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「たった1分で泣かされるとは…」父と子の愛に涙、“へんがお”工作漫画に370万いいね、心温まる物語の秘密
『へんがお』が紡ぐ親子の心温まるストーリー、ノートで作った工作漫画が国内外で大反響
「へんがお」
? しんらしんげ shinrashinge (@shin___geki) July 22, 2021
ノートで作りました pic.twitter.com/5agV9lpNYz
――『へんがお』が大きな反響を呼びましたが、いかがですか?
しんらしんげさん TikTokでも370万近くのいいねをいただけて、思った以上の反響で大変嬉しく思いました。「感動した」「泣いた」などのコメントのほかに、「息子の変顔で吹き出した」と、笑ったというコメントもあって面白いなと思いました。
――言葉はなく、見ただけですぐに伝わる内容のため、海外からの反響も大きかったようですね。
しんらしんげさん 自分のInstagramでは10万人のフォロワーのうち9割以上が外国人で、海外で評価されることが結構多いんです。今回の作品に対しては、Twitterでアラビア語のコメントなども多くあり、今まで以上に海外の方からの反響が得られた気がします。
「見た人が励まされればいいな」、綿密な計算から生まれた紙工作
しんらしんげさん 過去に投稿した『病院ノート』のように、ノートを斜めから撮る作品は今までも作っていたのですが、正面からの作品も作ってみたいと思い、作りました。まず変顔の顔が動く仕掛けを思いついて、そこからストーリーを作り出しました。
――普段は子どもを変顔で笑わせているお父さんですが、お父さんが落ち込んだときは子どもが励ます…。このストーリーには感動しました。こういった内容にしたのは?
しんらしんげさん お父さんのほうに感情移入をして見る方が多いと思うので、見た人が励まされればいいなという気持ちでこのようなストーリーにしました。ただ、伝えたいことなどは特にないので、見た人それぞれが受け取ってほしいです。
――顔や背景が細かく動く作りが素晴らしいですが、制作する上で苦労した点はありますか?
しんらしんげさん 立体感を出すために絵を歪ませたり、カメラや紙の角度などを計算して作ったりするのが大変でした。
「デジタルの時代だからこそ」、心にしみるアナログの温かさ
しんらしんげさん 5年前に暇つぶしでなんとなく作った紙コップ漫画が想像以上にバズってから、こういった誰もやっていないような形の工作作品や漫画を作っていこうと思い始めました。
――面白い仕掛けの作品が多いですが、アイディアはどのようなところから?
しんらしんげさん なんとなくで思いつくようなことが多いですが、いろんなアート作品などを見て思いつくこともあります。作品を作っていく過程で偶然生まれる仕掛けなどもありますね。
――長年このような制作をされていると思いますが、長くやってきたからこその変化などはありますか?
しんらしんげさん 同じようなものを作っても飽きられるので、仕掛けなどは毎回新しいことを取り入れるようにはしています。「誰も作っていないようなものを作りたい」という気持ちは、最初から変わっていません。
――SNSで作品を発表して、なにか変化は?
しんらしんげさん たくさんの反響がもらえるのはもちろん嬉しいですし、企業さんから制作の依頼をもらえて、仕事になっているのは喜ばしいです。でもたまに、自分では力作だと思ったものがあまり反響がもらえなかったりすると、少し落ち込みます。大変な点は、新しいものをどんどんと作っていかないといけないことですね。
――しんらしんげさんの作品にはアナログならではの温かさを感じますが、紙や紙コップを使った工作の魅力とは?
しんらしんげさん デジタルの時代だからこそ、アナログの温かさなどが出るのかなと思います。実際に手に取って触れてもらったり、自分で動かしたりできるのも魅力です。
――今後はどんな作品を作っていきたいですか?
しんらしんげさん 今後も新しい仕掛けの作品を作っていきたいと思います。ペーパークラフトのような立体的な作品で動く仕掛けのある作品も作っていきたいですね。