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【佐藤勝利インタビュー】映画で初主演、「じっくりと時間をかけて作っていくのが好き」

初めてホルン演奏にも挑戦、ソロコンサートでも披露

――今回、初めてホルンに挑戦したそうですね。猛特訓の成果に満足していますか?
佐藤勝利 撮影前の4ヶ月くらい練習して、とっても気に入りましたね。撮影が終了してからもずっと練習は続けていて、僕のソロのコンサートの時にも演奏したんですよ。ホルンは調和を求めなければいけない楽器だったりするので、ハルタの性格とリンクしているなと感じたりもして。たぶん役作りの上でもホルンは役に立っていたと思います。

――ホルンを独奏するシーンは、納得いくまで撮り直しをしたとか?
佐藤勝利 他のキャストのみんなはコンクールのシーンを撮って終わりだったんですが、僕だけはその翌日に「サリーガーデン」という曲をソロで吹くシーンが残っていて。やっぱり、ホルンを吹きながらお芝居もしなきゃいけないし、なかなかうまくいかなかったんですよね。監督さんからなかなかOKが出なかったし、僕自身OKだと思わなかったので、時間がかかりました。

映画は「僕に合っている」、周囲の刺激でモチベーションもアップ

――静岡県・清水港でのロケや撮影中のエピソードや、印象に残っていることは?
佐藤勝利 清水ロケのときは、暇さえあれば観光地とかではなくて、もっとなにげない場所を散歩していました。こっそりと路地に入ったりして、「あっ、こんなところに踏切がある!」って思いながら(笑)。ハルタが知っているだろう場所を、僕が知らないのが嫌だったんです。ハルタがいつも通っている道を、僕も歩いてみたいという気持ちが強かったですね。

――映画初出演で主演を果たしたわけですが、映画ならではの魅力は何だと思いますか?

佐藤勝利 映画は監督さんが変わらない、という魅力があります。それに、ドラマは10話くらいを3ヶ月ほどで撮るんですが、映画は約2時間の物語を数ヶ月という長い時間をかけて撮っていく。そのじっくりと時間をかけて作っていくのが好きだなと思いました。台本も先に出来上がっていて、役作りにも時間をかけられる。そういうやり方は、僕に合っていると思いました。これを機に、今後もいろんなジャンルの映画を経験できたらいいなと、あらためて思いました。
――2016年にはSexy Zoneとしてデビュー5周年を迎え、個人としては映画出演も果たし、もはや周囲に後輩もたくさんいる。佐藤さんとしては、そんな状況の変化をどんなふうに受け止めていますか?
佐藤勝利 僕は先輩とか後輩という概念があまり好きではないんです。もちろん、先輩に対して尊敬の念は抱いていますし、先輩たちが大好きです。その上で言うなら、先輩後輩というのを考えず、“イイ奴”だったら年は関係なくちゃんと評価をして、その人たちから多くを学ぶ。実際、『ハルチカ』のキャストも年下が多かったんですが、みんな俳優としてのキャリアは僕より上ですから。共演して、彼らから多くのことを学びましたし、刺激にもなりました。今は、そんなたくさんの人から刺激をもらってモチベーションがさらに上がっていますね。

――最後に『ハルチカ』の魅力、完成品を観た感想は?
佐藤勝利 観終わったあと、「純粋な作品だなぁ」と思いました。変な味付けをしないで、真っすぐできれい。それは映像もストーリーも含めてです。爽やかな感じでいて、繊細な想いも込められている。ハルタとチカだけではなく、吹奏楽部の部員たち全部の想いもちゃんと描かれているから、誰が観ても共感できると思います。絶対にキュンキュンする“吹キュン”映画なので、みなさんぜひご覧ください!(笑)。
(文:金子裕子)

『ハルチカ』

<ストーリー>
頼りないけれど優しい美男子のハルタ(佐藤勝利)と、真っ直ぐで負けん気の強いチカ(橋本環奈)。幼なじみの2人は高校の入学式で再会を果たす。フルートに憧れ、吹奏楽部入部を希望したチカだったが、実はそこは廃部寸前。ホルン経験者のハルタを巻き込み、部員集めに奔走するチカ。2人の関係も変化し始める。

出演:佐藤勝利(Sexy Zone)、橋本環奈、恒松祐里、清水尋也、前田航基 ほか
原作:初野晴『ハルチカ』シリーズ(角川文庫刊)
2017年3月4日公開
(C)2017「ハルチカ」製作委員会
【公式サイト】

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