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ORICON NEWS
『家売るオンナ』北川景子の“キャラ映え” 結婚後初ドラマで好感度上昇
かつての大映ドラマ彷彿とさせるケレン味溢れる演出も好印象
北川の役どころで特徴的なのが、先述の“謎の棒読みセリフ”。当初は視聴者も“ナマっているのか?”というほどの違和感があったが、徐々に慣れてくると“これは何か理由があるのでは?”と逆に深読みしたくなる。また、朝の出社時、ドアが閉まりかかった瞬間に出てくる北川の手と「おはようございます」(もちろん棒読み)と言うシーン、さらには勝負どころで出す北川の「GO!」というセリフは、名フレーズになりそうな予感。視聴者は、いつのまにかその強烈なインパクトに惹きつけられているのだ。
「とくに第4話、上司の仲村さんにタクシー車内でいきなりキスされたときの、北川さんの目がカッと開くシーンはなかなかでした。この“目のカッ開き”は時々見せていて、いつもクールで能面なような無表情に、微妙な変化をつけていますね。あとドラマで多用される独特の効果音。全盛期のフジテレビさんのドラマのようなノリもあるし、北川さんが振り向くときの“バサっ”という効果音などは、かつての大映ドラマさん(『不良少女と呼ばれて』などTBS系のドラマを多く制作した)を思い出します。言ってみれば“古い”手法ですが、今見るとまた新鮮で、同時に北川さんや脇役の役者さんたちの演技にスピード感を与えています」(ドラマ制作会社スタッフ)
“王道”正統派女優ポジションから“市井”に降りてきた北川景子
「今回の三軒家万智役は、表情もなく、セリフも棒読み、感情のないマシーンのような能面女で、同時に真剣な姿がコミカルにも映るという、かなり個性的なキャラクターを演じています。しかも、彼女の冷徹な言動は、仕事のことしか考えていないようで、その裏でそれが結果的に人の幸せにもつながることも理解していながら、そこは出しすぎず、にじませています。これはしっかりとした演技力がないとこなせません。今回のドラマで、北川さんに対する視聴者の見方も変わるでしょうし、北川さん自身、演技の引き出しが増えるでしょう。今年1月にDAIGOさんと結婚した北川さんは、その記者会見や式で好感度も上がりました。結婚後初となったこのドラマには、そんな北川さんへの視聴者の温かい目線もあったのかもしれませんが、そこで女優としての存在感をしっかりと示したのではないでしょうか」(前出・スタッフ)