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オリコン1位の西野カナ、アルバムと女性心理を語る 「トリセツ」は“おばあちゃんの教え”から生まれた?

アルバム『Just LOVE』がオリコンランキング1位を獲得した西野カナ。これまでで「いちばん等身大」だという作品について、じっくり語ってもらった。いまや恋愛ソングのカリスマ的存在となった彼女。人気曲「トリセツ」が生まれた経緯や、西野カナ流リサーチ術とは? 恋愛ソングを歌い続ける理由についても聞いた。

趣味の延長みたいな感じで作った曲がシングルになった

――約2年ぶりのオリジナルアルバム『Just LOVE』が7月13日にリリースされました。
西野カナちょうど、普段聴く音楽の趣味も変わっていた時期で、そういう私の“今”がすごく反映されたアルバムになっています。いつもストックがない状態で曲を作るので、年齢ごとに思うことも変わってきていて。でも、6枚目にして、いちばん等身大なアルバムが出来たと思います。サウンドに関しても生音がすごく多くなっていて、その分音数は少なめ。最後にミックスする段階で加工もほとんどしていなくて、仕上がったものを聴いたときは、我ながら、「うわっ!聴きやすい!」って思いました(笑)。

――生音で音数が少なめの曲を好むようになったのは、2年前にリリースしたカントリー調の「Darling」が一つの転機? 西野さんは10代から20代前半までは、“好きな人に会いたい”っていう切なさを切り取ることが多かった印象だけれど、歌詞的にも、「Darling」でカップルの関係性がぐっと深くなりましたよね。
西野カナそうですね。「Darling」という曲自体、最初はカップリング予定だったんです。当時はカントリーをよく聴いていたので、趣味の延長みたいな感じで作った曲がシングルになって、いろんな人から「いいじゃん!」って言ってもらえた。以来、自分の中でのジャンルとして、これからもっとこういうのを書いていきたいなと思い始めました。

おばあちゃんが「夫婦が上手くいくコツは、ものの言い方次第だよ」って

――「好き」「もしも運命の人がいるのなら」に続いて、昨年9月には「トリセツ」をリリース。この曲は、社会現象になりました。
西野カナ「トリセツ」を作るときは、ただ“好きです”とか、“あなたのそばにいたい”という気持ちを伝えるんじゃなくて、もっと女の子のリアルを表現したいなって思ったんです。女の子の独り言の中に、ちょっとしたコミカルさや可愛さ、愛情表現としての嫌味っぽい部分とか……。カップルの会話の中で、“言いたいことを可愛く言う”みたいな歌詞を書けたら面白いな、と思ったんです。コンセプトが決まったら、男女問わず周りの人に「自分の取扱説明書を書いてください」ってアンケートをとって……。

――歌詞を書くときのために、普段、感じていることをメモしたりはするんですか?
西野カナ普通に生活をしながら、道を歩いていて歌詞が浮かぶ、みたいな方もいるかもしれないですけど、そういう脳みそは私にはないんです(笑)。歌詞は、“さあ書きますよ!”ってなって、はじめて考える。この次はどんな曲をリリースしようか、こんな曲をやってみたいね、ってことを決めたら、曲を選んで、その曲のイメージを思い浮かべながら歌詞を書いていきます。「トリセツ」に関しては、たくさん言葉を乗せたかったので、先に譜割りの細かい曲を作ってもらって。

――家にこもって書くんですか?
西野カナそうです、パソコンで。部屋のいろんなところ……ソファに座ってみたり、ベッドや床に寝転んでみたりしながら書きます。ただ、作詞に取り掛かる前に、コンセプトや内容を決めてからアンケートをとることもあって、「トリセツ」に関しては、いろんな人に「あなたの取扱説明書を書いてください」とお願いしました。「落ち込んだときはどういう対応をして欲しいですか?」とか、細かい質問をしていって。面白かったのが、男性と女性で回答が結構似ていたこと。機嫌が悪いときにそっとしておいて欲しい人もいれば、話を聞いて欲しい人もいる。でも結局は、みんな放ったらかしにされるのは嫌なんです(笑)。「どうすれば機嫌が良くなりますか?」っていう質問も、男性も女性も変わらず、とにかく気にかけてもらえることが一番。“恋人同士のトリセツって、男も女も変わらないんだ!”というのが発見でした。

――歌詞の内容が変化するとともに、思い描く理想の女性像も変化していますか?
西野カナ理想とする女性像は常にあって、年齢を重ねるごとにその女性がどんどん強くなっているんです(笑)。恋をしていなくても、十分毎日が楽しいし、一人でも全然平気で生きていけそうな。女の人ってそういうものなのかもしれないなって思うけど、でもだからこそ、そこに弱さとか、可愛さを持っている人に憧れますね。「トリセツ」でも、<急に不機嫌になることがあります。 理由を聞いても答えないくせに放っとくと怒ります。>って歌詞がありますけど、そのあとの<いつもごめんね。>が言えるか言えないかで二人の関係は全然違ってくる。昔、私のおばあちゃんがよく言ってたんです。「夫婦が上手くいくコツは、ものの言い方次第だよ」って。自己主張するのは仕方がないけど、その後にひと言、「ごめんね」とか「ありがとう」とか添えるだけで全然違う。だから「トリセツ」には、おばあちゃんの教えも含まれているんです(笑)。

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