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浮気者『SuGの武瑠が“浮気”を……東京の一夜にクローズアップした作品の全貌を語る!』

昨年末、バンド活動を休止したSuGのフロントマン・武瑠(タケル)が、ソロプロジェクト“浮気者”を始動。その豊かな発想をもとに、さまざまなアーティストに浮気を仕掛け、ミニアルバム『I 狂 U』で紡ぎ上げた“東京”の一夜とは……?

あくまでも本命はSuG、だからソロでは“本気の遊び=浮気”ができる

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――昨年末、東京国立代々木第二体育館でのライブでSuGの活動を休止して、その直後は“SuG復活まで一切表舞台には出ないかも”なんて言ってましたよね。それがソロプロジェクトを始めるとは、どういう心境の変化があったんでしょう?
武瑠いや、実際に活動休止してみて思ったんですよ。これはひま過ぎて死にたくなる!って。英語の勉強をするために3週間ニューヨークに語学留学したりもしたけれど、やっぱり俺にとっては何かをクリエイトすることが仕事であり、趣味であり、それ以外ではひまつぶしもできない。だから、なるべく早くSuGが復活できるように準備を進めながら、普通に復活するんじゃ面白くないので、じゃあ、この機会にソロをやろうと。

――それで告知されていた“浮気者”のワンマンライブ(12月29日 東京国立代々木第二体育館)はフェイクで、実はSuGの復活ライブだったというドンデン返しを仕掛けたりもしたんですね。
武瑠そう。あくまでも本命はSuG。そこで自分が一番やりたいことをできているから、ソロでは“本気の遊び=浮気”ができるんですよ。別に失敗してもいいし、それこそ一夜限りだっていい。あえて他のアーティストやクリエイターと一緒にやることで、何が飛び出すかわからない実験の場を作りたかったんですよね。

――なるほど。結果、生まれたミニアルバム『I 狂 U』は、TOKYOの一夜をテーマにしたコンセプト作だとか。
武瑠やっぱりTOKYOは自分のホームでもあるし、海外に行ってみて日本の良さを日本人のほうが活かせてないように感じたんです。例えば日本のラーメン屋が、ニューヨークではメチャメチャお洒落でカッコいい店になっていたり、今回のアーティスト写真に使っている屏風も繊細にいろんな色が使われているのに、ニューヨークでは見かけても日本の街中には無いですからね。そういう伝統的な風情あるものと、コンクリートだったり現代的なものがミックスされているのが、自分のなかでのTOKYOのイメージかな。それで、今回のアルバムでは深夜0時から5時まで1時間ずつ、それぞれ異なる場所を舞台に異なるTOKYOの物語を描いてみることにしたんです。1曲目の「I 狂 U」だけはTOKYO全体のイメージだけれど。

――三味線等の和楽器にダブステップと、新旧の要素が盛り込まれているという意味ではまさに“TOKYO”を体現する、妖しくセクシーなダンスチューンですよね。
武瑠「I 狂 U」は要するに“Crazy for you”ってことなんで。まず、最初に浮かんだ「I狂U」っていうワードから、サビと簡単なデモを作って、Tom-H@ckさんにアレンジしていただいた形ですね。おかげで、ボーカルバランスを抑えて代わりにコーラスをかなり思い切り重ねるっていう、ずっと挑戦したかったのにスキルが追いつかなかったことを、ようやく実現できました。あとは“あさましく”とか日本語の綺麗な響きを使ったり、アルバム通してダブステップっぽいイメージは意識したかな。

良い浮気相手がいれば、またチャレンジしたい!

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――2曲目ではSADSの「忘却の空」も、かなり大胆なダブステップ・アレンジになってますもんね。しかし、なぜカバーしようと?
武瑠高校時代に人生初めてのライブで歌った曲だから、この活動休止開けで原点に戻りたかったんです。ただ、思い入れのある曲だからこそ、オリジナルとは違う戦い方をしなければ意味が無いだろうと。もともと『池袋ウエストゲートパーク』(TBS系)の主題歌で知ったから、完全にイメージは池袋ですね。で、「undermine」は人間の感情を勉強するために新宿・歌舞伎町にやってきたバーチャル世界の女の子を、人間の男の子が発見して追いかけっこする話……というのを提示して、ゆよゆっぺさんに書いてもらった曲。サビのメロディーがすごくキャッチーで、普通の感覚だとコレが一番リードっぽいんじゃないかな。

――0.8秒と衝撃が提供した「愛の妙理」は、対照的に恐ろしくエキセントリックな曲で、J.M.さんとのツイン・ボーカルが斬新でした。
武瑠高円寺で例えば俺が歩いてたら、前からJ.M.さんが歩いてきて、何度すれ違ってもまた出会う。それは神様が強制的に会わせようとしているから……っていう歌です。だから“妙理”とか仏教的な単語を使ったり、あとは落語が好きなんで、曲の締めにも落語を使ってもらいました(笑)。たむらぱんさんとの「96」は下高井戸のワンルームに住むカップルの話で、音は優しいけど内容は超暗い!同じベッドにいるのに完全に心がすれ違って、背中合わせになってる2人の、誰が悪いわけでもなく終わっていく息苦しさを表現したかったんです。

――そしてラストの「rise and fall」は、ストリングスのループやクワイア風のコーラスが入った、シンフォニックでスケールの大きな曲ですよね。
武瑠トラックは友人のKERWIN、アレンジはPlus-Tech Squeeze Boxのハヤシベトモノリさん、メロディーは俺で、ハモリのコーラスまで全部自分で考えて歌ったんですよ。おかげでひとりでできることの幅も広がったし、自分のなかでは一番TOKYOを感じる曲ですね。陽が昇り沈むゆく様が、人が集まっては去って行く街にシンクロして、すごく切ない。イメージとしては早朝、誰もいない渋谷で階段に座りながらラップしてる感じで、一番やりたかったゴシックなHIP HOPができたという意味でも、特別な曲になりました。

――まさしくTOKYOの夜明けですね。ぜひ、ライブも観たい……と思ったら、ワンマンは購入者限定の招待ライブのみとは!
武瑠観れないアーティストがいてもいいと思うんです。このプロジェクトは映像ありきだと思うし、実際「I狂U」のミュージックビデオは凄い自信作なんですよ!とにかく色が良くて、やっと理想通りの絵が作れた。他人の曲を歌って幅を広げた結果、今までできなかった声色や歌い方も試せて、よりイメージ通りに歌えるようにもなったから、また、良い浮気相手がいればチャレンジしたいですね。全然違うジャンルや音楽以外のクリエイターともやってみたいので、ぜひオススメの浮気相手がいたら教えてください!
(文:清水素子)

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