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なぜ人気? エンタメ界に進出する“お坊さん”
『一休さん』など昔から馴染み深いお坊さんコンテンツ
「お坊さんネタで忘れてならないのは織田無道さんでしょう。バブル末期から『とんねるずの生でダラダラいかせて!!』(日本テレビ系)などのバラエティに登場して、お坊さんなのにスーパーカーを乗り回したり、キャバクラ通いを公言したり、強面なルックスから繰り出す霊能者ぶりなどがウケてブレイクしました。彼の人気が落ち着くと、今度は、東大卒の現役僧侶・小池龍之介氏の『もう、怒らない』(幻冬舎)がベストセラーになり、2012年には(市川)海老蔵さんか!と見まごうほどのイケメン僧侶を集めた『美坊主図鑑』がヒットしたわけです」(エンタメ誌編集者)
坊主バーまで登場! パワースポットブームでより身近な存在に
「数年前から中高年には“御朱印(神社仏閣などで参拝者向けに押印される印章)ブーム”が起こっていますが、同時にパワースポットブームの流れで、若い層たちも神社やお寺巡りをするのは当たり前の光景になってきました。特に若い女性層には、特殊なお坊さんの世界にミステリアスな雰囲気を感じたり、背徳的な禁断の関係を妄想して楽しんでいる向きもありますから(笑)、恋愛をテーマにした作品なども人気を集めているのでしょう。現職僧侶が働く“坊主バー”も繁盛していますし、まるでアイドルを見にいくような感覚でお寺に行き、お坊さんの話を聞くようです。ここにきて、エンタテインメントのひとつのジャンルとして確立されたということじゃないでしょうか」(前出・編集者)
最近では『ぶっちゃけ寺』のようなバラエティ番組や、情報番組などで見かける機会が増えているほか、Twitterなどで積極的に情報発信をしているお坊さんもいる。2016年、芸能界では不倫が話題になっているが、不倫とは人の道から外れること。“人の道”って何? というときに、それに答えてくれるアドバイザーとして一番身近で親しみやすく、最適な相手がお坊さんであり、今後、さらにその親しみやすさは増していくのかもしれない。