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整形のネガティブイメージに変化 整形自体がアイデンティティに!?
整形をカミングアウトした芸能人たち
一方、水沢アリー(目頭、二重、鼻)や森下悠里(目の下、鼻先、歯)などは“カミングアウト”系、古くは高須クリニックの広告にも出演した野村沙知代や三原じゅん子などは“タイアップ”系と言えるだろう。
「芸能人の整形のルーツ、もしくは“伝説”とされるのは、やはり宍戸錠さんでしょう。“悪役を演じるために両頬にシリコンを入れた”(後に除去)という逸話は、役者魂を体現する名エピソードとして一般層にも広く知られていました。また、松田優作さんもコンプレックスを解消するために二重まぶたに整形していますし、カルーセル麻紀さんからはるな愛さん、KABA.ちゃんに至るまでの性転換手術の系譜も、いわば人生をかけた“大事業”だったわけです。最近では、バッシングを受ける前にカミングアウトしてしまおう…という“軽いノリ”も見られますし、さらには『私の何がイケないイの?』(TBS系)でも話題になったヴァニラちゃんのように、“整形モンスター”であることをウリにする新型の“整形タレント”まで出現している。だから、先に告白して好感度を上げたり、整形自体がアイデンティティとなるなど、最近の芸能界の美容整形関係はすべて“ネタ系”とも言えるでしょう」(エンタメ誌編集者)
整形への抵抗を弱める“整形並み”のメイク技術
昨年1月に放送された『有名人ギャップ大賞』(フジテレビ系)で行われた、アイドルの整形疑惑を調査する企画で矢口真里は“メザイク”(目を二重にするテープ)を使っていることを告白。また、AKB48の峯岸みなみはカラーコンタクトで黒目を大きく見せていることを明かし、整形疑惑を払しょくしていた。こういった“整形並み”のアイテム増加によって、整形への抵抗も弱まってきている。実際に日本ではレーザー脱毛やスキンエイジングケアレーザーといったアンチエイジングなど、メスを使わない整形いわゆるプチ整形は当たり前になっているのである。
必然的に美意識を高める“加工アプリ”や“4Dテレビ”の存在
これからは芸能人の“整形疑惑”自体が“死語”になる日も近いかもしれないし、整形を告白した芸能人が一般人の憧れ・お手本となり、ファッションリーダーならぬ“整形リーダー”になる時代が到来するかもしれない。とはいえ、ネットで有名な美男美女の両親とその子どもたちを写した『似てない家族写真』のような家族が増えていくのは悲しいものがあるし、整形を繰り返す海外セレブのように、行き過ぎた美の探究は、本来の美しさを見失ってしまうことを忘れてはいけない。