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【嵐ライブレポート】9年ぶりアリーナツアー、5人の気持ちがこもった「ただいま」
松本のDJでは新システムを採用、ソロメドレーは名曲尽くし!
ここからはソロメドレー。相葉雅紀の「懐かしのソロメドレー、いこうじゃないか!」という宣言から、まずは伝説の“ディスコスター様”が降臨した「Disco star」(2014年)。4人は全力でサポートしつつ、あの特徴的な“ディスコスター走り”も全員で見せてくれた。同じく他4人がサポートに入った大野智の「Rain」(2005年)はイントロだけで大歓声。二宮の「秘密」(2006年)は着ぐるみの4人と、踊り倒す松本の「Shake it!」(2011年)、真っ赤な世界で踊る櫻井の「T.A.B.O.O」(2010年)と続く。曲が始まるたびに大歓声が沸き起こるソロメドレーは、今回のツアーの大きな見所だろう。
そうして、大きく雰囲気を変えたのは、真っ暗な会場に流れてきた「三日月」の心地良いイントロ。本ステージ上の扉を開けて、真っ白い衣装に身を包んだメンバーが1人ずつ現れる。各メンバーカラーに光るのは、全て手作業で制作されたという光ファイバーを取り付けた史上初の衣装だ。続く「マスカレード」とともに、光ファイバーが様々なパターンで光る幻想的なステージングを見せた。
ドーム公演で見せた相葉の大技がも変化、会場中から声援が
和楽器の演奏が終わると、大野の“MASK”だ。アリーナサイズ仕様にアレンジしたこのコーナーでは、和傘を手に登場した大野が、ジャニーズの伝統芸の継承者として圧巻のマスクマジックを展開。ステージ上に4人が加わる“マジック”で全員が揃い、「miyabi-night」へ。さらに和太鼓演奏、「心の空」は炎の特効でド迫力のパフォーマンスを見せる。
いよいよ本編ラスト。メンバーによる最後のご挨拶が終わり、始まったのは「僕らがつないでいく」。前ツアーから繋いできた“Japonism”というテーマで最も伝えたかったもの……“先人たちが築いてきた道”を次世代へと“繋いでいく”。そんな強い意志を5人は美しいユニゾンで響かせる。銀吹雪が舞い散る中、切々と歌い上げる5人がゆっくりとステージからフェードアウトするラストには、盛大な拍手が沸き起こった。
アンコールではいち早く五輪の新曲も披露、嵐らしいおふざけも
5人から、改めて“ありがとう”の言葉が贈られ、「今日最後の曲です」と届けられたのは、「感謝カンゲキ雨嵐」。曲の始まり“I’m smile again”のフレーズで、これまた恒例の大野のエア吹き矢で4人が倒れ込む光景が繰り広げられる……はずが、誰も倒れず大野が膝をついてガックリ、なんていう場面も。本ステージへ戻った後は、改めて松本が「長い長いアリーナツアーでした。今日集まってくれたみんな、いつも応援してくれるみんな、本当にありがとう!」と挨拶。最後は会場全体で「あらしーーーー!」と叫び、5人は繋いだ手を高々とあげて深々とお辞儀。口々に「どうもありがとう!」「バイバーイ!」と叫んでステージを後にした彼らを、大きな拍手が送り出した。
自分たちのライブの原点であり、細かい振付や演出も伝わるアリーナでパフォーマンスしたい……そう想い続けてきたメンバーの念願叶った今回のアリーナツアー。前ドームツアーから繋いできた原点回帰というテーマの集大成、今の嵐だからこそできたエンタテインメントとしての“Japonism Show”が完結した。