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家入レオ『新曲は月9主題歌!新たな道に進んだ18歳の心境の変化とは?』

家入レオ5枚目のシングル「太陽の女神」は、フジテレビ系月9ドラマ『海の上の診療所』主題歌。降り注ぐ太陽のようなキラキラソングが生まれたキッカケとは……?

高校を卒業して、すべてをラフに楽しめるようになった

  • 「太陽の女神」(通常盤)

    「太陽の女神」(通常盤)

  • 「太陽の女神」(初回限定盤)

    「太陽の女神」(初回限定盤)

――ドラマの主題歌は「Shine」、「Message」に続いて3作目ですね。
家入レオ今回は高校を卒業してから、初めての(ドラマの)書き下ろしでした。ドラマのテーマが“出会いと成長”だったんですけど、とても前向きな気持ちで書けました。今までは「どうして経験したことも感じたこともないことを歌えるの?」って聞かれることが怖くて、すごく真実にこだわっていたんです。でも、卒業してからは価値観が変わってきて、たとえ経験したことがなくても理解して信じて、歩み寄って歌うことができたら、その歌は嘘じゃないんだなって。今回の歌はそういう意味で新しい挑戦でした。

――目の覚めるようなキラキラ感ですよね。声も今までにないくらい優しくて。それに明るい曲だけれどサビメロが切なかったり100%明るいワケではないところがレオさんらしい。
家入ドラマの舞台が瀬戸内海なんですけど、私、小学校の修学旅行で行ったことがあるんですよ。地元の海は普段から見ているんですけど、その時見た海は一段とキラキラしていて感動でした。それを思い出して、なんでキラキラしてるのかな? と考えたら、太陽が降り注いでいるからなんですよね。自分以外のモノを輝かせるってすごくステキだなって思えて。

――うんうん。
家入それって人間に置き換えても同じで、「あなたを救ってあげたんだよ」とか「守ってあげたんだよ」とか言わずにずっとそばにいてくださる方って、太陽であり大切な人なんじゃないかな? と。そう思って「太陽の女神」というタイトルにしたんです。“大切”って大きく切ないって書くじゃないですか。なのでメロディーも明るいだけじゃなくマイナーコードだったり、切なくてキュンとする感じとか、細かく表現できたと思います。

――今回の主題歌を書き下ろすことで、修学旅行を思い出すことができて、想像や想いを膨らませることができたと。
家入主題歌としていただくテーマが、すごく楽しめるようになりました。新しい自分を見つけるキッカケにもなりますしね。私、太宰治が好きで読んでいるんですけど、『きりぎりす』という短編小説があって。貧乏画家の妻は、少ないお金でどれだけ豪華な食事を作れるか? という張り合いを物語の中でしているんですけど、名声を得て人並み以上にお金が入るようになるとその張り合いがなくなって別れてしまうんですよ。それを読んで、モノは見方だなと思いましたね。いただくテーマを縛りと考えるか、新しい自分に出会うキッカケと捉えるか。

――太宰治についてはブログでも書いていましたね。
家入そうなんですよ。最近読むようになったんです。男性の作家なのに、なんでこんなに女性心理がわかるんだろう? って思いますね。最近はちょっと自分の時間が増えたので、太宰治だけじゃなくいろんなモノを吸収したい気分になっているんです。

――高校を卒業して、視野と自分の世界が広がりつつありますね。
家入やっぱり音楽が大好きなので、最終的に全部音楽につながっていますけどね。朝起きてランニングするのも体力を保つためだし、本を読むとインスピレーションが湧きますから。すべてをラフに楽しめるようになりました。

家入レオにとって“太陽の女神”と言える存在は?

――レオさんにとって“背中を照らしてくれる”存在とは?
家入ファンの方やスタッフの方、家族だったり、大切な人は近くにいるっていうことが、自分と向き合うことでわかってきて。だから、関わってくださっているすべての方が、私にとっての“太陽の女神”ですね。

――私はこの歌を聴いて、ふと母の顔が浮かんできました。
家入わぁ。それってすごく大人ですね。私も母のことはすごく好きですけど、自分に似すぎていて一緒にいる時間が長すぎるとお互い嫌になっちゃったりするんですよね。だから“母が大切な人”と言える人って、すごく大人だなって。母を認めるということは自分を認めることと同じなので。

――私も昔は母とケンカばかりしていましたよ。最近になってからですね、素直に好きって言えるようになったのは。
家入今の話を聞いて良いなぁと思いました! 私もそうなれるんですかね……?

――カップリングも充実していますね。2曲目の「君に届け」はネット社会に対してですね?
家入そうです。デビューしていろんなメディアを通じて自分の声や映像が流れると、嬉しいような恥ずかしいような気がしていたんですけど、そのうちに真実とは異なることを書かれたりして、ちょっと怖さに変わった時期があったんですよ。ネットは便利で私もよく使っていますけど、今まで普通に本や映画の感想をつぶやいたりしていたことが、もしかすると誰かのことを傷つけていたのかな? って考えたりして。人前に立つ立場じゃなくても少しつぶやいたことが炎上のキッカケになったり。“そういうことと背中合わせなんだよ”ってことをみんなで考えられたらいいなって思っていました。

――3曲目の「Who’s that」は、曲調も言っていることも3曲の中で一番ロックですね。夏の暑さに耐えかねて書いたとか?
家入真夜中に書いたラブレターって、翌朝読み返すと「あれ? なんてこと書いたんだろう!」と思うことってあると思うんですけど、真夜中に書いたままでリリースしたくて(笑)。夏の暑さだとか湿気の嫌な感じを表現できたらなと思って書いてみました。夏フェスでやりたかったんですけど、次の2ndツアーで歌えたらなと思ってここに入れました。

――ところで、レオさんがよく見ていた月9ドラマは?
家入小学校3〜4年生だったと思うんですけど、『ラストクリスマス』(2004年放送の織田裕二主演ドラマ)が月9デビューですね。母が観ていたし、私もちょっとおませな時期でラブストーリーが観たかったんです。それにしても、自分が月9の主題歌を歌うなんて夢みたいです。『海の上の診療所』はコメディであり、しっかりとしたメッセージがあるドラマなので、たくさんの方に受け入れられるんじゃないかな? って、私自身月曜の夜9時がすごく楽しみになりました。
(文:三沢千晶)

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