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NEWS二度目の“24時間テレビ” 危機を乗り越え完走した4人のたくましさ

番組終了後の4人を直撃インタビュー 「フルスイング」の涙の理由は?

“人生で一番忙しくて熱い夏にしよう!”という覚悟をしました

――まずは“24時間テレビ”を終えて、今の感想をひと言ずつお願い致します。
小山慶一郎よさこいのリーダーをやらせていただいたり、咲菜ちゃんという骨髄移植と闘う女の子を取材したりして、その子たちの人生に入った瞬間というものをすごく感じました。その瞬間でその子たちが変わっていく、変化していく瞬間も見ました。自分たちに、そんなパワーがあるんだと驚かされるときもありました。今日携わった子どもたちには、これからもNEWSと頑張ったことを励みに、壁があっても立ち向かって行ってほしいなと思います。
手越祐也7年前は言われたことをやることしかできなくて。7年経って、まだまだ半人前ですけれど、今回メインパーソナリティーをやらせていただくと決まったときに、自分的には例年より明るくて、笑顔が多い“24時間テレビ”にしたいという思いが強くありました。これはスタッフの方にも言い続けていたことで。その結果、グレースさんとのロケではパンストを被ったりして、振り切った自分がいたなと思いました。確かに真面目に伝えることもすごく大事だと思うんですけど、周りにいる人が障がいのある方に気軽に触れられるような環境があってもいいんじゃないか。真面目にやるよりも、グレースさんのような明るい方を通じてやったほうがいろいろな方に届きやすいのかなと僕自身も感じていたんです。もちろん、“24時間テレビ”がチャリティー活動ということは忘れていませんが、楽しく完走できたと思える“24時間テレビ”になったと思います。完全燃焼できました。
増田貴久今終えてみて、すごくあっという間で。「途中で眠くなったりしないの?」って友達から聞かれたりするんですけど、テンションMAXのまま駆け抜けられました。たくさんの人の愛、小さいものから大きいものまで、様々な色も形も違う愛があって。僕らが障害のある方たちのフィルターになり、僕らを通して少しでもより多くの人に伝えられたらいいなと思ってやっていました。今回、一緒によさこいを踊らせてもらった子たちは、自分が変わることで自分の周りを変えたい、自分の後輩たちにも変わってほしいと言っていて。僕らの何十倍も練習して、毎日のように放課後も練習して。あの子たちの人生に少しでも関われたので、いつでも背中を押せる存在でいたいなと思います。すごく楽しかったです!
加藤シゲアキ2回目の“24時間テレビ”という名目にはなっていますけど、4人としては初めてですし、すごくフレッシュな気持ちで臨むことができました。結果としてすべてが新鮮でしたし、みんなも気持ちとしては初めてだったような感覚だったと思います。ただ以前より6〜7年経ってますから、大人になったのか、ひとつひとつに対しての考え方が自分でも変わったなと思いました。前よりももっと、問題や人間というものに対して向き合おうという部分がすごく多かったですし。そういう意味でいうと、大きく、大人にさせてもらった番組です。個人的にはドラマもあったので、“24時間テレビ”とドラマの話を聞いたときは“人生で一番忙しくて熱い夏にしよう!”という覚悟をしました。実際、休みもほとんどなかったんですけど、“24時間テレビ”のことを考えて備えてやって来たので、本当に完全燃焼という感じです。悔いを残すことはないです。たい平さんも無事に間に合いましたし、富士登山であったりとか、遠泳であったりとか。いろんなパフォーマンスも特に問題が起きることなく、すごく美しい“24時間テレビ”になったんじゃないかと思います。またいつか関わらせてもらいたいと思う、素敵な番組だと改めて気づかされました。

本音をさらけ出しているからこそ、そこに信頼関係や愛が生まれる

――番組が始まる前に、みなさんは「愛とはどういうものかを見つけたい」とおっしゃっていましたが、番組を終えた今、どのような思いを持っているでしょうか?
小山慶一郎愛は、誰にでも身近にあるものと思いました。気づいていないだけで、実は今の環境を自分で受け入れてみると、すごく近くに愛をくれる人たちがいることを、この“24時間テレビ”の準備期間から、いろいろな方と携わる中で見つけました。僕がもっと気づけば、もっともっと愛があるんじゃないかって思っています。
手越祐也愛とは、本気でぶつかることですかね。作品にしても、手を抜いた作品に愛はないですし、本気で作り込んだからこそ愛があるし、それは人と人ともそうだと思うんですよね。今回のよさこいは、それぞれ障がいのある方と本気でぶつかって、本音をさらけ出しているからこそ、そこに信頼関係や愛が生まれるし、それは国境も超えると思うんです。海外の人でも思いっきりぶつかれば、言葉が通じなくても、そこに愛は生まれると思います。ときには遠慮というものも必要だと思うんですけど、僕自身も本気でぶつかってしまう人間なので、そうすることで綺麗できらびやかな真実の愛があるんじゃないかなと思いました。
増田貴久僕も“これだ!”っていう答えを出せたというよりは、いろいろな形の愛があって、いろいろな色の愛があって、それは人それぞれ全部違うんじゃないかって感じました。自分がその愛に気づき、周りに対しての愛を少しでも多く作っていけるようになれたらいいなって感じます。これからも自分の周りに少しでも愛が多くなるように生きていきたいなと思います。
加藤シゲアキ僕は、愛は絆なんじゃないかなと思っています。人と人との結びつきの中で生まれてくるものだと思いますし、僕らが愛って言うとちょっと気持ち悪いかもしれないですけど、こういう絆があったからこそ4人は今までやってこれた部分はあると思います。無数の絆を“24時間テレビ”を通して感じたので、もしかしたら絆が愛なのかもしれないですけど、とにかくいろいろな愛に触れさせてもらったなという印象です。

ドタバタをクリアしたときに絆が固くなることを身をもってわかってる

――今回、本番前に事件があり、ドタバタを乗り越えて完走した心境はいかがですか?
小山慶一郎僕らが完走したということもありますが、それよりもスタッフのみなさんが完走されたと思います。僕たちは、全力でやらせていただくことが使命だと思いました。
手越祐也友人や共演者の方に「大丈夫なの?」って聞かれたんですけど、僕らに影響がないようにスタッフの方々が全力で守ってくださいました。あと、僕らNEWSはドタバタに慣れているので(笑)。ドタバタした先に、それをクリアしたときに絆が固くなることを身をもってわかっています。もちろん願っていたことではないですけど、それによって一致団結して、さらに絆が固くなったことは日本テレビにいてすごく感じたので。終わり良ければすべて良しではないんですけれど、スタッフの方々は僕らに影響が出ないように、……まぁ小山さんはドラマの代役がありましたけど、スタッフさんが守ってくださったので感謝しています。
増田貴久僕らは自分で何ができるのか、自分が任されたことや期待してもらっていたことに必死だったので、僕はそれで精一杯でした。
加藤シゲアキ僕はドラマの件があったので、いろいろなところで聞かれる機会は多かったです。確かに、撮り直ししたりといろいろありました。僕は演じるだけで済みましたけど、スタッフはキャスティングし直したり、ロケ地を選び直したりとか大変な苦労をされたと思います。小山も急な時間で約束してくれて、本人はひょうひょうとしていますけど、きっとすごいプレッシャーの中でやってくれたと思っています。そういう苦労も、みなさんはプロなので顔には出しませんけど、そこを乗り越えようと強く思って“24時間テレビ”に臨んでくれたはず。だから始まったときに緊張感はあったと思います。美しい“24時間テレビ”になったと思うのはそこを乗り越えたことが、すごく影響しているところもあるんじゃないかと思います。

武道館に4人で立っていることは、当たり前なことじゃない

――クライマックスで歌った「フルスイング」。どのような気持ちで歌われたのでしょうか?
加藤シゲアキ(増田が)泣いたから、こうギュッと(肩を組んだよね)。だから増田さんがその心境に答えないと。
増田貴久2回目の“24時間テレビ”ですけど、気持ち的には4人でやらせてもらう初めての“24時間テレビ”なので、フレッシュな気持ちでやらせてもらいました。僕らがこんなことを言うのはちょっと違うかなと思うんですけど、NEWSもいろいろとあって、7年越しに4人で今ここに立たせてもらえることにすごく嬉しく思って。僕らにも愛があり、今立たせてもらえるのは、諦めずにやってきたからということをすごく感じて……。でも、あの(泣いた)写真はぜひ使わないでもらえると助かります(笑)。
加藤シゲアキ手遅れです(笑)。
小山慶一郎武道館に4人で立っていることは、当たり前なことじゃないと僕は思っていて。ひとつひとつ自分たちのものにしていく中で、「フルスイング」を歌ったときに4人で話し合ってきて、今の4人の形にできたときのことを思い出しました。いろいろな方に観てもらえる“24時間テレビ”なので、多くの方に(4人のNEWSを)発信できたのかなと思います。最後はメンバーと勝手に抱きしめ合ったというか(笑)。4人で抱きしめ合いたいという感覚が自然と出ました。
手越祐也オンエアの初日の夜とかには他の曲も2曲ほど歌わせてもらったのですけど、オンエアにのった「希望〜Yell〜」と「weeeek」はNEWSの人数が多かったときの曲で。「フルスイング」のみ4人で歌った曲だったんです。だから思い入れも強いですし、秩父宮ラグビー場での復活ライブも(2012年)、僕らにとっても絶対忘れることのできないライブ。あの景色もあって、「フルスイング」に込めた思いっていうのはすごくあったんです。ただ、いい楽曲というわけではなくて。最後にたい平さんがゴールしたこともありましたが、僕らとしても完走ということで、最後に魂を出した曲として、自然と4人の絆がああいう形になったんじゃないかなと思います。
加藤シゲアキ「フルスイング」がNEWSにとって特別な曲だってことは知ってくださっていると思うんですけど、最初に披露したのが秩父宮で。その後、東京ドームでも歌わせてもらうことになって、いろいろな場所で歌うことがだんだん増えてきて。今年も『THE MUSIC DAY』(日本テレビ系)では幕張メッセで歌わせてもらったり。でも一番、「フルスイング」を歌いたかった場所は武道館じゃなかったのかと頭をよぎりました。しかも“24時間テレビ”で、武道館で「フルスイング」を歌う日が来るなんて、秩父宮の日は思わなかったから。僕はそこで、こみ上げるものがこの景色なんだというところはありました。まっすーの感動も僕にも伝わりましたし、俺たちNEWSなんだという自覚を改めて認識できて、素直に嬉しかったですね。

(文/今 泉)

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