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水曜日のカンパネラ・コムアイ 新春インタビュー『“遊び心”がなくなっちゃったらおしまい』

 インディーズでも活躍してきた水曜日のカンパネラが、2016年6月にはついにメジャーデビュー。“主演・歌唱”のコムアイがCMやドラマに登場、さらに『ワイドナショー』や『SMAP×SMAP』(ともにフジテレビ系)への出演により、その存在をお茶の間にもアピールしてきた。この不思議な名前のユニットは一体いかにして生まれたのか? コムアイに語ってもらった。

水曜日のカンパネラの成り立ちは? コムアイが感じた不安

――今回、“2017年に活躍しそうなアーティスト”ということでお話を伺いたいんですが、インディーズで活動し始めたのが2013年からで、メジャービューは2016年の6月とつい最近なんですよね。コムアイさんが主演のポップハウスユニットということで、3人のメンバーの関係性をまず教えてください。
コムアイ サウンドプロデューサーのケンモチヒデフミさん、何でも屋で私に最初に「歌ってみないか」と声をかけてくれたディレクター兼マネージャーのDir.F、そして主演の私の3人のユニットです。

――コムアイさんは、音楽制作にはどのくらい関わるんですか?
コムアイ 曲のイメージを伝えたり、コンセプトを考えたり、“今こんなものにハマってます”とか、上がってきた曲に意見を言ったり。いろいろと自分の中にあるアイディアを伝えながら、2人とはコミュニケーションを取っています。

――2016年は『SONGS』(NHK総合)や『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)などテレビ番組の露出も多かったですが、音楽が新感覚で面白いだけでなく、コムアイさん自身のキャラクターが立っていて、“どんな人なのか、気になる!”という人はすごく多いと思います。もともと音楽を志していたわけではなかったんですよね?
コムアイ そうですね。子供の頃は、“どうしてもこれになりたい!”みたいな夢があったわけじゃないです。ただ、漠然と、大人になって東京のような都会で暮らしていくことに対する不安はありました。経済成長ばかりを追い求めて、ストレスを抱えて自殺しちゃう人があとを絶たなかったり。子供の頃から、“もっと生きやすい社会になればいいのに”とか、そんなことを真面目に考えてばっかりいる子供でした。だから、子供らしく無邪気に遊んだ記憶がないんです。

過去にはNGOやNPO活動にも参加するも違和感、自分が発信する力を

――どうして都会で生きる将来に不安を?
コムアイ 地元がない感覚、みたいなのが大きいかもしれないです。家庭そのものは、両親からたくさん愛情を受けて育ててもらったし、兄弟もいて、あったかい家庭だったと思う。でも私が住んでいたのは川崎の新興住宅街で、通学路にも同じような家がズラーっと並んでいて。人は住んでいるのに道路は閑散としていて、学校から誰にも会わないまま帰宅しちゃう。公園に行っても、誰もいなかったりする。育った街に対しては、すごく殺伐とした印象があります。同じ川崎でも海の方なら、目一杯みんなで遊んだりして面白かったかもしれないですけど(苦笑)。一番近い街が渋谷だから、すぐに渋谷に出ちゃって、川崎に対して地元感も地元愛も全然ない。かといって都民でも、都会っ子でもない。その中途半端な感じが、心にぽっかり穴を開けちゃったような……。すごく微妙な感覚なんですけど。だから地元に友達も全然残ってないです。

――感受性が強いっていうのもあるとは思うんですが、あたり前の風景に対する馴染めなさを、小さい頃から抱え込んでいたんですね。それで、その違和感のようなものを抱えつつ、“もっと世の中を良くするような仕事がしたい”と思ってたんですか?
コムアイ そうではないです。世の中を変えるとか、人を動かすとかには興味はなくて、“何をしたら将来自分の能力を生かせるのかな?”ってことを真面目に考えてただけなんですけど……。高校の時は、おばあちゃんたちが主催している反原発デモに参加したり、若い人たちが運営している自給自足の村で農業をしたり、NGOとかNPOの活動に積極的に関わってました。でも、農業以外は、“何か違う”って感じが強くて。最終的には、“自分が有名になって、何かを発信する力を持ちたい。その方が世の中を少しでも希望が感じられる場所にできる可能性はあるな”って結論に至った(笑)。でも歌は歌えないし、スタイルにも自信がないからモデルもできない、芝居ができないから女優にはなれない。どうしようかなと思ってた時に、今のマネージャー(水曜日のカンパネラのメンバーの1人、Dir.F)に、「歌わないか」って誘われて。

――歌は歌えないと思ってたんですよね?
コムアイ そうです。でも、そのマネージャーが、「日本では、ミュージシャンが一番イメージとか好感度に縛られないで済む職業だ」みたいなことを言うんです。多少道を踏み外した行動をしても許されるし、何を発言するのも自由だし、何より個性を面白がってもらえる職業だって。言われてみれば、それもそうだな、と。私、高校の時から父親に、「お前は多分、OLにはなれない」って言われてたんですよ。社会性とか協調性が全然ないから。父自身が堅い会社に何十年も勤めているようなちゃんとした人だったので、当時から、“説得力があるなぁ”って思って(笑)。

――とにかく、“音楽家の自由な立ち位置”に惹かれて、音楽を志した、と(笑)。
コムアイ はい(笑)。

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