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つんく♂が手がける現代版『ASAYAN』とは?「僕の想像を超えるアイドルはネットから生まれる」

『歌の♪原宿ホコ天』は現代版『ASAYAN』である

ーー芸能界を志望する人に、求められているものは何でしょうか?
つんく♂今や、どこからが芸能人でどこからが素人なのか、境目が曖昧になっていると思うんです。だからこそ自分に自信があるならば、それをやり続けるしかないですよね。何かのきっかけで、いつか花開くかもしれないから。

前田裕二おっしゃる通りですね。付け加えるなら、今の時代に芸能界を志望するなら、「熱量」と「思いやり」、そして「信頼を獲得する力」。この3つが必要だと思います。ファンを増やすに当たって、これらの要素が必要不可欠です。聴衆は今、偶像ぶっている虚構的存在よりも、一生懸命に頑張っている、身近で親しみの持てるタレントを好きになる傾向があります。そういった熱量をベースにして、身近なコミュニケーションを重ねる事がまず大切です。そして、一方的に熱量をぶつけるだけではなく、常に聴衆側のことを考えられる人は、エンタテイナーとして単純に魅力的に映ります。例えば、自分の配信を複数回見ている人に、“また来てくれましたね”と伝えたら嬉しいだろうと推し量り、そのために訪問者をメモしておくとか。それを思いやりと呼んでいます。他にも、嘘をつかずに誠実にファンとコミュニケーションする事で、信頼を勝ち得るというのも、人気を勝

ーー『歌の♪原宿ホコ天』は裾野の広い現代版『ASAYAN』になりそうですね。
つんく♂すごいヤツが出てきそうな気がします。『SHOWROOM』はストリートの代わりとなる場所を提供します。成り上がりたい人が、この場所をどう使うかが非常に重要でしょう。僕の想像を超えてくる人たちが出てくることを期待したいですね。

前田裕二ワクワクしますね。想像を超える人が現れて、どんどんここから成功事例が創出される。それによって、1つの新しい文化が形成されることを僕は期待しています。もともと原宿にあった『ホコ天』自体が、新しい1つのカルチャーとしてエンタメ業界に大きな影響を及ぼしました。『歌の♪原宿ホコ天』で歌手・アーティスト志望の子が配信することも、同様に1つの文化として育っていってほしい。夢を叶えたい人の道程に、『SHOWROOM』と『歌の♪原宿ホコ天』が当たり前のように組み込まれてほしい。そうした願いで、この企画を着想しました。
【プロフィール】
■つんく♂
1968年10月29日生まれ、大阪府出身。
1992年にシャ乱Qでメジャーデビューし4曲のミリオンセラーを記録。
その後、日本を代表するヴォーカルユニット「モーニング娘。」をプロデュースし大ヒット、代表曲「LOVEマシーン」(1999年)は176万枚以上のセールスを記録。
ハロー!プロジェクトを始め数々のアーティストのプロデュース、NHK Eテレ「いないいないばぁ!」を含む数多くの楽曲提供、サウンドプロデュースを手掛ける。
プロデュースした任天堂のゲームソフト「リズム天国」シリーズは全世界累計販売本数500万本以上のヒットとなり現在国民的エンターテインメントプロデューサーとして幅広く活躍中。

■前田裕二
SHOWROOM株式会社代表取締役
1987年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業後、外資系投資銀行に入社。11年からニューヨークに移り、北米の機関投資家を対象とするエクイティセールス業務に従事。その後、事業立ち上げについて、就職活動時に縁があった株式会社DeNAのファウンダー南場に相談したことをきっかけに、13年5月、DeNAに入社。同年11月に仮想ライブ空間「SHOWROOM」を立ち上げる。15年8月に当該事業をスピンオフ、SHOWROOM株式会社を設立。同月末にソニー・ミュージックエンタテインメントからの出資を受け、合弁会社化。現在は、SHOWROOM株式会社代表取締役社長として、SHOWROOM事業を率いる。

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