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木南晴夏 SPECIAL INTERVIEW 不安であり 自由さでもあった

数多くのドラマや映画でクセのある役柄を好演。若手実力派女優として注目を集めている木南晴夏が、映画『百年の時計』の撮影を振り返りながら――自身の過去の出演作でのつらい思い出、現在の女優業について、未来の自分への想いを赤裸々に語ってくれた。理想の男性像と結婚観にも迫った、いまの木南のすべてを綴るロングインタビュー!

役に共感、私自身も周りに相談しないタイプです(笑)

──『百年の時計』は、香川県を舞台にした地域発信の映画であり、ひとつの懐中時計と琴平電鉄(ことでん)の100周年、そして現代アートを組み合わせるという大胆なストーリーになっていますが、最初に脚本を読んだときの感想は?
【木南】 仮の台本を読んだときに、すごく心温まる話だなと思いました。決定稿をいただくまでに、金子監督と脚本家の港さんと3人でお話する機会をいただいたのですが、驚いたのは、決定稿で涼香のキャラクターがあて書きのような、私に寄り添ったキャラクターになっていたことです。おかげで、涼香を自然に演じることができました。

──最近は小説や漫画など原作ありきの映画が多いなか、この作品は完全オリジナル。しかもあて書きというのは嬉しいですね。
【木南】 そうですね。嬉しさあり、怖さありでした。

──怖さ、というのは?
【木南】 原作って、ある意味お手本でもあると思うんです。でも、オリジナル脚本はそのお手本がない。それは(役者としては)不安でもあり、自由さでもあって……。どっちが良い悪いというわけではないのですが、今回はお手本がいらないくらい自分に寄り添った役だったので、嬉しかったです。

──涼香はがんばり屋でちょっと気の強い女性でした。木南さんもその性格を持ち合わせている?
【木南】 周りに頼らず自分ひとりでがんばってしまう女の子、という部分はとても共感できました。私自身も周りに相談しないタイプなんです。でも、(ある程度大人になると)家族や恋人に甘えられないっていう人、多いんじゃないかなって思います。私の場合は、16歳で親元を離れて上京したので、かなり相談下手です(笑)。

──でも、それってたくましいです!壁にぶつかったりしたときはどうやって乗り越えるんですか?
【木南】 寝たら忘れるタイプです(笑)。とはいっても、寝てすぐにケロッと忘れるわけではないですけど、すごく落ち込んでいても大抵のことは(時間とともに)忘れられます。たとえば「この人とはもう一生会いたくない!」と思うようなことがあったとしても、1年後にはキレイさっぱり忘れていて「元気だった?」って会えます。仕事に関しても、落ち込んだこと以上に楽しいことがあると、イヤだったことは忘れちゃうんです。

自分のできなさ加減に落ち込んだ過去……

──それはうらやましい!フィルモグラフィーのなかでいうと、仕事で落ち込んだ時期というのはどのあたりですか?
【木南】 映画『君が踊る、夏』の頃ですね。とても大きな作品で、ヒロインをやらせていただいたんですが、私にとって(映画において)初のラブストーリーだったんです。なのに、そこにしっかりとハマることができなくて……。自分のできなさ加減に悩んで、かなり落ち込んでいました。でも、作品が終わってから監督とプロデューサーは「その気持ちを持って次の作品に臨めばいいんだよ」と声をかけてくださいました。

──そういう時期があって今の木南さんがあるわけですね。
【木南】 ですね。感謝しています。

──そして、今回の映画では、時計と電車とアートがキーワードになっていますが、木南さんの学生時代の電車の思い出は?
【木南】 琴平電鉄のようなコトンコトンって走る二両編成の電車は乗ったことがないです。東京でも(故郷の)大阪でも、通学電車のイメージは満員電車(笑)。なので、あまりいいイメージがなかったところを、今回払拭できたのは良かったですね。

──たしかに、都会では電車は常に人混みですよね。撮影で“ことでん”に乗ってみた感想は?
【木南】 すごくのどかでしたね。高松市はまったく田舎ではないんですが、少し都市部から離れると田園風景が広がっていて、二両編成の電車が走っていて、すごくのどかな空気を味わうことができる街。撮影現場の雰囲気も和やかでしたね。

──撮影現場のムードメーカーは、やはり……。
【木南】 ミッキー(・カーチス)さんですね(笑)。お茶目で優しくて、とっても可愛らしい方。スタッフ&キャストみんなを笑顔にさせてしまう、そういう空気を持った方です。

──先輩俳優としてのミッキーさんからどんなことを学びましたか?
【木南】 やっぱり現場を楽しくさせてくれる“柔らかさ”ですね。撮影スケジュールがきつくてみんな疲れていても、ミッキーさんは愚痴ひとつ言わない。誰かが何か失敗したとしても「全然大丈夫、何回でもやるよ」って、ほんとに器が大きいんです!私が「ちょっと不安だなぁ、大丈夫かなぁ……」と感じていたシーンのときも、ミッキーさんを見ているだけで安心できたというか、ほんと不思議な魅力を持っている方なんです。
(文:新谷里映/撮り下ろし写真:片山よしお)

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映画情報

百年の時計

 高松市美術館で学芸員として働く涼香は、憧れの芸術家、安藤の回顧展を任されることに。しかし、安藤は回顧展に乗り気ではない。そんな中、安藤から懐中時計の前の持ち主を捜してほしいとの依頼を受け、彼の人探しを手伝うことに……。

監督:金子修介
出演:木南晴夏 ミッキー・カーチス 中村ゆり 鈴木裕樹 木内晶子
【OFFICIAL SITE】
2013年5月25日(土)テアトル新宿、6月15日(土)テアトル梅田ほか全国順次公開
(C)さぬき地産映画製作委員会/真鍋康正 小松尭 大久保一彦 金子修介 金丸雄一

関連リンク

『百年の時計』公式サイト
木南晴夏 PROFILE
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