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【整形美女】「60点の自分でも許せるようになれた」継母の虐待で容姿コンプレックスに…整形依存、過食、うつを経て女性が手にしたものは?

 義理の母からの虐待、引きこもり、うつ病、過食……壮絶な人生の中で、総額700万円かけて整形した美容系インフルエンサーのseinaさん。複雑な家庭環境で育ち、義理の母に容姿をなじられ続けた結果、自分を認められなくなり、容姿へのコンプレックスを膨らませてしまったという。そんな壮絶な過去とともに、整形に関する体験談SNSやブログで赤裸々に発信している彼女は「私は整形をきっかけにやっと、精神的に普通になれた」と話す。根強い容姿コンプレックスや自分を卑下する考え方からどのように抜け出せたのか語ってくれた。

はじめての整形は12歳。継母の罵倒から容姿を異常に気にするように

――seinaさんは現在、顔出しで美容整形に関する情報を発信されていますよね。美容整形をしようと思うようになったのはいつ頃、どのようなきっかけですか。

seinaもともと幼稚園くらいの頃から、自分の容姿に違和感がありました。私の顔、他の子とちょっと違う気がするな、というぼんやりとした違和感。容姿のコンプレックスが目に見えて強くなったのは、思春期に差しかかった11〜12歳のころです。

 大きなきっかけになったのは、片思いをしていた同級生の男の子に「お前、ブサイクだよな」と言われたこと。「私はブサイクなのかも」という違和感が「私はブサイクなんだ」という事実になった瞬間でした。幼少期に両親が離婚、思春期のうちに父と死別していることもあり、最初の整形時は引きこもりになっていました

――はじめての整形はどんな施術でしたか。ご家族や友人に相談はしましたか。

seinaはじめての整形は12〜13歳のときです。大手の美容外科クリニックで、埋没法で奥二重にしました。

 決定打となったのは同級生の一言でしたが、それ以前にうけた、義理の母からの虐待も関係していると思います。暴力や罵倒で、自己肯定感や自尊心を大きく損なったような気がします「ありのままの自分」を受け入れる経験ができない幼少期を過ごしてきて、過剰に容姿を気にするようになりました。

 同級生からの一言がきっかけになって不登校になってしまったので、物理的に友人がいませんでした。相談というよりも「整形したいから費用を出してほしい」と、父親に話したのが最初で最後です。もちろんかなり反対されましたが、最後は押し切るような形で折れてもらいました。父はその後すぐに体調を崩してしまって、病気で他界してしまったので、親不孝な娘だったかもしれません。

――はじめての整形から、整形を繰り返すようになるまでにどんな経緯がありましたか。

seinaなんとか通信制の高校に進学したあと、18歳になってすぐに眼瞼下垂を経験しました。その後、20歳を超えてからは夜職をしながら、整形費用を貯めて鼻や目の整形を繰り返しました。父が残した遺産と夜職で稼いだお金で、700万円を整形に使いました。整形を繰り返した理由は、満足がいかなかったから。自分が思うような顔にならなかった。でも、輪郭を変える「ルフォーI型骨切り術」や「下顎矢状枝分割術(SSRO)」をやって、しっくりきました。本当にコンプレックスだった部分が緩和できたのだと思います。その後、目や鼻の整形をしなくてもいいと思えるようになりました。

 整形をくり返していた20代前半あたりは、常にメンタルの状態は悪かったです。正式に躁うつ病と診断されたのが23歳のとき。12〜13歳あたりから引きこもりだったので、その頃から病の予兆はあったのかもしれません。

――そういった不安定な精神状態から抜け出せたのはどうしてだったと思いますか?

seinaやっぱり、整形して自分が満足できる顔になれたことは大きかったと思います。整形をして、外見だけではなく内面も変わることができました。容姿に悩んでいた頃は、日常的に普通の生活を送れなくなるほどに、自分を卑下していた。でも、整形でコンプレックスが緩和できたことで「常に気分が落ち込んだ」状態から開放されたと思います。私は整形をきっかけにやっと、精神的に普通になれたんです。

 最後の整形は24歳。今は27歳なので、社会とまともに関われるようになって、やっと3年目です。

――seinaさんは整形だけでなく、18キロ減量のダイエットにも成功されていますよね。ダイエットに関しても、苦労があったのでしょうか。

seinaダイエットも本当に山あり谷ありでしたね。12歳くらいから過食を繰り返していて、精神的なストレスがあると食べてしまうので、ダイエットとリバウンドを何度も経験しました。痩せては太るを10年以上続けて、10キロ以上の増減を常に繰り返していた。過食も自分の容姿を責める時や寂しい時によく起こしていたので、精神的な不安定さが自分をダイエットや整形に固執させていたと思います。体重も、精神状態が落ち着いてからの方がキープできています。

虐待、天涯孤独を乗り越え…60点の自分でも許せるようになれたのは、整形と夫のおかげ

――精神的にも落ち着かれた今、ご自身の顔には満足されていますか。

seina100点満点だとは思えていません。点数をつけるなら、60〜70点くらい。たぶん、精神的に落ち着けたから、大満足していなくても、今はこれでいいかなと思えているんだと思います。
 
 それに今は、年の差婚した夫がそばにいてくれることも大きいです。ツイッターで知り合った夫には、結婚前から整形のことをカミングアウトしていたけれど、偏見をもたずに私を受け入れてくれました。

 それでも最初は夫の愛情も信じることができなかった。ここ数年でやっと彼のことを信じられるようになりました。家庭環境が複雑だった私にとって、生まれてはじめて「ありのままの私」を受け入れてくれたのは夫でした。

――seinaさんは整形をしている今、幸せですか。

seina我ながら、慌ただしい人生を送ってきたと思います。継母からの虐待をうけ、14歳で父を亡くして天涯孤独。引きこもって不登校になって、自分の容姿を認められずうつと過食に苦しみました。整形ばかりする日々を20代前半まで過ごし、大学は中退。実は就職経験もありません。

 そんな日々を思い返すと、今は信じられないくらい穏やかで幸せな毎日を過ごしています。美容整形やダイエットをして、心の負担が減ったのもありますが、それだけではありません。整形に関する情報発信をはじめてから、さまざまな方との出会いもあり、進んでいくべき道や、やるべきことが見えてきたとも感じます。

 夫という大切な存在ができたこと。道標ができたこと。「人生の質を高めてくれるものとの出会い」が、私を幸せにしてくれていると感じています。整形も少なからず、そこに含まれているのではないでしょうか。

――今後、どのような活動していきたいと考えていますか。また、これから調整したい美容施術はありますか。

seina昔の自分のように、容姿、こころ、生き方に悩む女性を幸せにすることです。これは私の活動理念でもあります。容姿に囚われて苦しい方や、メンタル的な問題を抱えて生きづらい女性の支援・援助。漠然とではありますが、過去に運営していたオンラインサロンを、現実世界のコミュニティとして機能させていきたいと考えています。そこでは「本当の幸せとは何か」に気がつけるような場にできればいいな、と思っています。

 整形に関しては、大きなものは考えていません。美容医療を取り入れながら、別の誰かになろうとせず、今の自分を活かしていく方向に進んでいきたいですね。

(取材・文/ミクニシオリ)

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