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アンタッチャブル復活へ機運を高めた柴田英嗣、芸人としての完全復帰へ

歌手・ファンキー加藤のW不倫騒動で、なぜか一躍男を上げたのが、お笑いコンビ・アンタッチャブルの柴田英嗣だ。元妻が加藤と“W不倫”していたということで、普通の男ならブチ切れるか、あるいはショックで頭が真っ白で固まるか……という状況ながら、会見で「相手(加藤)を責めたところで、(加藤にも)奥さんも子どももいるし」と加藤を気遣いながら、「加藤ちゃん」を連呼(加藤と柴田はW不倫前から友人関係)。これが、いわゆる“神対応”として、ネットなどで称賛されているのだ。これをきっかけに、芸能活動休止→再開を繰り返し、相方・山崎弘也との断絶も続く柴田にとって、悲願であったアンタッチャブルの復活への機運が高まっている。

芸人仲間は柴田の“神対応”に冷ややかな視線

 今年は、初頭から続いたベッキー、乙武洋匡氏といった有名人の不倫騒動から、ショーンK、舛添要一元都知事と続く疑惑事件があったが、その事後処理、つまり“謝罪会見”でしくじった結果、問題がこじれたケースが多かった。そんななか、今回は被害者側である柴田が、元妻と不倫をした男を快く(?)許すという意外性のある対応をしたことで、ある意味で柴田は“株”を上げ、全面的に自分の非を認めて謝罪した加藤も多少イメージダウンを抑えられたという、会見がいい方向に転がった珍しいケースとなっていた。

「ただ、柴田さんの“神対応”は、芸人仲間からはこれといって評価はされていないんです。実際、かつての休業(2010年から1年間)は、柴田さんの浮気が原因であることは周知の事実です。今回、爆笑問題の太田(光)さんが、『爆笑問題カーボーイ』(TBSラジオ)で『ファンキー加藤を許したからって、(柴田は)それほどほめられたもんじゃない』『自分が先に悪さして、それで(元妻の)気持ちは冷めていた』と発言したのはまだしも、普段は太田さんを諫める立場の田中(裕二)さんまでが『好感度上がるもんじゃない。あいつのせいでもあるんだよ』などと、太田さん以上に激しく批判していたのが印象的でした。有吉(弘行)さんですら『神対応とか言われたのもシャクにさわるけど、どうせ嫁と別れたかったんじゃねーか!』とまで言っています。周囲からの“後押し”は、どうやら期待できそうもありませんね」(バラエティ番組制作会社スタッフ)

 そんな芸人仲間からの冷ややかな視線を浴びせられる一方で、追い風も吹いている。現在、柴田のレギュラー番組はBSや地方局の競馬番組などが中心だが、『さんまのお笑い向上委員会』(フジテレビ系)などキー局バラエティ出演も増えはじめ、そのツッコミのキレのよさや、ライオンやゾウと対峙するなど体を張った芸も再評価されつつある。

“どん底からの復活”ストーリーに乗れるか?

 柴田といえば、休業からの復帰後は、山崎とのアンタッチャブル復活への熱き想いを胸のうちに秘めて個人での活動をスタート。売れっ子になった人気者のザキヤマに見合う存在になり、同等の立ち位置に戻ってからコンビ復活を申し出るために、多くは語らずにピンで地道に仕事に向き合っていた。その心意気、健気さを知るお笑いファンからは好感を持って受け止められてもいた。

 スキャンダルで評価を落とした過去がある柴田だが、今回の神対応はイメージアップを狙ったというよりも、自分も同類だからこその寛容さがあったのかもしれない。そこで見せた人間的な器の大きさも、復帰後のこれまでの活動を振り返ると、柴田の人間性の一部が自然ににじみでている部分がありそうだ。

 少なくとも今回のW倫騒動をきっかけに時流に乗った柴田。そこには世間からの応援の声もあり、それまでと比べて芸人としての格が上がっているようにも見える。しかしこの騒動は、あえて言えば“ゲス”な話題で注目されただけに、一歩間違えば本人に跳ね返ってくる可能性もある。芸人仲間たちの反応をみても明らかなように、ここで真摯にお笑いに向き合う姿勢を見せられるか、そこで結果を出すことができるかによって、今後の風向きが変わってくるだろう。“どん底からの復活”というストーリーは世間の“大好物”でもある。柴田がいま悲願のアンタ復活への大チャンスをつかんでいることは間違いないだろう。

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