(更新:)
ORICON NEWS
石井杏奈、E‐girls色を消して女優業に臨む覚悟
キラキラとは正反対、イジメられっ子や田舎の女の子を熱演
「それもそのはずです。石井さんは昨年、映画『ソロモンの偽証』前篇・後篇の2部作で演じていた、顔中ニキビだらけの陰気なイジメられっ子の少女役や、主演を務めた『ガールズ・ステップ』の演技力が評価されて、今年の2月に第58回ブルーリボン賞新人賞を受賞したほどですから。ドラマの『仰げば〜』でももちろん黒髪のまじめな部長そのものです。ドコモのdビデオのCMでは、都会から転校してきた小松菜奈に翻弄される、ちょっと言葉がなまった田舎の女の子を演じて、都会のキラキラ少女・小松菜奈との対比をうまく表現していました」(ドラマ制作会社スタッフ)
アーティスト活動時のイメージをいかに払拭するかが“本格女優”への道
ただ、アーティスト活動時のイメージを払拭することで、見事に“演技派女優”としてのポジションを築いた女性もいる。『Woman』(日本テレビ系)や『トットてれび』(NHK総合)でもすっかり有名な満島ひかりである。
「満島さんはかつて、アイドルグループ・Folder5の“HIKARI”として活躍していたんです。解散後に本名で活動したわけですが、園子温監督の問題作『愛のむきだし』での演技が監督や評論家から大絶賛されると、以後、数多くの映画やドラマの賞を受賞し、世間的には本格派女優として認知されます。今や“Folder5のHIKARI”ではなく、“実はFolder5だった満島ひかり”までになりました。石井さんの場合はE‐girlsのイメージである大人っぽくてキレイに輝くアーティストとは正反対の、制服を着た素朴な女子学生といった役が多いので、石井さん=E-girlsというイメージはそれほど強くないかもしれませんね」(前出・スタッフ)
E‐girlsのメンバーでありながら、むしろそのイメージをかき消すかのようにイジメられっ子や田舎娘、素朴な少女を演じてきた石井。その役どころからは、“E‐girlsの石井杏奈”ではなく“石井杏奈(E‐girls)”として女優活動していく覚悟が伺える。
これまで、着々と評価を得てきた石井杏奈。ある意味、女優としては理想的なスタートを切ったとも言えるかもしれない。今後も石井杏奈は数々の作品でその演技力を磨き、“本格派女優”としての王道をまっすぐに進んでいくことで、E‐girlsらしい“華やかな女性”を演じる日も近いのではないだろうか?