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芋洗い坂音楽ストリート『コンサートは何が起きるかわからない、だから楽しいともいえるのだ』

コンサートは何が起きるかわからない、だから楽しいともいえるのだ

 3月のFUNKY MONKEY BABYSのさいたまスーパーアリーナでのコンサート(3月30日、31日開催)でびっくりしたのが天井落下。どうも彼らが歌っている最中に上手スタンド席頭上の天井パネルが落下したようで、MCの時やけに上手スタンド席がにぎやかだと思ったら、落下した天井をファンがかかげていたというまさかの事態。

 結局、天井落下というより天井に貼られていたウレタン製の軽い化粧パネルが落下しただけということで、お客さんにケガ人もなく、周辺の天井を入念にチェックして20分間の中断後、コンサートは再開された。

 ケガ人もなかったことから、「あまりの盛り上がりに天井がバタバタ落ちてきたという話にしようぜ」と、ファンキー加藤が話してファンが大いに盛り上がるということになり、ある意味ステージを盛り上げるための演出的範囲でおさまった。

 そんな話題も味方したのか、彼らの『LAST BEST』がなんと発売2週目で1位を獲得するという快挙。いやー、ファンモンは何かを持っているアーティストだなと改めて思った次第。

 でも、コンサートというのは本当にいろいろなことが起きるもの。経験的に言うと野外の大規模コンサートが記憶に残る出来事の宝庫のように思う。個人的にいまでも印象に残っているコンサートでの出来事がいくつかある。

 ひとつ目は、84年の東京・日比谷野外音楽堂ライブで尾崎豊が照明用のイントレから飛び降りて骨折してしまったこと。これはフェス的なイベントでの彼のステージ中のこと。あれれ?登りはじめたよ、と思っていたら、いきなり地上に飛び降りて、尾崎はそれでも足をひきずりながら歌い切った。倒れながらもちゃんと歌っているので、見ていたこちらには足をくじいた位にしか見えなかったのだが。5メートルくらいは登っていたと思うので、その高さ、飛び降りた瞬間など、鮮明に記憶に残っているのだ。日比谷野音は、ほかにもキャロルの解散コンサート炎上事件など、さまざまな出来事の宝庫だった。

 2つ目は、同じく85年のハウンド・ドッグの西武球場。運悪く台風が近づくなかで強行されたイベントで、当時の西武球場はもちろん屋根がないので、客席はずぶ濡れ。一応の雨対策が施されていたステージ上にも台風の強力な風雨が容赦なく振り込むなかでの演奏。コンサート終盤には、楽器がひとつずつ浸水でダメになっていく。キーボードがダメになり、ベースの音が出なくなり、鮫島秀樹はクラップハンドのみで必死にステージを盛り上げるという異常事態に。

 決定的な出来事はその後に起こった。何とボーカルの大友康平がステージ前方に足を踏み出したとたんにステージ前に設置されていた特効用の花火が暴発して彼の顔を直撃してしまったのだ。ステージに倒れる大友康平。あわててスタッフが大友をステージ袖にひきずり込む。客席が騒然となる中、かろうじて残った楽器で演奏を必死に続けるメンバー。そして驚いたのは、それから数分後応急で包帯を巻いた大友がステージに姿を現したのだ。もちろん客席はもの凄い大歓声に。このライブをきっかけに彼らは超人気バンドになっていった。暴風雨の中のライブとしては71年のグランドファンク後楽園球場が有名だが、僕の中ではそれをも超える雨中のライブとして記憶に残っている。

 このほかにも、84年のTHE ALFEEの横浜スタジアム公演。高見沢俊彦が雨で滑るステージ上でギターを抱えながら転び、ろっ骨にヒビが入った事件など、やはり雨中の野外ステージは印象に残ることが起きやすい。(『サマーピクニック』の第1回、『フジロック・フェスティバル』の第1回、長渕剛の桜島もまさに豪雨で伝説と化している)

 雨中の野外は見る方も辛いぶんずっと記憶に残る。ただ雨中の野外ほどの衝撃はなくとも、コンサートのステージにはさまざまなドラマが転がっている。だから、なにかと出会える期待感から、ついついいろいろなコンサートを観に行くことになってしまうのだ。

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