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「同世代で活躍してきた子は“戦友”」谷花音が仕事と留学の経験から導き出した“学びの本質”

 先日、アメリカの高校に語学留学していることを報告した俳優・谷花音。留学当初は不安や戸惑いも大きかったが、その経験は「実際体験してみないと分からないことがある」という“気づき”にもなっているという。谷と同世代の子役たちの多くに共通するのは、芸能活動と学業をしっかり両立し、自身の知見を広げていること。3歳から活躍してきた彼女に、子役として演技することや語学留学への挑戦によって積み重ねられた“学ぶこと”への姿勢を聞いた。

コロナ禍で前向きになれた両親の言葉「絶対に大丈夫だよ」

谷花音が、雑誌『小学一年生』で知られる児童学習誌の公式YouTubeチャンネル「ピカいち CHANNEL」にて投稿されたオリジナル楽曲「天才じゃなくても」のMVに出演。同チャンネルのMCである鈴木福と8年ぶりの共演をはたした。「他人の目が気になる」「自分らしさって何だろう」と悩む思春期の学生たちに向けて、あなたはあなたの物語の主役であり、自分らしく歩めば良いんだと楽曲を通して伝えている
――先日、谷さんがアメリカの高校に語学留学されたことが話題になりましたが、周りからの反響はいかがでしたか?

【谷花音】留学することを知らせていた学校の友達からは“発表したんだね”と連絡がきて、知らせてなかった友達からは“アメリカに留学したんだね! 頑張ってね!”と応援のメッセージが届いたので凄く嬉しかったです。

――中学1年生の時にはオーストラリアへ短期語学留学、そして今はアメリカの高校に語学留学されていますが、今回留学を決断されたきっかけは?

【谷花音】外国の方が多く住んでいる地域に住んでいて、よく顔を合わせるのに自分から何も言えないのがもどかしかった。英語で話しかけられたりすることもあったんですが「Hello」しか返せなかったんですね(笑)。それがとても悔しくて、英語が話せるようになったら絶対に楽しいしカッコイイのに…というような、最初は小さなきっかけでした。

 実際に中学で英語の勉強を本格的に始めて、当時の担任の先生から留学の体験談を聞きました。その影響から、春休みに2週間だけではあったんですが、オーストラリアに語学留学をしてみたら想像以上に楽しかったんです。高校生になったらもう少し長期の留学をしようその時には決めていました。留学制度のある高校に入り、つい1ヵ月前にアメリカまでやってきました。

――ご両親はどんな言葉で送り出してくださいましたか?

【谷花音】中学で短期留学をして以来、私が英語を学ぶことをずっと応援してくれていました。今回、新型コロナウィルスの影響で留学が中止になりかけた時も「絶対に大丈夫だよ」と私が不安にならないように優しい言葉をかけて支えてくれました。日本を発つ時も「楽しんできてね」と明るく送り出してくれた。いつも「大丈夫だよ」と背中を押してくれる。前向きな気持ちでアメリカに来ることができて心強かったです。

「実際に体験してみないと分からないものなんだな」学びのなかで得た気づき

――アメリカでの生活はいかがですか?

【谷花音】私以外に日本人が1人もいない環境に身を置いているので、いまこうして日本語で会話をしているのが久々すぎて不思議な感じです(笑)。こちらの学校に通い始めて1ヵ月経つんですけど、最初は言葉が全く聴き取れなくて、「本当にこれからどうしていけばいいの…」とすごく不安になりました。同い年の子と一緒に授業を受けていくなかで「聴き取れなかったのでもう一回言ってもらえますか?」なんて聞くことはできないじゃないですか。

――授業の流れを止めたくはないですしね。

【谷花音】何を言っているのかすら分からなくて、Yes/Noで答える質問をされているのか、感想を求められているのか、それともただ話してるのを聞いているだけでいいのか…。留学前に英会話のレッスンはしていましたが、こういうことは実際に体験してみないと分からないものなんだなとしみじみ思いましたね。

 1ヵ月経って、今は会話のなかで、“どの単語が分からないのか”というところまで聴き取れるようになってきた。先生が教科書を読んでいても、ちゃんと目で追えるようになり、該当箇所にマーカーを引くとか、ちょっとしたことができるようになったという実感がある。ようやくひと安心することができたという状況です。

――日本とアメリカでは学校の雰囲気はかなり違いますか?

【谷花音】留学先の学校は少人数制で、クラスには20人もいないんです。そのうちの半分以上が留学生なんですけど、アメリカの学校は学年のことをグレードと呼んでいて、日本でいう小学1年生から高校3年生までの12年間を同じ校舎で学ぶんですね。だから1グレードの小さな子から12グレードの年上の人まで通っていて。驚いたのが、生徒のみんなが凄くフレンドリーで、お互いの名前を当然のように知ってるんです。日本ではありえないですよね。それに先生も、担任はもちろん、自分が取ってない教科の先生も気軽に話しかけてくれて、放課後には先生のおうちに呼ばれて映画を観たりすることもあるんです。ただ、そのフレンドリーさに若干戸惑ったりもします(笑)。

「私にとって“役を与えてもらうこと”は特別なんです」

――いま谷さんは16歳ですが、10年前に放送されたドラマ『名前をなくした女神』で注目され、その後様々な作品に出演されてきました。10年前を振り返ってみて、当時はどのような感覚でお仕事されていたのでしょうか?

【谷花音】当時はお仕事というより、習い事という感覚が強かった。とにかく楽しむことしか考えていなくて(笑)。暇さえあればヘアメイクさんと遊んでましたし、お芝居も楽しみながらやらせていただいていた。スタッフさんが「大丈夫?」と心配してくださる時もあったけど、私の場合はただただ楽しんでお仕事をさせていただいていましたね。

――4歳からお仕事されていた谷さんは“子役”と呼ばれる時代を長く過ごしてきたと思いますが、“子役”というお仕事とどのように向き合っていたのでしょうか?

【谷花音】“楽しんでいた”とはいえ、大人の役者さん達と同様に役をもらい、作品に参加させて頂いているという意識を物心ついたときから持っていたので、“子どもだからちょっとぐらい現場でわがままを言っても許される”とか“子どもだから台詞が飛んじゃっても大丈夫”とか、そういう甘えは許されないと思っていました。当時は“大丈夫! 間違えても気にしなくていいよ”と言ってくれた方もいたんですけど、それがちょっと嫌だったんです。子どもだからって手を抜いていいわけじゃないですし、子役扱いされるのが嫌だなと思ったこともありました。子どもも大人も関係なく、作品に出演するからにはお芝居をちゃんとやらなくちゃという気持ちで挑んでいました。

――最近は雑誌『小学一年生』で知られる児童学習誌の公式YouTubeチャンネル「ピカいちCHANNEL」のMCである鈴木福さんとのオリジナル楽曲『天才じゃなくても』を発表されて、そのMVも公開されています。「与えられた役を最後まで演じきる 天才じゃなくても 上がった幕が下りるまで」という歌詞が印象的だったのですが、谷さんはこの歌詞にどんな想いを重ねましたか?

【谷花音】事務所に入ったのが3歳ぐらいで、初めてお仕事をしたのが4歳。最初はただぽつんと立っているだけの役とかエキストラのようなお仕事が多かったんですね。そういった経験を重ねていく中で、“やっと一言台詞のある役がもらえた!”とか“やっと役名のある役をもらえた!”と少しずつステップアップしていったので、私にとって“役を与えてもらうこと”は特別なんです。どんな役もしっかりと演じ切るようにしてきましたし、そのひとつひとつが積み重なって今の私があるので、この歌詞は役者というお仕事をするときに自分が大事にしていることだなと思いました。

――同MVから「他人の評価を気にしなくていい」というメッセージも感じました。幼い頃から芸能界でお仕事をされてきた中で、同世代の役者さんたちと比較されることも多かったのではないかと思います。そういったこととはどのように向き合ってこられたのでしょうか?

【谷花音】私は昔からそういったことをあまり気にしないタイプなんです(笑)。もちろん周りは私と同年代の役者さん達を比較することもあったと思うんですけど、私自身は良くも悪くも他人と自分を比べることはあまりなかったです。ただ、オーディションの時は同年代の女の子達のお芝居を見て“この子のほうが私よりも上手だな”とか“こうやって演じればいいのか”といった気づきが沢山あったんですよね。それを自分の課題にして頑張っていたように思います。同世代で活躍してきた子たちは、“戦友”のような感覚です。

――半年後には日本に戻ってこられるそうですが、今後はどんなことに挑戦したいですか?

【谷花音】帰国したら俳優のお仕事を本格的に再開したいですし、高校を卒業したら大学に進学する予定なので、学業もしっかり頑張りたいと思います。お仕事と勉強の両立はなかなか難しいんですけど、どっちも頑張れたらなと。高校に入ってから職業について色々と学ぶ機会があって、今回留学できたことも含めて、将来の選択肢がもの凄く広がったんです。以前から憧れている職業はヘアメイクアップアーティストなんですけど、今は“この仕事もいいな”“あの仕事もいいな”と考える時間が凄い楽しくて。これからも自分で可能性を広げていって、お仕事もプライベートも色んなことに挑戦していきたいです。

(取材・文:奥村百恵)
谷花音
2011年1月期ドラマ「美しい隣人」、4月期ドラマ「名前をなくした女神」、7月期ドラマ「全開ガール」と3クール連続でドラマ出演を果たし、同時期のNECのCMにおけるナビゲーターへの起用で一躍注目を集める。2016年劇場版アニメ「君の名は。」では主人公の妹、宮水四葉の声を担当。その後も、映画・ドラマ・舞台・声優など幅広いジャンルで活躍中
Instagram:@t_kanon_ta(外部サイト)
blog:https://ameblo.jp/tani--kanon/(外部サイト)

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