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防衛省担当者を直撃 「ガンダム開発」計画はどうなった?
攻撃ヘリを圧倒!「ガンタンク」にそっくりな自衛隊装備
「ガンダム開発」計画は次の段階に突入
つまり「ガンダムを開発する」と防衛省が発表したわけではなく、最新技術を国民にわかりやすく伝えるため、“ガンダム”を例えに出したということが真相だ。前出の井上氏は「当時想定された『先進個人装備シテム』は、装着する隊員が使い易く、防護力・攻撃力が高まるシステムであり、隊員の任務遂行能力向上を目的としたもの」と説明。では、その計画は今どうなっているのだろうか。
防衛省担当者は「『先進個人装備システムの研究』は一定の成果を得て事業を終了。他方、隊員の任務遂行能力向上という目的の技術研究としては、現在は、隊員の機動力を高めたり、不整地でバランスを崩さずに任務を遂行したり、大きな力を出すことを目指した『パワードスーツ』関連の研究に軸足を移している」と、計画は次のフェーズに移ったと語る。
『パワードスーツ』研究の進展次第では巨大ロボットが誕生!?
その点について井上氏は「ガンダムをはじめ、様々なSF作品に影響を与えた、ロバート・A・ハインラインの『宇宙の戦士』(1959年)というSF小説があります。この作品内で歩兵が着用する『強化防護服=パワードスーツ』が登場し、これこそMSの“原案”とも呼ばれているんです」と説明。だからこそ、パワードスーツ研究が進めば、いずれはガンダムのような巨大ロボットが誕生する可能性も!? とSFファンの夢は募る。「効率化などで考えれば自律の無人機などが現在の兵器開発の主流です。でも、やはり搭乗型の人型ロボットに憧れてしまうのが、“男の浪漫”ではないでしょうか」(井上氏)