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フォロワー18万人の可愛すぎる男子高校生「メイクはするけど女装はしない、ただ可愛くなりたいだけ」

 SNSにアップしたメイク顔の自撮り写真が「美少女すぎる!」と注目を集め、「可愛すぎるジェンダーレス男子」として、同世代を中心に人気沸騰中の現役男子高校生がいる。YouTuberグループ『ヘンジンマジメ』のメンバーで、Twitterフォロワー18万人を抱える“ぎんしゃむ”だ。「可愛くなりたいだけで女装はしない」と話す彼にメイクする理由、恋愛対象、そして将来の夢を聞いた。

コンプレックスを隠したくて中1でメイクデビュー

――SNSにメイク画像をアップしようと思ったのはどうしてですか?

【ぎんしゃむ】 最初は単なる自己満足だったんです。「盛れたな」と思ったので、自撮りして載せたら、たまたまバズったというか。自分にそんな影響力があるなんて思ってもみなかったので、ビックリしたのと同時に、「まだまだイケるな〜」って(笑)。画像を見てくださった方から「可愛い!」って言ってもらえるのは、やっぱり嬉しいですし、自信につながりますね。

――昔から「可愛いもの」が好きだったんですか?

【ぎんしゃむ】 そうですね。小さい頃から『アンパンマン』ではなく『セーラームーン』のほうが好きでした。服は親が選んだものを素直に着ていたので、普通に男の子用だったと思うけど、それでも「女の子みたいだね」と、よく言われていましたね。
――メイクをするようになったのはいつごろから?

【ぎんしゃむ】 中学1年からです。肌の色とか鼻とか、自分の顔にコンプレックスがあったので、メイクでコンプレックスを隠して、もっと可愛くなりたいと思って。当時から女の子の友達が多かったんですけど、みんな普通にメイクしてたし、そのころは男の子がメイクをしてもおかしくない時代になってきてたので、ネットで調べたりしながら、独学で覚えました。

――中学生男子で「かっこよく」ではなくて「可愛く」なりたいのは少数派な気もしますが。

【ぎんしゃむ】 そんなことないと思いますよ。口や外見に出さないだけで結構いると思います。たまたま自分はメイクができる環境にいて、家族や先生にも注意されなかったから今があって、注目を集めていますけど。SNSをやっていると、「僕もメイクして可愛くなりたいけど、周りの偏見が怖くて自分が出せない」っていう男の子からのメッセージもよく届くんです。
――男の子たちの美意識が多様化しているんでしょうか。いずれにしても、ご家族や先生の理解があって心強かったのでは?

【ぎんしゃむ】 理解なのかな(笑)? すごくナチュラルメイクだったから気が付かなかったのかも。あと、実は、家がちょっと複雑で、兄と姉がいるんですけど血がつながってなくて。もしかして言いたくても言えなかったのかも。

――そうなんですね。そういえば、メイクはするけど“スカートをはかない”主義と聞きました。

【ぎんしゃむ】 よく勘違いされるんですけど、自分は可愛くなりたいだけで、女の子になりたいわけじゃないんです。イベントとかで女の子風の衣装はありますけど、プライベートではスカートをはかないし、女装はしていないんです。

恋したことがないから恋愛対象が異性か同性かもわからない

――髪はいつごろから伸ばしているんですか?

【ぎんしゃむ】 中学のときはふつうに短くて、ここまで伸ばしたのは高校に入ってからですね。周りの人に「女の子みたいだから髪の毛伸ばしてみなよ」ってあおられたので、「じゃあ、一回伸ばしてみる?」ってノリで伸ばしてみたら、SNSのフォロワー数も伸びたという(笑)。ヘアケアですか? たいしたことはしていなくて、お風呂上がりにヘアオイルを塗るくらいです。

――SNSに「今年の夏は好きな人と浴衣を着て花火を見てやるぞ〜!」という書き込みがあったのですが、ズバリ今、好きな人がいるんでしょうか? 

【ぎんしゃむ】 いないです(笑)。実は、今まで一度も好きな人ができたことがなくて、初恋も、まだなんですよ。だから人生で一度くらいは、好きな人がほしいなっていう気持ちで書きました。
――どんな人ならときめきそうですか?

【ぎんしゃむ】 それも、わからないんです。恋愛に興味がないわけじゃないし、友達の恋バナを「すてきだな」「うらやましいな」と思いながら聞いてはいるんですけど、自分がどんな人を好きになるのか。女の子なのか、それとも男の子なのかも含めて、まったく想像がつかないんです。

――恋愛対象がどちらなのか、ファンはすごく気になるところですね。ちなみに、今までに告白された経験は?

【ぎんしゃむ】 あります。女子からも、男子からも。「恋愛とか、よくわかんないからごめんね」みたいな感じで、丁重にお断りしましたけど。早く相手が欲しいけど、中途半端なことはしたくないんです。ちゃんと好きな人と付き合いたい。

外見にも内面にも磨きをかけて、かっこ可愛いアイドルになりたい

――ぎんしゃむさんにとってメイクとは?

【ぎんしゃむ】 ファッションですね。お洋服と同じように、自分をより可愛く見せるための手段のひとつです。一番時間をかけているのはベースメイクかな。もっと透明感のある肌に見せたくて。ファンデーションとコンシーラーはカバー力の高いものを使うようにしています。
――メイクで可愛いを追求する今、今後の夢はなんですか?

【ぎんしゃむ】 指原梨乃さんのようなアイドルになりたいです。可愛くて、かっこよくて、MCもできて、すごいですよね。そんな夢をかなえるためにも、メイクだけじゃなくて、立ち居振る舞いとか言動とか感情の出し方とか、内面にも磨きをかけて、もっともっと可愛くなりたいです。

それと、自分のSNSでは可愛くなりたいことを肯定してくださる方が多くて、それが自信になっているので、たとえ批判的な意見があったとしても、あまり気にしないようにしているんですが、周囲の理解が得られずに悩んだり、辛い思いをしている男の子たちがいるのも事実なので、性別に関係なく、誰もが自分らしく生きていける世の中になったらいいなと思います。

(インタビュー・文/今井洋子)

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