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ORICON NEWS
「うちの姉も掃除できない…」四姉妹の“共同生活”漫画に共感の声、家族だからこその“距離感”
■姉妹のいる読者から共感「うちの姉も掃除できない…」、根底には家族愛
――読者からの反響を受けていかがですか?
くも子さんとてもありがたいです。それぞれの姉妹の年齢に当てはまる読者の方からも反応があって、地元の名古屋を舞台にすることができたことも、うれしく思います。
――作品の設定やストーリーについて、着想のきっかけを教えてください。
くも子さん年頃の女性の恋愛や結婚、進路や家族のことを描きたいと思い、作り始めました。女性は人生の中で何度もライフステージが変わるので、それぞれの節目に立ち向かう女性を描いてみたいと思いました。
――なるほど。姉妹のキャラクターがリアルという声も多いですが、作品には、先生の実体験も反映されているのでしょうか?
くも子さん実は四姉妹のキャラは私の分身と言っても過言ではないかもしれません…。ここだけの話、それぞれのエピソードは実体験も入っています。自分には姉がいますが、私とは正反対でしっかりしているので尊敬しています。
――姉妹や家族だからこそ、言いすぎてしまったり、逆に遠慮して言えない部分もあると思いますが、先生はどう思われますか? また、この作品で伝えたいテーマは?
くも子さんケンカしたり離れたりしていても、家があればいつかそこに帰ってくる、という家族の結びつきを信じていて、この漫画もそうありたいと思って描いています。
――LINEマンガで連載されていますが、休載4コマも人気で、キャラクターがよくわかるお話や、思わずほっこりするサイドストーリーも。本作にとってどのような役割ですか? また特にお気に入りの4コマを教えてください。
くも子さん休載回は文字通りお休みなので、読者の方の箸休め的な役割で作っています。気に入っている回は、近所の幼なじみの福ちゃんのお話です。彼は姉妹を見守る傍観者的な役割で、一番読者に近い存在なのではないかなと思います。
■デビュー作は、「キュンキュンが止まらない」胸キュン青春物語
――デビュー作「ウラクラ!」は、どのように着想されたお話ですか?
くも子さん私自身、中学時代に良い思い出がなく、遠くの高校に行ったのですが、そこでの学生生活がとても楽しかったので、再起をかける人や積極的になりたいと思う人の後押しができるような作品にしたいと思って描きました。
――漫画はいつ頃から書き始めましたか?また、書き始めた理由を教えてください。
くも子さん小学校低学年の頃から、ノートを十字に仕切って4コマみたいにして描いていました。その都度でき上がったものを姉に見せて批評をもらったりして、漫画家と編集者ごっこをよくしていました。
――漫画を描かれるときのこだわりを教えてください。
くも子さん読みやすさを意識して、文字で説明したい気持ちを堪えて、なるべく絵で見せるように努力しています。
――スマホで読まれることで、何か意識していることはありますか?
くも子さんスマホで読むことを想定して、コマ割りは基本的に詰め込み過ぎないようにしています。隔週連載ですが、体感としてはかなり長く感じるので、1話の中でテンポよくいくつかのエピソードを入れて飽きられないように努めています。
――読者コメントでうれしかったもの、印象に残っているものは?
くも子さん「共感する」という言葉がうれしいです。わざわざ私個人のSNSにまで感想をくださる方もいらっしゃって、「自分の作品を読んでいただいているのだな」と実感します。
――今後、『織部姉妹のいろいろ』はどのような作品にしていきたいですか?
くも子さん大人の弱さや不完全な部分を少しずつ描きながら、紆余曲折がありながらも、自分が信じた道を、胸を張って歩いてほしいと思って、作品を作っていきたいです。
Information
LINEマンガにて掲載中
『織部姉妹のいろいろ』/くも子
https://manga.line.me/product/periodic?id=z0000157(外部リンク)
『ウラクラ!』/くも子
https://manga.line.me/product/periodic?id=z0000032(外部リンク)