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【関ジャニ∞ライブレポート】「関ジャニ∞はまだまだです」7人が貪欲であり続ける理由

 関ジャニ∞が18日、5大ドームツアー『関ジャニ’sエイターテインメント』東京ドーム公演を開催。その名のとおり、コントあり、ダンスあり、バンドありの盛りだくさんな内容となったこのライブ。冠番組『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)の影響もあってか、彼らは目覚しい成長を遂げていた。ライブの模様から、関ジャニ∞の魅力を考察する。

男性ファンも増加、関ジャニ∞が見せたエンタテインメントとは?

 村上信五が「男エイター!」と叫んだとき、広い東京ドームのあちこちから、“ウォー”という男性的な雄叫びが湧き上がった。その、あまりのボリュームの大きさに、(基本、ファンにはスパルタ的な対応を貫く)村上の顔が思わずほころぶ。関ジャニ∞は、ファンのことを“エイター”と呼ぶ。ライブ序盤のメンバー一人一人の挨拶の順番は毎回決まっていて、安田章大から始まり、村上が締める。そこで村上が「声を聞かせてください」と“子供エイター”“男エイター”に呼びかけるのは関ジャニ∞のライブの“お約束”。年を重ねるごとに男性ファンの割合が増えているのはずっと感じてきたことだけれど、今年の東京ドームの“男エイター”の叫び声は、ちょっとびっくりするぐらいの大きさだった。そして、女性エイターも交えてのコール&レスポンスのあと、村上が、こめかみに人差し指を当てたポーズで、「東京ドーム、ぶぁか(バカ)になろうぜ!」と煽る。ドームでライブをするグループはいくつもあるけれど、観客に対し“バカになろうぜ!”と呼びかけ、自ら率先してステージ上でバカになれるのは、おそらく関ジャニ∞ぐらいのものだろう。

 2016年12月10日の札幌ドームからスタートした関ジャニ∞の5大ドームツアーのタイトルは、『関ジャニ’s エイターテインメント』。まだツアー中のため、内容について詳しくは触れないが、歌あり、コントあり、ダンスあり、楽器演奏あり、自作曲ありのこれまで以上に“全部入り”な内容で、カッコ良さから可愛さ、面白さ、自由さ、色っぽさ、明るさ、一生懸命さに仲の良さといった彼らの長所だけでなく、バカバカしさや人間臭さのような弱点まで、きちんとエンタテインメントに昇華されていた。

SMAP、TOKIO、嵐……ジャニーズグループそれぞれのライブの魅力

 ジャニーズのライブといえば、“華やかな衣装を着て集団で歌って踊る”イメージしか持てない人もまだまだ多いとは思うが、ライブに足を運んでみると、グループごとにそれぞれ“戦い方”があることがわかる。例えば、TOKIOはバンド、V6ならダンスやアクロバット、KinKi Kidsは“歌”とトーク力をそれぞれ武器にして、ライブという名の“試合”に挑んできた。SMAPの武器は、何かに特化することなく、楽しいことを色々と取り入れた独特の“バラエティ感”だったのかもしれない。

 嵐のメンバーは、ジャニーズJr.時代にV6のバックを務めていたこともあり、ライブのクライマックスを“5人での踊り”に持ってくることが多い。必ずサプライズを織り込むど派手な演出と、魅せ方のうまさ、客席との一体感を作る仕掛けの巧みさは、さすが「言ってみたいライブ」1位に何年も連続で選ばれるだけのことはある(雑誌『オリ★スタ』調べ)。

『関ジャム完全燃SHOW』が引き出した潜在的スキル

 と、他のグループはさておき関ジャニ∞に関してだが、これまでは、バンド面では“TOKIOの直系”的な部分をベースに、全員が関西出身ということで、KinKi Kidsの“歌うときは真面目に歌うけれど、隙あらば笑いを取りに行くことも忘れないスピリット”を踏襲していたような印象があった。楽器ができて、ちゃんとハモれて、曲作りだってできる。そんな音楽性の高さを一人でも多くの人に知ってもらいたいという必死さのようなものが感じられて、それが彼ららしくもあった。でも、今回のライブではもっと音楽との付き合い方が自然というか、自由というか。2015年に始まった『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)で、日常的に音楽について学べる機会が増えたことが、彼らの潜在的スキルをぐっと引き出すことに成功したのかもしれない。

 冒頭で、以前からずっと人気で、3年前はバンドでも演奏したダンス曲「ブリュレ」を久しぶりに踊ったかと思うと、中盤で今度は安田が作詞作曲したシックなダンス曲を披露したり。日替わりで曲を演奏するアコースティックのコーナーがあったり、そこで、宮藤官九郎作詞の「言ったじゃないか」をスカアレンジしたり。バンドが武器とか、ダンスが武器とか、コントが武器とか、そうやって何かに特化するのではなく、「俺らの武器は、“がむしゃらさ”」と、背伸びもせず萎縮もせずに、ありのままの気持ちをさらけ出しているようなそんな開かれた精神性が感じられたのである。だから、ライブを観ていて、気持ちが良かった。メンバー全員が間違いなく音楽バカになっていて、だからファンは素直に“関ジャニ∞バカ”になれる。ドームに、そんな非日常のイイ風が吹いていた。

「関ジャニ∞、まだまだです」 その“途上感”こそが一番の武器

 本編締めの挨拶は大倉忠義。彼は、今年1月の京セラドーム最終日のライブを急病のために欠席している。ある意味、このツアーは、大倉にとっての“リベンジ”なのだろう。こんなに何年もドームツアーをやっていてもまだ「関ジャニってバンドやるんや」「なんでエイトなのに7人なの?」と聞かれることに、悔しさをにじませていた。「関ジャニ∞、まだまだです」というその“途上感”こそが、彼らの一番の武器なのかもしれない。

 デビューする前も、デビューしてからもずっと夢だったドームのステージ。一つの夢が叶えば、また次の夢が生まれる。もっと歌や楽器や踊りが上手くなること。もっと広く世間に知られる存在になること。世間の“しょせんはアイドル”という偏見を覆すこと。もっともっとバカになって、楽しくなること。そうやって、彼らはずっと貪欲なままだ。でも、だからこそ7人は“君行けばそこに道は開く”と信じて、今日もNOROSHIをあげる。

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