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芋洗い坂音楽ストリート『日本が音楽売り上げ世界一! それを支えているのは……』

日本が音楽売り上げ世界一! それを支えているのは……

 国際レコード産業連盟が、CDやダウンロードを合わせた音楽ソフトの売上高で日本が初めて米国を抜き世界最大市場になったと発表した。そのデータによると、日本の音楽ソフトの売上高は約43億ドルで、米国の約41億ドルを上回った。日本が首位に立つのは1973年の統計開始以来初めての快挙。

 1973年当時の日本の音楽産業は売上1500億円程度で、よく“豆腐産業と同じ”と言われていた。その時代の米国の背中ははるかに遠かった。追いつくなんて業界中の誰もが思いもしなかったし、思っていたとしても、それは自分の時代で達成できる夢だとは思いもしなかった。それが、2000年代に入り、米国が配信にシフトを切り、パッケージ売上に見切りをつけた途端に、音楽パッケージの総売上額は急減、デジタル売上を除いたパッケージ売上では、すでに2010年から日本がトップに躍り出ていたのだ。

 今回の調査によると、音楽の市場規模ベスト5に入った国でパッケージの売上が伸びたのは日本のみ。総売上に占めるパッケージの比率は各国平均で57%。ところが日本だけは80%と突出して高かった。つまり、日本をナンバー1に押し上げた要因は、パッケージを諦めなかったことにあったのだ。

 そんな日本のパッケージセールスを支えているのは、いまやアイドルだ。即売のための握手会と、その参加券が特典になるというスタイルはいまや誰もが行う販売施策となっている。そして、その売上枚数が加味された結果、ミリオンセラーが続出するという結果になり、昨年の日本の世界ナンバー1パッケージ売上に繋がってくるのだ。

 そのアイドルの世界で、AKB48系の地方展開や各地のゆるキャラブームなどとリンクする形で、最近は地方アイドルが注目され始めている。4月24日にタワーレコードから発売されたのが、全国のローカルアイドル70組の楽曲を集めた5枚組3000円(!)の超破格CDアルバム『JAPAN IDOL FILE』。北は北海道から南は沖縄まで、日本中のご当地アイドルの集大成盤。なかには廿日市に拠点を置く会社正光技建の女子事務員たちで結成された正光女子のような、これもアイドルなのだろうか? と、ふと疑問に思ってしまう例もあるけれど、タワーレコード・嶺脇育夫社長の「まだまだ素晴らしいアイドルソングはいっぱいある。それをみなさんに聴いてもらいたい」という、熱い想いの集大成で採算度外視の企画として「これもアリ」とまずは言い切ってしまおう。

 いまはローコストで映像、音楽ともにそこそこのものが制作できるので、今回のコンピレーションアルバムのどの曲をとっても意外に聴けてしまう。ルックス等については、北海道のフルーティーのように育成型アイドルと堂々と打ち出しているアイドルも多く、ファンとともに育っていけば良いじゃないかという気軽な目線がいまのアイドルなんだと感じる。このアルバムは、地方の動きを紹介するトライとしては評価できる感じです。果たしてこの中からビッグアイドルは誕生するのか、興味があります。

 さて、地方出身アイドルのなかでも、ここのところ注目度が高まっているのが、名古屋出身のチームしゃちほこ。ももいろクローバーZの妹分的なアイドルだ。5月1日にはZepp Tokyoでコンサートを行った。チケットはもちろん即日完売。

 次の名古屋公演のリハーサルというシチュエーションでコンサートが進んでいくという面白いアイデア。打ち上げ時の関係者オンリーの“ハイタッチ会”(関係者にもファンと同じようにハイタッチ会の感触を楽しんでもらおうというアイデアだとか)まで含めて、いまのアイドルの自由さを体験させてもらいました。歌も踊りもそこそこなんだけど、なぜか許せてしまうキャラクター。一緒に成長を見守っていきたくなる、すべてが許せてしまう不思議な存在感。いまのアイドルの神髄ここにありか。

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