半沢直樹特集

いよいよ明日22日に最終回を迎える大ヒットドラマ『半沢直樹』(TBS系)。視聴率も常に右肩上がりで最終話は平均視聴率40%の“大台”も射程圏内に捉えている。なぜ同作がこれほどまでに支持されているのか? さらに同作が社会に及ぼす影響…“エセ”半沢直樹の出現への危惧についても改めて考察していこう。

少年ジャンプの“3大要素”すべてを兼ね備えた『半沢直樹』

 主演を務める堺雅人の鬼気迫る演技、重厚かつ良質なストーリーライン、脇を固める個性豊かなキャスト陣、そのすべてが絶妙に絡み合ったことで社会現象を巻き起こしているのはご存知の通り。半沢の決め台詞「やられたら倍返しだ!」も流行語大賞にノミネートされる可能性も高く、最終回以降も話題を維持し、文字通りの“今年の顔”となることは、まず間違いない。

 同作といえば、自分の信念を曲げず、勇猛果敢に“巨大な悪=上司”に立ち向かう姿にカタルシスを得ている視聴者も多いことだろう。ここで、ふと冷静に同作を分析してみると、ある雑誌の方向性と非常に共通する点が挙げられる。ある雑誌とは、もちろん『週刊少年ジャンプ』(集英社)だ。数多くの大ヒット漫画を生み出し、最盛期には週間売り上げ400万部を誇った“怪物雑誌”の3大原則といえば、“友情”“努力”“勝利”。この3つの要素さえ踏襲していれば、あとは何を描いても良いというある種、アナーキズム溢れる誌面展開だった。

 この“友情”“努力”“勝利”、まさに『半沢直樹』に全て組み込まれている要素。香川照之扮する大和田常務という巨大な悪に立ち向かうべく、半沢は渡真利(及川光博)や近藤(滝藤賢一)などの同僚らと固い絆で結ばれ、次々と迫りくる困難にも辛くも勝利してきた。また、出世という“レベルアップ”をすることで、さらなる強敵が登場する点、「やられたら倍返しだ!」という決め台詞もジャンプ作品群に必要不可欠なモノだった(※『北斗の拳』の「お前はもう死んでいる」や『キン肉マン』の「屁のつっぱりはいらんですよ!」など)。
 
 半沢の小気味良い台詞回しはもちろん、巨大な悪と対峙した際の形相も、歌舞伎の“見栄”を想起させる。ミュージカル俳優・石丸幹二や歌舞伎俳優の片岡愛之助ら、けれん味溢れる悪役を痛快になぎ倒していく半沢の姿に、視聴者は“理想のサラリーマン”を見出しているのだ。

⇒ 次のページへ【本質は“倍返しする側”ではなく“倍返しされる側”の末路を描いている】

『半沢直樹』平均視聴率推移グラフ

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