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アイドル顔負けの“神対応”!? イマドキの演歌女子事情

 山内惠介、三山ひろしといった30代の歌手の『NHK紅白歌合戦』出場や“演歌男子”の台頭など、若手の演歌・歌謡曲歌手の活躍が目立っている。こうした中、SNSを積極的に活用して“自撮り”を披露したり、ファンとのコミュニケーションもより親密になったりと、若者ならではの感性で自らをアピールする若手も増えてきた。“演歌・歌謡曲”というとファンの年齢層が高いイメージがあるが、今どきの演歌・歌謡曲の歌手はポップス歌手同様に様々な最先端ツールを駆使しているのだ。そこで、今回、ORICON STYLEでは、今後ブレイクが期待される若手の演歌・歌謡曲歌手にフォーカス、その実態に迫った。

握手会の“元祖”は演歌歌手? 神対応も話題集める

 演歌・歌謡曲の歌手といえば、大御所が彩鮮やかな着物を身にまとい、コブシを効かせて中高年のファンを魅了する――そういったイメージを持つ人が多いかもしれない。しかし、氷川きよしがブレイクした2000年代以降、10代〜30代前後の若い歌手の活躍も目立つようになってきており、ファンのすそ野も少しずつ若い世代へと広がってきた。そして、ここ1年ほど、いわゆる“演歌男子”と呼ばれる若い男性歌手の人気や、今風のファッションに身を包んだ可愛らしい女性歌手が続々と人気を伸ばしてきたこともあって、若手の演歌・歌謡曲のシーン自体が活発化してきている。
  • 東京・浅草の老舗レコード店「ヨーロー堂」の名物店主・松永好司氏

    東京・浅草の老舗レコード店「ヨーロー堂」の名物店主・松永好司氏

 長年、若い演歌・歌謡曲の歌手を応援してきた東京・浅草の老舗レコード店「ヨーロー堂」の名物店主・松永好司氏も「(イベントでは)以前よりも若いファンが増えている印象があります」と、その変化を感じている。同店は2Fにイベントスペース「浅草演歌定席」を有しており、演歌・歌謡曲を中心に毎日のようにイベントを行っている。その中で、「特に“演歌男子”と呼ばれる若い男性歌手は顕著なのですが、20代・30代のお客様が増えているんです。お店の売上も増えていますし、若手の歌手がイベントをやるとなったら、100人、150人は平気で集まりますね」(松永氏)。

 新曲を発売した演歌・歌謡曲の歌手がレコード店でイベントをするという販促キャンペーン自体は昔からあるものだ。現在主流となっている“会える”アイドルグループが販促イベントとして握手会を実施する遥か昔から、店頭で新曲を歌い、ファンと交流してきた。昨年の『紅白』初出場を果たした山内惠介は年間100回を超えるキャンペーン、さらに視線を合わせながら丁寧に握手する“神対応”で注目を集めたが、こうしたキャンペーンでの歌手とファンとの距離は年々近くなっていると、松永氏は話す。

「自撮りアプリ」で可愛く撮影 若者らしい感覚でアプローチ

  • 女性演歌歌手・杜このみの公式Twitterより

    女性演歌歌手・杜このみの公式Twitterより

 では、なぜ距離感が縮まってきているのだろうか? その理由のひとつとして挙げられるのが、昨今、TwitterやFacebook、さらに動画サイトなど、演歌・歌謡曲ジャンルでも若手が最先端のツールを使って幅広い層へのアプローチを始めたことだ。これまで、演歌・歌謡曲ジャンルでは、ネットでのプロモーションがどれくらい訴求するか見えない部分も多く、他の音楽ジャンルと比べるとネットへの本格進出になかなか積極的になれていない面もあった。しかし、特に若手のファンに関しては、ネットに出した情報が瞬く間に拡散されるなど、他のジャンルと同様にファンがネットツールを駆使するようになってきていて、時には思わぬところでバズを起こすこともある。しかも、SNSやブログなら、コストをかけずに導入できるため、やらない手はないのだ。

 演歌・歌謡曲の歌手のTwitterやブログといっても、何も固いモノではない。気軽に日々の出来事を写真とともに綴り、時には今流行りの“自撮りアプリ”を使って撮影した可愛い写真を投稿する。今どきの若者らしい使い方をしているのだ。こうしたツールを使うことで、ファンもより親近感を抱くことができ、歌手とファン、相互でのコミュニケーションも図れる。「今の若い歌手の方は、本当に見せ方が上手だなと思います。今までは握手といっても、丁寧ではありますがどこか“一方通行”な部分もありました。でも、最近の若手の握手を見ていると、楽しそうに会話がはずんでいるんですよ。もちろん、本人の歌唱力があることが大前提ではありますが、歌・ルックス・親近感…様々な要素を兼ね備えた子が人気が高い傾向があると思います」(松永氏)

 では、実際に若い歌手はどんなアプローチでファンを獲得しているのか? ここからは、今後ブレイクが期待される“演歌女子”たちにフォーカスし、その魅力をひも解いていく。

得意の“絵”でライブのチラシやCDのジャケットも手掛ける

出光仁美(日本コロムビア)

 氷川きよしらを送り出した作曲家・水森英夫氏の門下生として修業した出光仁美は、当時のコロムビアミュージックエンタテインメント(現日本コロムビア)の創業100周年記念アーティストとして、2010年4月に「おんな七厘・神楽坂」でデビュー。耳に優しく響く澄んだ高音の歌声の魅力、着物が似合う和風の整った顔立ちと、コンサートなどで見せる天然キャラクターのギャップで人気を獲得。同社の演歌アイドルユニット「コロムビア・ガールズ・コレクション」にも参加し話題を集めた。美大出身で絵を得意としており、彼女らしい温もり溢れるタッチの独創的な世界観の絵が魅力。デビュー時から更新しているブログでイラストを公開しているほか、ライブのチラシやCDのジャケットのイラストなども手掛けている。2015年11月発売のシングル「涙のお酒」では、一人でお酒を飲みながら涙にくれる恋を失くした女性の心情を切なく歌い上げた。
  • 出光仁美の公式ブログより

    出光仁美の公式ブログより

  • 出光仁美の公式ブログより

    出光仁美の公式ブログより

「涙のお酒」
2015年11月18日発売

出光仁美 公式HP(外部サイト)
公式ブログ「鶴は千年、仁美は万年」(外部サイト)

ブログでは杜このみとの“デート”も 卓越した表現力が魅力

水城なつみ(キングレコード)

 2013年5月に「泣いてひとり旅/夕焼け桟橋」でデビューした水城なつみは、“四世代の同居”という環境で育ち、幼いころから演歌、民謡に興味を持つようになったという。小学5年生の頃から地元の歌謡アカデミーで指導を受け始め、2005年、小学6年生の時に「歌謡文化アカデミー(KBA)」主催の「キングレコード歌謡選手権」に初出場。2012年には全国決勝大会で高校生初のグランドチャンピオンに輝く。こぶしが回る芯の通った歌声、卓越した表現力が魅力で、演歌・歌謡曲のファンを虜にしている。普段は着物姿で切なく歌い上げているが、日々の出来事を綴るブログでは20代らしい一面も見えており、先日はデビュー日が同じ女性演歌歌手・杜このみとの“遊園地デート”の写真をアップし、好評を得た。そんな平成生まれの女の子だが、2016年5月発売の1stアルバム『ウタツグミ』ではシングルや新曲のほか、昭和の名曲のカバーにも挑戦し、“昭和の歌心”に迫っている。
  • 水城なつみの公式ブログより

    水城なつみの公式ブログより

  • 水城なつみの公式ブログより

    水城なつみの公式ブログより

「筑波の風」
2016年1月27日発売
『ウタツグミ』
2016年5月25日発売

水城なつみ 公式HP(外部サイト)
公式ブログ「なつみかん日記」(外部サイト)

写真アプリで撮影した“自撮り”も好評 民謡で培った確かな歌唱力

杜このみ(テイチクエンタテインメント)

 2013年5月に「三味線わたり鳥」でデビューした平成生まれの杜このみは、江差追分を中心に北海道民謡を学び、小学6年生で「江差追分全国大会少年の部」で当時、史上最年少優勝を果たすなど、子どもの頃から数々の民謡の大会で優勝を重ねてきた。民謡で培ってきた歌唱力は確かなもので、可愛らしいルックスからは想像もつかないほど力強く伸びやかな歌声を響かせる。Twitter、ブログに力を入れており、若者に流行している写真アプリなどを使って撮影した“自撮り”写真なども投稿。先日はデビュー日が同じ女性演歌歌手・水城なつみと遊園地へでかけた際に撮影した2ショットの自撮り写真を投稿し、ファンから「可愛い!」と絶賛されていた。デビュー4年目に突入し、着々と人気を伸ばしており、恋に葛藤する自分の心情を群れからはぐれた“鴎”に重ね合わせてドラマティックに歌い上げた最新シングル「鴎の海峡」では、自身最高となる総合25位を記録した。
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「鴎の海峡」
2016年4月20日発売

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Facebookも積極的に活用 “山形のひだまり娘”

工藤あやの(徳間ジャパンコミュニケーションズ)

 2010年に「弦 哲也 北区(きた)の演歌座2010」で行われた新人歌手発掘オーディションで大賞を受賞し、作曲家・弦 哲也氏の門下生となる。2014年1月に恋人を追って都会から山形へ来た少女の一途な恋心を描いた「さくらんぼ 恋しんぼ」でデビューした。陽だまりのように優しく力強い歌声はもちろん、22歳らしい清楚でおしゃれなファッションに身を包み、王道の演歌・歌謡曲のアイドルといった雰囲気も感じさせ、“山形のひだまり娘”というキャッチフレーズを持つ。彼女も若い女の子らしく、TwitterやFacebookを活用して日々の様々な出来事を発信しており、自撮り写真や、気になったできごとを動画などにおさめて投稿。かたや近所の飲み屋で“ハイボール”を呑む様子なども投稿し、親しみやすいキャラクターに注目が集まる。故郷への思いを歌った2016年3月発売の「故郷さん、あいたいよ」は、誰の心の中にもある日本の原風景が浮かぶ心温まる曲となっている。
  • 工藤あやのの公式Twitterより

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「故郷さん、あいたいよ」
2016年3月9日発売

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Twitterで日常の出来事をリアルタイムに更新 歌は“ど演歌”のギャップ

津吹みゆ(日本クラウン)

 2015年2月、18歳の時にシングル「会津・山の神」でデビューした新星。『NHKのど自慢』出演をきっかけにスカウトされ、高校在学中から作曲家・四方章人史のレッスンを受けて、「どんと響く、直球ボイス!」のキャッチフレーズでデビューした。そのキャッチフレーズ通り、こぶしを効かせた力強い“ど演歌”を歌っていながら、リボンやフリルがついた可愛らしいワンピースを着用し、メイクも今風で、フレッシュな魅力を振りまいている。Twitterを頻繁に利用しており、キャンペーンの情報から先輩歌手との2ショット、日常の様々な出来事などをリアルタイムで更新。そのマメな更新ぶりは、ファンからも好評を得ている。2016年に発売された最新シングル「望郷恋歌」は、デビューから1年、20歳を迎えた彼女が故郷への思いを歌う等身大の望郷演歌。彼女の故郷・福島をテーマにしたスケール感のある作品となっている。
  • 津吹みゆの公式Twitterより

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  • 津吹みゆの公式ブログより

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「望郷恋歌」
2016年2月3日発売

津吹みゆ 公式HP(外部サイト)
津吹みゆ 公式Twitter(外部サイト)
公式ブログ「つぶきのつぶやき」(外部サイト)

“巫女”経験からくるほんわかした雰囲気 ブログも開始

羽山みずき(日本クラウン)

 2015年に「2015年日本クラウン新人オーディション」で最高賞となるグランプリを獲得し、“開運演歌女子”をキャッチフレーズに2016年4月に「紅花慕情」でデビューしたばかりの平成生まれのフレッシュな新人。小学6年生から山形県歌謡振興会に所属。中学3年生の頃に演歌に興味を持つようになり、作曲家・聖川湧氏の門下生として修行に励んでいた。2015年一杯まで山形県の「出羽三山」の巫女を務めており、デビュー作のジャケット写真は巫女風の衣装を着用し、MVは雪深い山奥の神社の巫女の生活を描いたものとなっている。心の奥まで染み渡る伸びやかな歌声、明治時代の女性を思わせる日本人の心を持ったキャラクター、巫女らしいおっとりとした話し方で注目を集めている。2016年4月よりブログをスタートしており、日々の出来事や、衣装の巫女姿とは違った雰囲気の普段着の写真などもアップ。ファンから様々なコメントがついている。
  • 羽山みずきの公式ブログより

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    羽山みずきの公式ブログより

「紅花慕情」
2016年4月6日発売

羽山みずき 公式HP(外部サイト)
ブログ「開運演歌女子日記」(外部サイト)

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