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2PM、日本活動休止前の心境とは

 6人での日本活動を一旦休止することになった2PM。11thシングル「Promise(I’ll be)」は、しばらく会えなくなってしまうファンに向けてテギョンが作詞作曲した、大きな意味を持つ作品といえる。日本デビュー5周年を迎え、彼ら自身はもちろん、彼らを取り囲む状況も当時とは大きく変化。自らプロデュースを行い、ソロ活動も活発化するなど、アイドルからアーティストへと脱皮し、活動の幅を広げている彼らに、この5年間の振り返りと活動休止を前の素直な心境を語ってもらった。

様々な経験をして、今は男らしさがより表れるようになった

――11thシングル「Promise(I’ll be)」はテギョンさんが手掛けた作品ですが、どんな思いを込めて制作しましたか?
テギョン 音楽的な苦悩と煩悩にまみれて、新しく生まれ変わるという気持ちで作った曲です。曲を作り始めた時から考えていたのは、とにかくタイトル曲にこだわるということです。そして、メンバーの甘い声、甘い感情が込められたものにしたくて、コーラス部分は歌唱力を引き出すよう意識して作りました。メンバーがそれぞれのパートを見事に歌い上げてくれて、想像以上のものが出来上がったと思います。

――また新たな2PMが感じられる楽曲になっていますね!
テギョン これまでの2PMの曲というのは、誰かひとりが際立つ曲が多かったと思うんですけど、全体的にみんなが引き立つような、全員のハーモニーが表現できるような曲にしたかったんです。僕たちは「10点満点で10点」という若々しさを感じ曲で韓国デビューしたのですが、それから様々な経験をして、今は男らしさがより表れるようになったと思うんです。ただケンカが強いという意味での男らしさではなく、ひとりの女性に何か約束ができる、成熟した男らしさ。それをこの曲で表現したかったんです。

――今回で日本活動の区切りを迎えるということも影響していますか?
テギョン しばらく2PMとしてこの6人での活動はお休みすることになるわけですが、最後にこれを聴いてくださっている方々に、ロマンチックに約束をすることがきる曲にしたかったんです。しばらく会えなくなるということも、前向きにとらえていただければいいなと思いながら、ファンのみなさんに宛てて歌詞を書きました。

――カップリングの「WOW」は、ジュノさん作詞・作曲をされていますが。
ジュノ 流行に敏感で若くて、血気盛んな青年を表現しました!
ジュンケイ (すかさず)僕のことだよね?
ジュノ その通り! ジュンケイさんが6人いるような曲にしたかった(笑)。
ジュンケイ それはつまりヤングってことだよね?
ジュノ それはアニダ!(韓国語の「違う」と日本語の「兄」を掛けている)
一同 (笑)
テギョン さらに、チャンソンさん作詞・作曲の「Mayday」も収録されています!
ジュンケイ この曲はビックバンドを使っているんですが、サンプリングをしている音のコードを合わせていかないとならないので、その仕事量は半端なく大変でした。僕は隣の部屋でチャンソンがずっと作業をしているのを見ていたんですけど、彼は本当にすごいことをやり遂げたなと思いました!
チャンソン 本当に大変でした。「Mayday」=無線救難信号を意味する言葉なんですけど、ファンのみなさんとのコミュニケーションを歌詞で表現しました。

――中盤から入る「大好き」ってセリフも印象的で。その言い方がまたお茶目な感じで、ほのぼのしました。
チャンソン この曲は東京ドームのライブをイメージしながら編曲しました。6人のセリフに加えて、ファンの歓声も入れているんですが、それによって現場の臨場感が出て、より感動的になった気がします。

6人のうちひとり欠けただけでも本当に寂しい気持ちになる

――デビュー5周年を迎え、みなさん自身はもちろん、みなさんを取り囲む状況も当時とは大きく変わったと思います。何よりアイドルからアーティストへと脱皮され、今やみなさん自身で楽曲制作、プロデュースされ、ソロ活動も活発化。どんどん活動の幅が広がってきていますが、改めて5年前を振り返ってみていかがですか?
ウヨン 6人がとても望ましい形で、より良い人間に成長したんじゃないかなと思います。アーティストとして認められたいというよりも、みなさんにとって僕たちはいつまでも“永遠のアイドル”でありたいと思っています。その方がみなさんに音楽でパワーを届けることができるのではないかなと思います。だから、アーティストにならなければいけないというような脅迫観念のようなものはなく、これからもアイドルとして良い姿を見せたいと思っています。
ジュンケイ 僕が思うに、年々、家族のように6人の絆は深まっているし、関係が強固になっていると思います。今は目を見ただけで何を感じているか、何を考えているかがわかるから、6人のうちひとり欠けただけでも本当に寂しい気持ちになります。逆に6人揃うとパワーがすごく湧いてくるんです!

――ソロ活動を経験したことで、よりそのパワーを感じられるようになったというのはありますか?
ジュンケイ あります! ソロ活動も充実していましたが、やっぱり僕にはメンバーが必要不可欠な存在であると痛感しました。

――テギョンさんはいかがですか?
テギョン 変わったことを具体的にあげれば、曲作りやプロデューサーとして関わるようになったり、ステージの上でもダンスをするだけでなく、演出の面でも関心を持つようになったり……長い間活動し続けてきたことで、どんどん領域が広がってきたと思います。それだけじゃなく、個人的に変わったことをあげるとすれば、僕、目がとても良くなったんです。というのも、レーシック手術を受けたんですよ!そのおかげでステージの上でファンの方の表情がすごくよく見えるようになって、どんなことで喜んでくださっているのかがわかるので、僕ももっとテンションが上がるようになりました。

――よりファンの方と意思の疎通がとれるようになったと。チャンソンさんは?
チャンソン 5年前に比べると成長したなという実感があります。でも、変化というよりはアップグレードしたという言葉に近いと思うんです。それは、すべてに対してベストを尽くしているからで。周囲からも2PMは音楽を一生懸命頑張っている、アーティスティックな面も見せてきている、ライブのステージを考えられるアーティストになった、といった反応をいただくようになって。自分たちがそういった状態になれたのはとてもうれしいことですし、そのように僕たちのことを受け止めてもらえるのはとてもありがたいことだなと思います。そして、これからも変わらず成長、アップグレードを続けていきたいと思います。

――成長とともに各々の個性もどんどん強くなっていく中で、メンバー同士ぶつかったりするようなことはなかったですか?
チャンソン 個性が強くなったからといって、相手のことを理解できないというのとは違うと思うんです。お互いのカラーを尊重しながら色は深まり、表現の方法も広がってアップグレードしてきているので、アーティストとしての表現力やステージのプロデュース能力が向上できたと思うんです。

――そのようにみなさん1人ひとりを尊重できるということが、グループを長く続けていくには大切なことだと思いますし、何よりそう思えるメンバーが全員であるということがすごくですよね!
ウヨン 本当にラッキーだと思います!

――ニックンさんはいかがですか?
ニックン この5年で余裕が生まれました。前はいろんな状況をコントロールしようとして、そこからくるストレスというのが結構あったんですけど、今は自分がベストを尽くして上手くやればすべて物事は上手くいくだろうという、気持ちの上でのゆとりができました。
テギョン ニックンさんはもともと温厚な性格でしたが、今はより一層余裕ができて、ツッコミが入る時があるんです(笑)。
ニックン (やさしいほほ笑みでメンバーを見る)

――この笑顔に救われたり、癒されたりすることも多かったのでは?
ジュンケイ 特別な言葉はなくても、たくさん救われましたし、パワーをもらいました。

「Promise(I’ll be)」ミュージックビデオ

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