニシノユキヒコの恋と冒険

 ルックスもよく、仕事もでき、セックスもよく、女には一も二もなく優しい。そして、女に関して懲りることを知らず、愛を求め続けた男、ニシノユキヒコ。彼の周りにはいつも魅力的な女性たちがいた。そして、ニシノは彼女たちの欲望をみたし、淡い時を過ごすのだが、女性たちは、最後には必ず自らニシノのもとを去ってしまう……。彼を取り巻く女性たちの思い出から、真実の愛を探してさまよったニシノユキヒコの美しく切ない人生が浮かび上がる……。
監督:井口奈己
出演者:竹野内豊 尾野真千子 成海璃子 木村文乃 本田翼 麻生久美子 阿川佐和子
【公式サイト】
2014年2月8日(土)全国ロードショー (C)2014「ニシノユキヒコの恋と冒険」製作委員会

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映画『ニシノユキヒコの恋と冒険』公式サイト

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