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2013年4月期ドラマ特集『好調な民放連ドラ多数!その“ヒットの要因”に迫る!!』

人気作の続編や名作のリメイクなど、放送開始前から期待値の高かった4月期の民放連続ドラマ。それぞれ作風やアプローチは違えど全体として連ドラ復活の兆しがうかがえる。そこで今回は、放送前の期待度と放送後の満足度、さらに各作品の視聴率を比較しながら、“ヒットの要因”を探ってみた!!

高いハードルを難なくクリアした『ガリレオ』、定期的なシリーズ化の声も

 まず、民放各局のドラマ作品を見ると、やはり突出した人気を誇っているのが、福山雅治主演の『ガリレオ』(フジテレビ系)だ。東野圭吾氏の人気シリーズを原作とし、2007年に第1シーズンを放送。福山扮する、何事も数学的かつ理論的に解釈しようとする理屈屋・湯川学と、柴咲コウが演じた女刑事・内海薫のユーモラスな掛け合いと、ときにシリアスな展開が人気を集め、全話平均視聴率21.9%という高い数字を記録した。翌08年には劇場版『容疑者Xの献身』が公開され、こちらも大ヒットを記録、瞬く間にフジテレビを代表する看板作品となった。

 今回の“第2シーズン”は、新たなヒロインに吉高由里子を迎え、放送前の期待度は63.4%と、すべての4月期連続ドラマの中で圧倒的な人気を誇っており、平均視聴率も、22.6%の初回を皮切りに、4週連続で20%以上を記録。民放連ドラで初回から4週連続の20%超えは、08年4月期の『ごくせん』(日本テレビ系)以来であり、昨今の“ドラマ不調”の流れを感じさせない人気ぶりを見せつけた。その視聴率が物語るように、初回放送後の満足度も高く、70.0%という高水準を記録。通常、事前の期待が高い作品になるほど、放送後の満足度が辛口になるのもの。ましてや人気シリーズ続編ともなれば、なおのことその傾向が強まる。だが、今回の“第2シーズン”では、楽々とその高いハードルをクリア。人気長寿シリーズ『相棒』(テレビ朝日系)と同様、耐久性の高いコンテンツであることを立証したことにより、今後シリーズ化を望む声がより高まりそうだ。

“数字を持っている”篠原涼子が『ガリレオ』に迫る可能性も!?

 『ガリレオ』の独走に喰らいつくのが、篠原涼子が主演を務める『ラスト・シンデレラ』(フジテレビ系)だ。事前の期待度では37.7%で第4位にランクイン、放送後の満足度でも42.3%を記録している。篠原といえば、『アンフェア』(06年 フジテレビ系)や『ハケンの品格』(07年 日本テレビ系)などで多彩な役どころを演じてきたことにより、いまや日本を代表する演技派女優としての地位を確固たるものとしているのは周知の事実。また、彼女の主演作の特徴と言えば、いわゆる“大コケ”する作品が皆無に等しく、各テレビ局からも“数字を持っている女優”として絶大な信頼を寄せられている。

 今回の『ラスト・シンデレラ』でも、不器用な主人公を、体当たりで臨む彼女の演技に対する評価が非常に高い。基本的に連ドラ視聴率といえば、初回が高く、その後は徐々に下降し最終回に近づくにつれ再浮上するという“Uの字”を描くのが傾向としてあるが、『ラスト・シンデレラ』は第6話まで、すべての回で話数で前回の平均視聴率を上回っている。この結果は、まさに篠原が“数字を持っている女優”である裏付けといえる。上昇傾向を維持する同作が、今後どこまで『ガリレオ』に肉薄できるのか、注目したい。

『みんな!エスパーだよ!』も話題! “唯我独尊”のテレ東深夜枠への期待感

  • 米倉涼子が女子高生役に挑む『35歳の高校生』

    米倉涼子が女子高生役に挑む『35歳の高校生』

  • 『みんな!エスパーだよ!』はネットユーザーを中心に話題!

    『みんな!エスパーだよ!』はネットユーザーを中心に話題!

 そのほかにも、故・松田優作さんや、長渕剛が主演を務めた名作のリメイクとなる櫻井翔主演の『家族ゲーム』(フジテレビ系)、米倉涼子主演の『35歳の高校生』(日本テレビ系)などが事前の期待度、放送後の満足度、さらに視聴率の面でも高い数値をキープしている。また、事前の期待度とは裏腹にネットユーザーを中心にコアな人気を誇っているのが、『みんな!エスパーだよ!』(テレビ東京系)だ。

 若杉公徳氏の同名漫画が原作で、映画監督である園子温入江悠らがメガホンをとっていることでも話題の同作だが、回を追うごとにその“ハチャメチャ”っぷりに拍車がかかっている。超能力テレパシーに目覚めた主人公(染谷将太)は思春期の高校生らしく(!?)、ことごとくその能力を自分の欲望、すなわち“エロ”のためだけに使用(※エロにしか使用できない)。ヒロイン役の夏帆真野恵里菜も、これまでの役どころからは想像もつかない程の体当たり演技(パンツ丸出し、卑猥な台詞etc)で臨んでいる。同作の大ファンである、著名放送作家は、夏帆のパンツは“見せパン”などではなく“本物”と豪語しており、そのハードコアな作風は、他の追随をゆるさない。

 今作が放送されているテレビ東京の金曜深夜枠『ドラマ24』では、これまでにも『モテキ』(2010年)、『勇者ヨシヒコ』シリーズ(11年、12年)、『まほろ駅前番外地』(13年)など、深夜ドラマならではといえる一風変わった作品群を輩出してきた土壌がある。過去にもテレビ朝日が深夜実験枠を設け、『TRICK』などの大ヒット作を生み出してきたが、現在ではテレ東が独走状態といえるだろう。視聴率という指標だけでなく、ネットユーザーを中心に話題を集める戦略は、第2、第3の『モテキ』を生む可能性を多分に秘めている。

 総じて高い評価を獲得し、連ドラ人気の復調をアピールしている4月期の各局ドラマ作品群。作品ごとに、それぞれ戦略やアプローチは違えど、共通するのは、やはり作り手側の高い志。各作品も中盤を折り返し、いよいよクライマックスに向けて佳境へと突入。『ガリレオ』の独走に篠原、米倉が一矢を報いるのか? “唯我独尊”のテレ東深夜枠が新たなムーブメントを起こすのか? 興味は尽きない。

2013年4月期 連続ドラマ期待度ランキング



【ドラマ満足度 調査概要】
調査時期:2013年4月16日〜18日
調査対象:合計500名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代〜50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査

【ドラマ期待度ランキング 調査概要】
調査時期:2013年3月13日〜19日
調査対象:合計1000名(自社アンケート・パネル【オリコン・モニターリサーチ】会員10代〜50代の男女)
調査地域:全国
調査方法:インターネット調査

※データは全てオリジナル コンフィデンス調べ。