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坂本龍一、渡辺謙『怒り』映画音楽を担当 予告映像で曲も解禁

 音楽家の坂本龍一が劇中音楽を手がけている、渡辺謙ら豪華キャストが集結する映画『怒り』の予告映像が解禁された。李相日監督の熱烈なオファーを受け、原作と脚本を読んで快諾したという坂本は「常に妥協を許さない李監督の姿勢に、何度も何度も直しを要求されたけれど、音は直すたびに確実に良くなっていった。日本映画としては珍しくエンタテインメントに流されず、骨太でパワフルな映画になったと思います」とコメントしている。
 坂本は映画音楽としてはこれまでに『戦場のメリークリスマス』(1983年)で英国アカデミー賞を受賞。『ラストエンペラー』(1987年)ではアカデミーオリジナル音楽作曲賞、グラミー賞などを受賞。近年では、山田洋次監督『母と暮らせば』、アレハンドロ・G・イニャリトゥ監督『レヴェナント:蘇りし者』の音楽を担当し、常に革新的なサウンドを追求する姿勢が世界的評価を得ていた。

 『怒り』では、日本とニューヨークで李監督と意見交換を重ねて音楽制作を進め、収録は『レヴェナント』でもタッグを組んだノースウェスト交響楽団とともに今年3月6日(現地時間)に米ワシントン州ケンモア市のバスティア大学内にあるチャペルで臨んだ。同所で坂本は『レヴェナント』の収録も行っていた。

 また、坂本が作曲した主題曲は、2本のチェロを奏でるクロアチア出身のチェロ・デュオ、2CELLOSが演奏することも決定。2CELLOSは、エルトン・ジョン、レッド・ホット・チリ・ペッパーズとも競演。今年7月の『FUJIROCK FESTIVAL’16』への出演が決定している。
 『怒り』は、SNSやモバイルの発達により、家族や友人、愛する人さえ簡単に疑ってしまう不信の時代に“信じること”という根源的な問いかけをひとつの殺人事件をきっかけに投げかける群像ミステリー。

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