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地下アイドルヲタの現場記録〜知られざる世界の実情〜【第3回】

地下アイドルヲタを自認するライター、シーウィード高科。アイドルへの“ガチ恋”経験も経て得た、その特異な世界でのすべての感情、思い出の数々を赤裸々に白日のもとにさらす! ここまで深い地下アイドルの世界、アイドルヲタの実情を少しでも理解してもらうために……。3ヶ月間の集中連載第3回!!

【第3回】地下→ブレイク→地下のループ[Part1]

 ファンが離れていく時期は恋愛スキャンダルだけではない。ブレイクしても離れることがある。それを経てヲタはまた地下に潜る

 現場に通っているヲタやファンが離れていく理由は大きくわけて2つある。

 ひとつは、推しているメンバーの不祥事や恋愛スキャンダル。
 もうひとつは“ブレイクして一般的知名度を獲得したタイミング”である。

 前者に関しては、これまでにも週刊誌やネットをたびたび騒がせてきている某グループもいるし、想像に易しいだろう。

 かくいう私も同じような経験をしてきた類いである。

 いわゆる“ガチ恋”と呼ばれるものだ。
(※ガチ恋=本気でアイドルに恋愛感情を持つこと)

 地下アイドルではなかったのだが、その当時追っかけていたアイドルグループのメンバーのスキャンダル速報を目にした瞬間、全身の力が抜け落ちてまさに放心状態。それを受け入れられない事実から、必死に現実逃避をしようとしたのであろう。声にならない声をあげながら(居合わせた友人いわく“地獄があったとしたらあんな音がするだろう”)掲載週刊誌をグシャグシャにしてレジに持っていき、震える手で小銭をぶちまけてしまった。

 私を見る店員の目が恐怖におののいていた(ような気がする)のは記憶にあるのだが……。なんにせよ、それまでに投資した金額もハンパではなかったし費やした時間も膨大。それらが一瞬にしてパァになってしまうのだから精神を病んでしまったとしてもおかしくない。

 スキャンダルの相手の名前と職業だけはわかったので、そこからリサーチを開始。
 そして友人のツテなども使い、実家の住所や携帯番号まで突き止めたのだ。
 おいおい、それはアカンだろ! とお思いだろうがそこはご安心を。

 基本文科系の巣窟である場所にいる人間に、それ以上の行動を起こす勇気もなければ度量もない。ましてや腕力なんて女子と同等じゃなかろうか。

 そんなわけで、その入手したデータは誰にも何処にも公開することなく今でも私の手元にある。そういった根暗なことをしたおかげで、何かを成し得た感もあり心神喪失状態を抜け出せたのだから不思議なものだ。

 さらにいうと、実はそんな事件があったにも関わらず、私は今でもそのアイドルを陰ながら応援し続けている。

 さすがにガチ恋感情は持っていないが、幸せになってくれればいい。そんなノリだ。これまでのようにグッズを買い漁ったりはしないが、たまにライブ会場に足を運び、無事を確認する。少し、ホッとする。それだけで満たされるのだ。

 恋愛スキャンダルを乗り越えたヲタは強くなれる。

 もしかすると、あれだけの暴露をされた指原がAKB48総選挙で1位を獲得したのにはそんな理由も僅かながらあるのかもしれない。

 とまぁ、実体験だけに二度と思い出したくないことではあるが、それをきっかけにある程度シーンを俯瞰でみるようになれたし、こうしてネタとして記事にできるのだから救われた部分もある。と、思い込むようにしている。

Part2へ続く
(文:シーウィード高科)

連載:地下アイドルヲタの現場記録 BUCK NUMBER


【最終回】地下現場に通うヲタの気持ち
【第9回】新規アイドルファンに注意セヨ!
【第8回】ロックフェスにアイドルがブッキング!
【第7回】アイドル業界のビジネス
【第6回】推し被り敵視と心の病み
【第5回】ファンとヲタは違う生き物!
【第4回】ブレイク=古参が離れるタイミング[Part2]
【第3回】地下→ブレイク→地下のループ[Part1]
【第2回】女の子に突きつけられる競争社会の現実(握手会編)
【第1回】地下アイドル現場の実情(序章)

[PROFILE] シーウィード高科
出版業界で働きながらもモーニング娘。の登場でアイドルにハマり、その後、有名無名の様々なライブに通うようになる。1年間でのライブの本数は約200本。現在はデジタルコンテンツ・プランナーとして働きながらアイドルライターとしても活動する。ご飯代よりも握手とチェキ代を優先しているうちに自然にダイエットに成功した現場主義者である。

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