• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
ORICON NEWS

高まる道重さゆみ待望論 “最後の王道”復活への期待

 元・モーニング娘。の道重さゆみが、2014年11月26日の“卒業”の翌日以来、約2年ぶりにブログを更新して話題を呼んでいる。道重と言えば、歴代モーニング娘。メンバー史上最長の11年10ヶ月在籍、モーニング娘。の栄枯盛衰を通じてメンバーらと苦楽を共にした8代目リーダーで、“最後の王道”アイドルと言ってもよい存在。今回のブログ更新は、ファンが熱望する道重さゆみ完全復活への第一歩となるのだろうか?

相次ぐ主要メンバーの脱退後…モー娘。の灯を消すまいと“嫌われ覚悟”で孤軍奮闘

 道重は2002年12月、1万4000人が応募したモーニング娘。のオーディションに見事合格し、13歳でデビュー(同期は亀井絵里、田中れいな。藤本美貴も同時にモーニング娘。に加入)。2003年には、田中とともに“平成生まれ史上初”となる『NHK紅白歌合戦』出場を果たす。その後もモーニング娘。の一員として活躍を続け、2012年には8代目リーダーに就任するが、同時に『週刊文春』の恒例企画「女が嫌いな女」では、2009年10位、2010年9位、2011年11位にランキングされてしまう。

 「これは当時、『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)での“私が一番カワイイ”といったナルシストキャラ、ぶりっこキャラが女性に敬遠された結果でしょう。この時期のアイドル界は、AKB48系が席巻していて、モーニング娘。をはじめ、ハロプロ(ハロー!プロジェクト)系のアイドルの姿をあまりテレビで見かけなくなりました。そうしたなかで道重さんの活躍はある意味“孤軍奮闘”とも言えるし、道重さん自身、あえて“ぶりっこキャラ”を演じて見せることで、モーニング娘。の存在感を示したかったのかもしれません」(エンタメ誌編集者)

 そもそも道重が加入当時のモーニング娘。は、後藤真希卒業直後であり、安倍なつみ、飯田圭織、矢口真里、辻希美、加護亜依、石川梨華といった、いわば全盛期を謳歌した中心メンバーたちがまだ在籍していた時代。しかしその後、中心メンバーが卒業すると過渡期に入り、2008年には10年続いた『紅白歌合戦』出場も途切れ、中国人メンバー(留学生)が加入したり、2010年末にはメンバーが5人にまで減るなど(結成時と同人数)の紆余曲折を経るが、道重は常にその“現場”に立ち会っていたのだ。

“歌・踊りのレベルが高い”という本来のアイドル像をストイックに追求

 ところが、道重がリーダーとなった2012年以降、2013年発売の52ndシングル「Help me!!」が3年8ヶ月ぶりに週間シングルランキングで1位となり、“90年代、00年代、10年代でオリコン1位を獲得した史上初の女性グループ”となった以後、シングル5作が連続してオリコン1位を獲得し、モーニング娘。は“完全復活”を遂げたのである。

 「一般層にその存在感を示したのは、例のぶりっこキャラでしたが、この頃の道重さんの顔は完全にリーダーのものになってましたね。特に2013年以降のモーニング娘。さんは、“フォーメーションダンス”といって、個人で踊りながら同時にポジションをチェンジしつつ、全体の動きで見せるダンスを繰り出していて、その後のモーニング娘。の代名詞ともなりました。他のアイドルグループの振り付けにも大きな影響を与えました。言ってみれば、“会いに行けるアイドル”“ファンとの距離が近い”“誰でも歌える・踊れる”といったAKB系とは一線を画し、“歌・踊りのレベルが高い”という本来のアイドルの姿を追求したと言えるでしょう」(前出の編集者)

容姿や存在感、歌にダンス……全てを兼ね揃えた“最後の王道アイドル”

 実際は、本人自らも認めるように歌も踊りもあまり得意ではなく、モー娘でも後列にくすぶっていた道重だが、ナルシストやぶりっこキャラで名を売ると、飯田圭織や吉澤ひとみらのリーダーたちの背中を見て学びながら、今度はリーダーとして、栄光から転落しつつあった大型アイドルグループを復活させる……。そうした功績から、モー娘。ファンたちからも“歴代最強のリーダー”“理想のリーダー”と言われる道重であったが、2014年9月の単独コンサートツアーにおいて、「ここまで休まず突っ走ってきたので、卒業後はしばらく休業しようと思っています」と休業宣言し、「心と体をリフレッシュして、今後の自分のことについてゆっくりと考えたい」として同年11月、道重はファンに惜しまれつつ“卒業”することになった。

 そして、今回の約2年ぶりの“ブログ更新”になるわけだが、10月2日に“みなさん”と題して、「お久しぶりです。更新、、、してみた」と記しただけで、その後の更新もそれほどの内容ではなかった。明石家さんまが道重のブログ更新について、「タチの悪い女やなぁ」(道重がファンを待たせている、焦らせているの意)と評すると、その発言がネットニュースに掲載されるところを見ても、道重への世間の関心度の高さがうかがえる。

 そして道重さゆみの“卒業”後、久しく“王道アイドル”がいなくなったとも言われるなか、今回のブログ更新をきっかけに“道重ロス”のファンたちのみならず、道重がアイドルとして、あるいはいちタレント、女優として“復活”することを期待する声も高まるだろう。また、その愛らしい容姿と存在感(オーラ)、歌、ダンス、リーダーシップとすべてを兼ね備えた“最後の王道アイドル”道重さゆみであれば、その期待に応えることは十分可能なはずだ。

あなたにおすすめの記事

 を検索